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大きな騒音を撒き散らしながら走行する
旧車會(きゅうしゃかい)とは、旧車と呼ばれる古いオートバイを入手して昔の暴走族を模した改造を施し、コールと呼ばれるエンジンを高回転でリズミカルに空ぶかしさせる行為や、ミュージックホーンと呼ばれる複数の警笛装置を組み合わせたラッパを鳴らしながら集団走行などを行う団体。「会」の字に旧字体である「會」を用いることが多く[1][2][3]、クラシックカーや旧型のオートバイなどを愛好する旧車会とは意味合いが異なる[1][2][3](#「旧車会」との混同節を参照)。
旧車會は従来の未成年が主体となる暴走族よりも平均年齢が高くなる傾向にある。メンバーは普段は一般の仕事をしている傍ら休日に集まることが多く、乗車用ヘルメット着用義務違反や信号無視等の交通違反を堂々と行うことこそしないものの、ナンバーを折り曲げた車両に乗り、コール(エンジンの空ぶかし)や、警音器(ラッパ)を鳴らしながら、暴走族同様の迷惑運転を行なう傾向がある。これまで、暴走族やそれに類する一部旧車會の摘発は、共同危険行為に該当すると警察が判断してのことだった。道路交通法第68条では「共同危険行為等の禁止」として「二人以上の自動車又は原動機付自転車の運転者は、道路において二台以上の自動車又は原動機付自転車を連ねて通行させ、又は並進させる場合において、共同して、著しく道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく他人に迷惑を及ぼすこととなる行為をしてはならない」と定めている。しかし、逆に言えば集団暴走をせず、当該免許を取得し、改造箇所の構造変更(記載変更)手続きをして乗っている限りは、「暴走族のようなバイク」でも合法車両になる。旧車會が素人目には「どこをどう見ても暴走族」だったとしても、目に見える違反行為が見られない限りは、共同危険行為での摘発が難しくなるのを逆手に取り、警察に検挙され難くする為の工作をしながら走行する傾向にある[4][5]。
旧車會に集まる車両の多くはノーマルマフラーではなくマフラーをアフターマーケットの消音効果が少ない大きな音がする物に交換または改造されていることが多く、車体も、アップハンドル、ロケットカウル、ナンバーを見え難く隠蔽する等の暴走族と類似する改造が施されていることが多い[4]。コールやラッパ等の騒音に対する近隣住民の苦情や公共の駐車場等を長時間占拠する等の行為から、警察へ110番の通報が入る場合も多い。警視庁では当初は共同危険行為の有無と、他者へ直接の危害を与えない限りは、交通違反が見られない限りは大目に見られていた時期もあったが、苦情が多く寄せられるにつれて、たとえヘルメットを着用していても、目に余る迷惑運転を行っている者に対しては、暴走族と同様に共同危険行為を適応し取り締まるケースも見られるようになった。旧車會が主催する大規模なイベントではパトカーが監視として付き添うこともある。近年では一斉検問を行う等の取り締まりも見られ、警察でも暴走族の一形態として取り扱われるようになってきている[6][7]。 旧車會は未成年の暴走族とは違い、主に成人した大人で構成される割合が多く、集団走行は従来の暴走族が行っていた夜中ではなく、主に週末や休日の真昼に行われる事が多い[8]。旧車會は当初は少年期に暴走族経験のある成人が主体となっていたが、近年ではネットが普及した事により、地元のチーム形式の活動にとどまらず県外からも広く仲間を募る事が多くなってきている。近年ではSNSで広く仲間を募るようになってきており、顔見知りでない者と一緒に走行する事も珍しくはなく、暴走族経験のない参加者や親子連れで参加している者も存在する[8]。 旧車會は未成年の暴走族の様な厳しい掟は存在しないことにはなってはいるが、仲間同士のトラブルも多数報告されており、実際には年功序列による上下関係が存在する場合や「川崎宮軍団」のように、会費と称して立場の弱い未青年からお金を徴収するチームもあり、脱退しようとした者を脅し恐喝まがいの搾取を行なうチームも存在する。「気分爽快軍団」のように、とうに二十歳を過ぎているにも拘らず、懲りずに暴走行為を繰り返し、複数回逮捕されている者もおり、ユーチューブ動画の収益や暴走行為を収めたのDVDを販売、資金を稼ぐ為のシノギとしての旧車會をやっている者も存在する[9][10]。
概要