この項目では、赤川次郎の小説およびこれを原作とした1985年公開の日本映画、1986年にTBS系列で放送されたテレビドラマについて説明しています。
映画の主題歌となった原田知世のシングル曲については「早春物語 (原田知世の曲)」をご覧ください。
PUFFYの同名の曲については「Splurge」をご覧ください。
1976年にTBS系列で放送されたテレビドラマ(仁科明子、沖雅也他出演)については「早春物語 (1976年のテレビドラマ)
『早春物語』(そうしゅんものがたり)は、赤川次郎の小説。これを原作として1985年に映画が、1986年にTBSでテレビドラマが制作された。 早春物語 同時上映『二代目はクリスチャン』とともに角川映画10周年記念映画[2]。原田知世主演、澤井信一郎監督。製作・角川春樹事務所、配給・東宝/角川春樹事務所。
書誌情報
『早春物語』 1985年、カドカワノベルズ
『早春物語』 1985年、角川文庫、ISBN 4-04-149728-0
角川文庫より発刊されたものでは、主人公・瞳を演じた原田知世(映画版)および荻野目洋子(テレビドラマ版)の写真がいずれも映画公開・テレビドラマ放送前に発刊された分で表紙になっていた。
『早春物語 赤川次郎ベストセレクション(17)』 2011年、角川文庫、ISBN 978-4-04-387025-7
映画
監督澤井信一郎
脚本那須真知子
原作赤川次郎
製作角川春樹
市村一三
出演者原田知世
林隆三
田中邦衛
音楽久石譲
石川光
主題歌原田知世
「早春物語」
撮影仙元誠三
編集西東清明
製作会社角川春樹事務所
配給東宝
角川春樹事務所
公開 1985年9月14日
上映時間96分
製作国 日本
言語日本語
配給収入12億5000万円[1]
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キャスト
沖野瞳
演 - 原田知世17歳。高校では写真部に所属しており冒頭で鎌倉の春を写真に撮るためいくつかの場所を巡る途中で梶川と知り合う。率直な性格で普段誰かとの会話でも、やや突っかかるような話し方をしている。恋愛に関しては、キスもまだしたことがない。修三の敬子との再婚話には一応賛成しているが、本心ではまだ納得しきれておらず彼女に素っ気ない態度を取っている。初めて会った梶川には、“20歳になったばかりの大学2年生”と自己紹介し大人っぽく振る舞い始め、次第に彼に惹かれていく。
梶川真二
演 - 林隆三42歳で未婚の独身男性。日比谷にある商社「にっこう物産」のニューヨーク支店駐在員として働いてきたが、アメリカでの鉄鋼販売の事業でミスをして日本に呼び戻された。鎌倉のとある寺社で瞳と出会い、その帰りに東京への近道を教えてもらい一緒に食事をしたことから親しくなる。渋い大人の雰囲気を漂わせており、クラブのホステスらしき2人の女性からも言い寄られている。
沖野修三
演 - 田中邦衛瞳の父。父子家庭で瞳と2人暮らし。妻に先立たれ現在は独身で、再婚を前提に敬子と交際している。さかえとは見合い結婚だが自身にとっては一目惚れ。春休み期間中に約1週間長野に出張する。
沖野さかえ
瞳の母。故人。4年前に亡くなっており作中で3月31日の命日を迎えている。若い頃に東京の看護学校に通っていて、作中の喫茶店でバイトをしていた。大学生時代の梶川と付き合っていたが破局した過去がある。
大宅敬子(おおや)
演 - 由紀さおり修三の恋人で瞳にとって継母となる予定。瞳からはやや距離を置かれていて、「大宅さん」と呼ばれている。修三の出張で家を空ける間、瞳を心配する彼に頼まれて沖野家で寝起きする。自身に対して反発気味な瞳に、さらっと大人の対応をする。
牧麻子(あさこ)
演 - 仙道敦子瞳の親友。17歳。1ヶ月前からふみおという青学の3年生の彼氏と付き合い始めたばかり。子供から大人へ成長していく年頃で、瞳とは性や恋愛について一歩踏み込んだ会話をしている。梶川に惹かれ始めた瞳に遊ばれないように忠告する。
沢田真佐子
演 - 早瀬優香子瞳と同じ高校に通う生徒。妻子ある教師の横谷と付き合っている。教師との不倫発覚でゴタゴタしていることもあり、作中では登場シーンでは感情的な言動をしている。横谷との不倫が学校にバレて、数日後瞳に自身の気持ちを語る。
松浦純子
演 - 宮下順子看護師。さかえの看護学校時代の友達。瞳が持ってきた若い頃のさかえと梶川の写真を見ながら、2人が出会って恋に落ちその後破局した当時のことを彼女に伝える。
小野
演 - 津村鷹志梶川の同僚で親友。職場では梶川と同じ派閥に所属していて気心の知れた関係。冒頭で支持していた常務が自宅療養することになり梶川に今後の会社員生活について不安を漏らす。
武藤
演 - 戸浦六宏にっこう物産の部長。梶川の上司。部下である梶川たち数人でスナックに飲みに行くが、酔った彼に絡まれる。