早川書房
[Wikipedia|▼Menu]

株式会社早川書房
Hayakawa Publishing Corporation
本社(No.3ハヤカワビル)
種類株式会社
本社所在地 日本
101-0046
東京都千代田区神田多町二丁目2番地
設立1945年昭和20年)8月
業種情報・通信業
法人番号3010001026362
事業内容出版業
代表者早川浩(代表取締役社長
早川淳(代表取締役副社長
資本金3,500万円
従業員数83名
関係する人物早川清(創業者)
外部リンクhttps://www.hayakawa-online.co.jp/
テンプレートを表示

株式会社早川書房(はやかわしょぼう)は、日本出版社。創業者は早川清
概要エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』1957年10号SFマガジン』1961年3月号

設立当初は、演劇関係の出版を専らにしていた。1950年、セオドア・ドライサー『アメリカの悲劇』の刊行で準倒産状態となる[1]

1953年(昭和28年)刊行開始の『ハヤカワ・ミステリ』や1970年(昭和45年)刊行開始の『ハヤカワ文庫SF』によって、現在では主としてサイエンス・フィクションミステリーを始めとする海外文学に強い出版社と見られることが多い。

1956年(昭和31年)、早川書房はハヤカワ・ポケット・ミステリの出版により第2回江戸川乱歩賞を受賞。

当時、SF小説を出版するとその出版社は倒産するというジンクスがもっぱら出版界で語られた時代の中で、1959年(昭和34年)12月25日、『SFマガジン』を創刊(1960年2月号)[2]。日本人作家特集を刊行したが、いまだ日本のSF作家が存在しない時代だったため、佐野洋高橋泰邦など既存の推理作家に原稿を依頼したばかりでなく初代編集長の福島正実みずから執筆している[3]。現在も続く雑誌となる。

1997年(平成9年)からヒュー・ジョンソンの「ポケット・ワインブック」の日本語版など、「ハヤカワ・ワインブック」としてワイン関連の書籍もいくつか出している。

1998年(平成10年)、社長の早川浩が、海外ミステリーを紹介した功績により、アメリカ探偵作家クラブから特別賞のエラリー・クイーン賞を受賞。

1999年(平成11年)には「財団法人早川記念文学振興財団」を創設。2008年(平成20年)に死去した野田昌宏の蔵書を受け入れ、「ハヤカワライブラリー 野田昌宏文庫」として管理・公開する事業も行っている。2011年(平成23年)2月「財団法人早川記念文学振興財団」は、公益財団法人の認定を受け、同年4月1日「公益財団法人 早川清文学振興財団」に改称された。2013年(平成25年)には、ミステリ評論家小鷹信光の1万点を超えるペイパーバック・コレクションを譲り受け、「小鷹信光文庫 ヴィンテージペイパーバックス」として公開。

2017年(平成29年)には、同年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ及びノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーの著作、ノーベル物理学賞を受賞したレイナー・ワイスバリー・バリッシュキップ・ソーンから直接取材した書籍を共に刊行していることが注目された[4]2023年(令和5年)には世界最大級の書籍見本市「ロンドンブックフェア」から世界の出版界に重要な功績を残した編集者らを表彰する「国際生涯功労賞」を社長の早川浩が日本人として初めて受賞した。長年にわたり、イシグロやアガサ・クリスティなど海外の文学を日本の読者に紹介したことが評価された[5]
主な刊行物
定期刊行物

悲劇喜劇

ミステリマガジン

S-Fマガジン

レーベル

悲劇喜劇選書
- 1948年から1951年に刊行

世界傑作探偵シリーズ - 1951年刊行、ハードカバー

ウェルテル文庫 - 1953年刊行

現代芸術選書 - 1953年?1954年

ハヤカワ・ミステリ新書判) - 1953年刊行開始。ハヤカワ・ポケット・ミステリ、通称ポケミス

ハヤカワ・ポケット・ブックス(新書判) - 1954年刊行開始。主に外国映画の原作を刊行。

ハヤカワ・SF・シリーズ(新書判) - 1957年12月刊行開始、1974年11月刊行終了(通巻番号:3001 - 3318、総数318冊)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:52 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef