株式会社早川書房
Hayakawa Publishing Corporation本社(No.3ハヤカワビル)
種類株式会社
本社所在地 日本
〒101-0046
東京都千代田区神田多町二丁目2番地
設立1945年(昭和20年)8月
業種情報・通信業
法人番号3010001026362
株式会社早川書房(はやかわしょぼう)は、日本の出版社。創業者は早川清。
概要『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』1957年10号『SFマガジン』1961年3月号
設立当初は、演劇関係の出版を専らにしていた。1950年、セオドア・ドライサー『アメリカの悲劇』の刊行で準倒産状態となる[1]。
1953年(昭和28年)刊行開始の『ハヤカワ・ミステリ』や1970年(昭和45年)刊行開始の『ハヤカワ文庫SF』によって、現在では主としてサイエンス・フィクション、ミステリーを始めとする海外文学に強い出版社と見られることが多い。
1956年(昭和31年)、早川書房はハヤカワ・ポケット・ミステリの出版により第2回江戸川乱歩賞を受賞。
当時、SF小説を出版するとその出版社は倒産するというジンクスがもっぱら出版界で語られた時代の中で、1959年(昭和34年)12月25日、『SFマガジン』を創刊(1960年2月号)[2]。日本人作家特集を刊行したが、いまだ日本のSF作家が存在しない時代だったため、佐野洋、高橋泰邦など既存の推理作家に原稿を依頼したばかりでなく初代編集長の福島正実みずから執筆している[3]。現在も続く雑誌となる。
1997年(平成9年)からヒュー・ジョンソンの「ポケット・ワインブック」の日本語版など、「ハヤカワ・ワインブック」としてワイン関連の書籍もいくつか出している。
1998年(平成10年)、社長の早川浩が、海外ミステリーを紹介した功績により、アメリカ探偵作家クラブから特別賞のエラリー・クイーン賞を受賞。
1999年(平成11年)には「財団法人早川記念文学振興財団」を創設。2008年(平成20年)に死去した野田昌宏の蔵書を受け入れ、「ハヤカワライブラリー 野田昌宏文庫」として管理・公開する事業も行っている。2011年(平成23年)2月「財団法人早川記念文学振興財団」は、公益財団法人の認定を受け、同年4月1日「公益財団法人 早川清文学振興財団」に改称された。2013年(平成25年)には、ミステリ評論家小鷹信光の1万点を超えるペイパーバック・コレクションを譲り受け、「小鷹信光文庫 ヴィンテージペイパーバックス」として公開。
2017年(平成29年)には、同年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ及びノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーの著作、ノーベル物理学賞を受賞したレイナー・ワイス、バリー・バリッシュ、キップ・ソーンから直接取材した書籍を共に刊行していることが注目された[4]。