この項目では、日本の歌手カルメン・マキのシングルについて説明しています。同名の霊歌については「en:Sometimes I Feel Like a Motherless Child
」をご覧ください。「時には母のない子のように」
カルメン・マキ の シングル
初出アルバム『カルメン・マキ真夜中詩集ーろうそくの消えるまでー』
A面時には母のない子のように
B面あなたが欲しい
リリース1969年2月21日
規格7インチシングル盤
ジャンルフォークソング
時間3分22秒
レーベルCBSソニー
作詞・作曲作詞:寺山修司
作曲:田中未知
プロデュース寺山修司
チャート最高順位
1969年度年間9位(オリコン)
カルメン・マキ シングル 年表
時には母のない子のように
(1969年)山羊にひかれて
(1969年)
テンプレートを表示
「時には母のない子のように」(ときにはははのないこのように)は、1969年2月21日に発売された、カルメン・マキのデビュー盤シングル・レコードである。規格品番:SONA 86024。 寺山修司が主宰する劇団「天井桟敷」に新人女優として入団したカルメン・マキのデビュー曲として企画され、リリースされた。 作詞は寺山が手掛け、寺山の秘書を務めていた田中未知が作曲を手掛けている。本曲で、カルメン・マキは1969年の第20回NHK紅白歌合戦に出場を果たした。 作詞の寺山は、本作を作るに際してゴスペルソングとして有名なSometimes I feel like a motherless child(ときどき、わたしは母親のいない子のような気持ちがする)から発想を得たとされている[1]。
解説
本作は7インチシングル盤としてリリースされたが、コンパクト盤のような中心部のあるレコードで発売された。「中心孔を38.2mm(ドーナッツ)に変更されたい方は特約店迄お申し出ください。」との案内が記載されている[2]。レコード盤中心部には「45(回転)」と印刷されている。
本作リリースから24年後の1993年5月7日、東芝EMIより再録音盤が8cmシングルCDでリリースされた(規格品番:TODT-3055)。
また本作は1969年当時に録音されたイタリア語ヴァージョンが存在する(イタリア語詞作者はDaniele Pace)。これは1998年まで未発表音源であった。
このイタリア語ヴァージョンは先ず「カルメン・マキ ベスト & カルト」(1998年10月21日、ソニー・ミュージックレコーズ)に収録・発売されて初めて日の目を見ることとなり、その後2016年4月20日、disk unionからアルバム「カルメン・マキ真夜中詩集ーろうそくの消えるまでー」が紙ジャケット仕様で復刻された折、ボーナス・トラックとしてアルバムの最後に追加収録された。
なお、寺山は後に本曲をモチーフにした大人向けメルヘン作品を書き下ろし、同じ『時には母のない子のように』のタイトルで出版している[3]。
収録曲
収録ディスク
7インチシングル盤 「時には母のない子のように」(1969年)
時には母のない子のように(演奏時間:3分22秒)作詞:寺山修司/作曲:田中未知/編曲:山屋清
あなたが欲しい(演奏時間:2分44秒)作詞:林亜湖/作曲:山路進一/編曲:山屋清
1973年に『同棲時代』に関連して再発された曲。再発盤ジャケットのアートワークは上村一夫による。
8cmシングルCD 「時には母のない子のように」(1993年)
時には母のない子のように(演奏時間:3分40秒)作詞:寺山修司/作曲:田中未知/編曲:Mac Chew & Jenny Chin
波の音(詩・朗読)(演奏時間:4分24秒)作詩[4]:寺山修司/作曲:(SE):スペイン民謡/編曲:Mac Chew & Jenny Chin
時には母のない子のように(オリジナル・カラオケ)(演奏時間:3分31秒)作詞:寺山修司/作曲:田中未知/編曲:Mac Chew & Jenny Chin
脚注^ 佐藤剛 (2015年10月25日). “ ⇒寺山修司が世に出した“ふたりのマキ”Aカルメン・マキ「時には母のない子のように」”. TAP the POP. 2019年9月28日閲覧。
^ a b 『時には母のない子のように』ジャケット裏面・歌詞カード部分に記載。規格品番:SONA 86024
^ 『時には母のない子のように(寺山修司メルヘン全集7)』(マガジンハウス、1994年) ISBN 978-4838705627
^ 本作「波の音」はポエトリーリーディングであるため、“作詞”ではない。
典拠管理データベース
MusicBrainz作品