春廼屋 幾久(はるのや いくひさ、生没年不詳)とは江戸時代の狂歌師。 大伝馬町の大店で勝田屋市兵衛といった、代々の家業を明治の半ばまで営んでいる。その傍ら、幕末の酔狂人の集まりであった興笑連の代表者であった。木版本の校合、編集を行っている。
来歴
作品
『酔興畸人伝』 仮名垣魯文・山々亭有人合輯、幾久校合、一恵斎芳幾画、竹堂書、宮城楓阿弥・武田交来浄書 文久3年(1863年) 木版刊本 神奈川近代文学館所蔵
『春色三題[噺]』2輯 幾久輯 弄月亭有人校合、朝霞楼芳幾画 慶応2年(1866年)序 木版刊本 早稲田大学図書館所蔵
参考文献
柏木智雄・内山淳子・片多祐子著、横浜美術館企画・監修 『はじまりは国芳 江戸スピリットのゆくえ』 大修館書店、2012年