明石フェリー
[Wikipedia|▼Menu]

明石淡路フェリー株式会社
Akashi Awaji Ferry Co., Ltd.
種類株式会社
本社所在地 日本
673-0883
兵庫県明石市中崎二丁目7番1号
設立2000年7月1日
業種海運業
事業内容定期航路事業
代表者代表清算人 豊田一義
資本金1億円(2010年3月31日時点)
売上高9億1,700万円
(2009年3月期)
営業利益△1億6,815万円
(2009年3月期)
純利益△1億5,289万7千円
(2010年3月期)
純資産△1億7,498万3千円
(2010年3月31日時点)
総資産1億4,319万5千円
(2010年3月31日時点)
決算期3月末日
主要株主淡路ジェノバライン (56%)
明石市(17%)、淡路市(11%)
南あわじ市(4%)、洲本市(2%)
自社保有(10%)(2011年10月現在)[1]
外部リンクhttp://www.taco-ferry.com/ - ウェイバックマシン(2010年11月9日アーカイブ分)
特記事項:2012年5月29日解散、2013年3月27日清算終了。
テンプレートを表示
「あさしお丸」(右)と「あさかぜ丸」 - 岩屋港航路の要目が書かれた石碑 - 明石港「お別れ乗船」のため混雑する明石港(2010年11月15日撮影)

明石淡路フェリー株式会社(あかしあわじフェリー、英語: Akashi Awaji Ferry Co., Ltd.)は、かつて存在した日本の海運会社である。

民間企業と明石市・淡路市・南あわじ市・洲本市が共同出資した第三セクターで、本社は兵庫県明石市中崎二丁目7番1号、兵庫県明石港岩屋港淡路島)を結ぶフェリー航路を運航していた。「たこフェリー」の愛称で知られた。現在、岩屋港のたこフェリー乗り場は「淡路島タコステ」という商業施設となっている。
概要

明石市街地と淡路島を結ぶ最短ルートのひとつであった。また、明石海峡大橋が開通するまでは淡路フェリーとともに自動車交通の要であった。なお、明石海峡大橋が供用されたのちも両区間の往来には遠回りを強いられる[注 1]ほか、自動車専用道路である同橋を通行できない小型バイクなど[注 2]にも利用されていた。また、定期券も発売されており、淡路島北部から明石市などへの通勤通学など旅客のみでの利用も見られた。

明石海峡名産のタコ(蛸)に因んだ愛称の「たこフェリー」と親しまれて呼ばれ、各船の船体にはオリジナルキャラクター「たこファミリー」が描かれて、キャラクターグッズの販売や明石と淡路を往復する約1時間の特別クルーズなどで増収に努めていた[2]
歴史

1952年6月1日施行の旧道路整備特別措置法により、四国阪神間の物流ルートである国道28号海上区間有料道路とする、兵庫県営の明石フェリーを1954年4月12日に開設[3]。同時に鳴門海峡にも徳島県営の鳴門フェリーが開設された。

1956年日本道路公団設立に伴い事業譲渡され、1986年まで公団明石フェリーとして運航。その後、関西汽船設立の明岩海峡フェリー(明岩フェリー)へ航路譲渡、さらに明石フェリーへ航路譲渡されたが[4]明石海峡大橋開通に伴い経営状態が悪化。撤退を決定した同社の事業を引き継ぐため、2000年7月1日甲子園高速フェリー(→甲子園運輸倉庫、現在はツネイシホールディングスの一部門)、明石市、淡路町(現在の淡路市)などが出資する第三セクターとして現在の明石淡路フェリーが設立された。

明岩フェリー時代には、並行する旅客船航路の播淡聯絡汽船・淡路連絡汽船[注 3]が運航しない深夜の便を除き旅客のみでの乗船を認めていなかったが[注 4]、継承後は旅客のみでも乗船できるようになった。

2007年2月以降は本州と淡路島を結ぶ唯一のフェリーとなったが2008年原油価格の高騰や、明石海峡大橋を含む神戸淡路鳴門自動車道でのETCを利用した各種割引などが原因となった利用客減少による収支悪化を理由として、深夜・早朝便が廃止(終夜運航の廃止)された(これにより深夜の帰宅路が絶たれた淡路市岩屋地区の住民のため、岩屋地区町内会連合会が、岩屋ポートとJR明石駅の区間に明石海峡大橋経由のマイクロバスを運行していた[注 5][5])。

2009年、高速道路の休日終日割引(ETC利用者向けに料金の上限を1,000円とする制度)の影響による利用者の減少を受け、会社は所属する船員らに対し給料の削減を提示した。これに対し船員45人のうち約30%に当たる15人が、同年6月22日までに退職を申し出たことから従来の本数の維持が不可能となり、同月26日から早朝と夕方の便を減便(1日64便→48便)した[6]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:56 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef