旭川オリンピック構想(あさひかわオリンピックこうそう)は、1998年冬季オリンピックの開催を北海道旭川市で目指していた構想。
1988年に日本オリンピック委員会(JOC)の国内候補地選定で長野市(長野オリンピック)に敗れたため、開催は実現しなかった。 旭川市内のほか鷹栖町、富良野市にも競技場を置き、1998年2月7日から22日までの16日間に7競技63種目を実施する計画であった。経費として競技施設建設費750億円、関連設備整備費871億円、運営費300億円、準備費40億円の計1961億円を試算していた。
目次
1 招致運動の経緯
2 大会の概要
2.1 実施予定種目
2.2 予定会場
3 出典
4 関連項目
招致運動の経緯
1984年2月2日 - 「旭川冬季オリンピック招致を考える会」が発足。
1985年10月8日 - 「旭川冬季オリンピック招致期成会設立準備委員会」発足。
1986年4月21日 - 「旭川冬季オリンピック招致検討会」設立。
1986年11月21日 - 「招致検討会」が招致を可能とする報告書を旭川市長に提出。
1986年12月22日- 旭川市議会が「旭川冬季オリンピック招致に関する決議」を可決。
1986年12月25日 - 旭川市が日本オリンピック委員会(JOC)に「第18回オリンピック冬季競技大会開催都市立候補申請書」を提出。長野、山形、盛岡に続いて4都市目。
1988年6月1日 - JOCの委員会における投票により長野が国内開催候補都市に選出された。得票数は長野34票、盛岡7票、旭川4票、山形0票。
1991年6月15日 - 第97回国際オリンピック委員会総会にて1998年長野オリンピックの開催が決定。
大会の概要
実施予定種目
アルペンスキー 10種目
男女滑降、スーパー大回転、大回転、回転、アルペン複合
ノルディックスキー 13種目
クロスカントリースキー男子15km、30km、50km、リレー、女子5km、10km、20km、リレー
ノルディック複合個人、団体
スキージャンプ70m級、90m級、団体
フリースタイルスキー 6種目
男女バレエ、モーグル、エアリアル
スピードスケート 10種目
男子500m、1000m、1500m、5000m、10000m、女子500m、1000m、1500m、3000m、5000m
ショートトラックスピードスケート 8種目
男女500m、1000m、1500m、3000m
フィギュアスケート 4種目
男女シングル、ペア、アイスダンス
アイスホッケー 1種目
男子
バイアスロン 3種目
男子10km、20km、リレー
ボブスレー 2種目
男子2人乗り、4人乗り
リュージュ 3種目
男子1人乗り、2人乗り、女子1人乗り
カーリング 2種目
男子、女子
予定会場
アルペンスキー - 富良野スキー場(富良野市、既設)
クロスカントリースキー - 旭川競馬場及び周辺コース(旭川市神居町上雨紛、既存改修)、富沢クロスカントリーコース(練習用、既設)
スキージャンプ - 嵐山ジャンプ競技場(鷹栖町嵐山公園、既存を全面改築)
フリースタイルスキー - カムイスキーリンクス(旭川市神居町西岡、既設)
スピードスケート - 近文公園屋内スピードスケート競技場(旭川市花咲町、新設)、近文公園陸上競技場仮設リンク(旭川市花咲町、練習用)
ショートトラックスピードスケート - 西神楽オリンピック公園内STS会場(旭川市西神楽6号、7号、新設)
フィギュアスケート - 大雪アリーナ(旭川市神楽4条7丁目、既設)、常盤公園体育館(旭川市常盤公園、練習用、新設)
アイスホッケー - 西神楽オリンピック公園内アイスホッケーA、C会場(旭川市西神楽6号、7号、新設)、忠和公園アイスホッケーB会場(旭川市神居町忠和、新設)
バイアスロン - 江丹別バイアスロン競技場(旭川市江丹別町拓北)
ボブスレー・リュージュ - 富岡ボブスレー・リュージュ競技場(旭川市神居町富岡旭川サンバレースキー場隣接地、新設)
カーリング - 西神楽オリンピック公園内カーリング会場(旭川市西神楽6号、7号、新設)
選手村 - (旭川市西神楽6号、7号、新設)
出典
オリンピック冬季競技大会(1998年)開催概要計画書(旭川市、1987年発行)旭川市中央図書館蔵
オリンピック冬季競技大会(第18回)旭川招致に関する経過報告書(オリンピック冬季競技大会旭川推進委員会、1988年9月発行)旭川市中央図書館蔵
関連項目
盛岡オリンピック構想
山形オリンピック構想
更新日時:2018年6月5日(火)13:50
取得日時:2019/07/28 10:29