明治神宮(めいじしんぐう)は、日本の東京都渋谷区にある神社。祭神は明治天皇と昭憲皇太后で、明治天皇崩御後の1920年(大正9年)11月1日に創建された[1][2]。旧社格は官幣大社で、勅祭社。 境内はそのほとんどが全国青年団の勤労奉仕により造苑整備されたもので、現在の深い杜の木々は全国からの献木が植樹された。 また、本殿を中心に厄除・七五三などの祈願を行う神楽殿、「明治時代の宮廷文化を偲ぶ御祭神ゆかりの御物を陳列する」明治神宮ミュージアム、「御祭神の大御心を通じて健全なる日本精神を育成する」武道場至誠館、神道文化の国際的な発信を行う明治神宮国際神道文化研究所などがある。 新年には毎年のように国内外から観光客が集まり、初詣では例年の参拝者数が全国1位となっている[3]。 称号については、天皇を祀ることから「神宮」とされた。検討段階では新たな称号を創設することも議論されたが、実現しなかった[4]。 また、社名としては、同じく天皇を祀る神社として「橿原神宮」(神武天皇)や「平安神宮」(桓武天皇、孝明天皇)のように、宮城所在地名を冠する例があったことから「東京神宮」とする案も出されたが、元号・時代としての「明治」も加味して「明治神宮」となった[5]。 明治神宮が授与する神札は、「宮」の字の「呂」の中間に「ノ」を入れない「?」の字を用いている。神札の書体は明治神宮創建時に当時の造営局副総裁の床次竹二郎が書いたもので、それに「ノ」が入っていなかったため、現在も「ノ」を入れていない。一方、正式な神社名については、大正11年(1922年)の『明治神宮明細帳』で「ノ」が入った「宮」が使われていることから、「ノ」が入る「宮」を使用するのが正式である[6]。 かつては「?」と「宮」との区別はなく、たとえば1927年の勅令『明治神宮造営局官制廃止ノ件』の署名原本は、上諭(前文)で「?」と筆記すると同時に、勅令本文で「宮」の活字を用いていた[7]。
概要
社名
「宮」の表記について
祭神
明治天皇 - 第122代天皇。
昭憲皇太后 - 明治天皇の皇后。