明比 正行(あけひ[注釈 1][1] まさゆき、1937年3月17日 - )は、日本のアニメーション演出家、映画監督。 愛媛県松山市出身。9人兄弟の三男として生まれるが、兄弟は若くして全員亡くなったという[1]。 日本大学芸術学部文芸学科卒業。同郷の佐伯清[1]の伝手を頼り、1959年に東映に入社。東京撮影所にて佐伯清、渡辺祐介、石井輝男、今井正らの下で助監督(サード、フォース)を務める。 映画産業の斜陽化に伴い、1964年に東映動画(現:東映アニメーション)に転籍する[1]。転籍組の同期に日大の先輩であった久岡敬史や京都撮影所から移ってきた田宮武、勝間田具治らがいる。 アニメ初仕事となった『狼少年ケン』では山本寛巳の助手に就くが、山本が組合運動のためにしばしば会社を抜け出していたため、明比が仕事を肩代わりするようになり、第46話「ジャングルの友情」で早くも演出として一本立ちする。以後、数多くの東映動画作品で演出を務めた[1]。 脚本としてクレジットされた作品は数少ないものの、『サイボーグ009 超銀河伝説』『1000年女王』では劇場作品として成立させるため、シナリオに相当な手直しを入れた[1]。 東映動画を定年退職した後も嘱託で演出を手掛ける傍ら、東映アニメーション研究所、東映アカデミー、日本工学院専門学校など各教育機関・養成所の講師を務めた。 アニメ演出家としては『太極千字文』を最後に引退。2023年現在は東京都立練馬工科高等学校の非常勤講師を務めている[1]。 このほかにも多数参加しているが、いずれもノンクレジット。
経歴
担当作品
実写
べらんめえ中乗りさん
ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども
拳銃野郎に御用心