映画監督って何だ!
監督伊藤俊也
脚本伊藤俊也
出演者小泉今日子
音楽宇崎竜童
撮影長田勇市
『映画監督って何だ!』(えいがかんとくってなんだ)は、日本映画監督協会が2006年11月4日に公開したドキュメンタリー映画である。 二・二六事件と同年同日に設立された、日本の映画監督による協同組合である日本映画監督協会が、設立70周年の記念事業の一環として制作したのがこの作品である。 映画監督の業務内容を紹介し、日本映画や協会の歴史を描きながら「映画の著作権は監督にある」というメッセージを強く主張する作品で、スタッフに約90人、キャストに約60人、合計約150人の協会員の映画監督が参加した事で大きな話題となった。映画の著作権を巡る歴史的な描写については、実際の国会審議の経緯などを忠実に描いており、「なぜ現行法では監督に著作権がないのか」を説明している。そして同一の場面(五所平之助監督の『煙突の見える場所』の1シーン)を複数の監督がそれぞれの個性で描き分け、「なぜ監督に著作権を保有させるべきか」を問うている。 ラストシーンでは『御法度』公開後リハビリ生活で隠棲していた大島渚が出演し、無言で「監督は映画の著作権者である」と揮毫した。 主題歌「映画監督って何だ! ラッパー!」(作詞は伊藤俊也)は、宇崎竜童が手掛け、名作邦画のタイトルが頻出するものである。
概要
キャスト
女弁士:小泉今日子
男弁士:成田裕介
緒形隆吉:佐野史郎
緒形弘子:石川真希
久保健三:林征生
東仙子:矢野トモ子
男:原田芳雄
口上:山城新伍
声:立川志らく
参加している映画監督
キャスト
伊丹万作:北川篤也
衣笠貞之助:工藤雅典
伊藤大輔:今岡信治
村田実:田ア竜太
牛原虚彦:石川均
三十代半ばの映画監督:福島拓哉、市原剛、鈴木隆則、荻野欣士郎、ナリオ、林弘樹、増田龍治、三島有紀子、八木毅
七十歳の映画監督:片桐直樹、蔵原惟二、小谷承靖、斉藤貞郎、根本順善、水川淳二、吉田剛
菅徳右衛門:小栗康平
脚本太夫:阪本順治
長屋の住人A(美術):神野太
長屋の住人B(小道具):日笠宣子
長屋の住人C(撮影):鳥井邦男
長屋の住人D(照明):澤田幸弘
長屋の住人E(録音):山内大輔
著作軒二十九:若松孝二
用心棒:南場雄二
ボイド・ウインチェスター(ベルヌ条約米国代表):ジャン・ユンカーマン
エマニュエル・アラーゴ(同仏国代表):ジョン・ウィリアムズ
黒川誠一郎(同日本代表):萩原康充
小林尋次(元内務省警保局):山本晋也
馬渕威雄(東宝専務):中村幻児
勝本正晃(著作権制度審議会第四小委員会委員長):澤島忠
城戸芳彦(弁護士):梶間俊一
東季彦(日本大学教授):奥中惇夫
菊池豊三郎(日本音楽著作権協会):大澤豊
国塩耕一郎(同):栗山富夫
西條八十(日本詩人連盟):坂野義光
丹羽文雄(日本文藝家協会):葛生雅美
野村義男(日本放送協会):北畑泰啓
平賀健太(法務省民事局長):天野裕充
著作権課長:大森一樹
同課員:韓虎東