日野春駅
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日野春駅
駅舎(2021年6月)
ひのはる
Hinoharu

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所在地山梨県北杜市長坂町富岡50.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度47分24.2秒 東経138度23分40.9秒 / 北緯35.790056度 東経138.394694度 / 35.790056; 138.394694座標: 北緯35度47分24.2秒 東経138度23分40.9秒 / 北緯35.790056度 東経138.394694度 / 35.790056; 138.394694
駅番号CO49[1]
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線■中央本線
キロ程160.1 km(東京起点)
電報略号ヒハ
駅構造地上駅
ホーム2面3線[2]
乗車人員
-統計年度-435人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日1904年明治37年)12月21日
備考直営駅
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日野春駅(ひのはるえき)は、山梨県北杜市長坂町富岡にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線である[2]駅番号はCO 49[1]標高は615 m。駅名は開業当時の村名である、山梨県北巨摩郡日野春村に由来する[2]
歴史

当駅は、中央本線が韮崎駅から富士見駅まで開通した1904年明治37年)12月21日に開業した。当時は韮崎駅と富士見駅との間にはこの駅と小淵沢駅しか設けられていなかった。

七里岩の急勾配の途中にある駅で、かつては蒸気機関車の給水をする駅として重要な役割を有していた。その後、1964年(昭和39年)8月23日に甲府駅から上諏訪駅までが電化され、この駅の給水駅としての役割は終わった。
年表

1904年明治37年)12月21日鉄道院中央本線韮崎 - 富士見間開通時に開設。旅客貨物取扱開始。構内に水溜及び水槽を設け手押しポンプで揚水を行い機関車に給水する[3]

1906年(明治39年)8月2日:縦型プランジャーポンプ11/W 23を据え付け徹夜勤務の給水機関方2名を配置。[4]

列車後部停止位置付近(駅長官舎前)に給水柱を増設し、補機への給水の便を図る。[4]

1923年大正12年)3月:電動渦巻ポンプ11/W 23及び電動渦巻ポンプ用誘導電動機16/p60を据付け。給水ポンプ動力軽油発電機を電気動力に変更。[4]

大正14年の自動連結器切替に伴い補機連結位置が前頭機関車次位となったため、給水柱移設を行い、本務機・補機の同時給水を実施。その後も機関車の大型化に合わせ、給水柱位置変更を行っている。[4]

1936年昭和11年)10月30日:日軽動弁式給水柱99/X 133を建植。[4]

1938年(昭和13年)8月15日:石油機関11/W 23を据え付け。[4]

1940年(昭和15年)7月22日:大型機関車使用・石炭効率低下による業務量増加に伴い、諸機手2名の定員に対して過員1名を配置し、駐在員3名による日勤・徹夜・非番の3交代勤務を開始。定期下り旅客10本・貨物10本(うち補機付5本)に対する給水・石炭かき寄せ・火床整理灰の片付けに従事する。[5]

1949年(昭和24年)6月1日日本国有鉄道に移管[6]

1972年(昭和47年)2月1日:貨物取扱廃止。

1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[7]

2014年平成26年)4月1日:東京近郊区間に編入される[8]

2017年(平成29年)4月1日:ICカードSuica」の利用が可能となる[9]

駅構造

島式ホーム1面2線、単式ホーム1面1線、計2面3線を有する地上駅。ホームは嵩上げされていない。うち駅舎から離れた方の1面は駅舎側にのみ線路がある単式ホーム、駅舎側1面は両側に線路がある島式ホームである[2]。のりばは駅舎側から1、2、3番線で、1番線に小淵沢方面列車が発着し3番線に甲府方面列車が発着する。2番線は上下問わず、特急等他列車通過を待つ列車等の使用になっているが、中央本線の甲府駅 - 小淵沢駅間に待避線設備がある駅は当駅と竜王駅しか無いため、2番線に発着する列車は比較的多い。

駅南側に駅舎を備える。当駅の駅舎は旧国鉄標準駅舎1号型で、長坂寄りに増築が行われているが比較的原型を保っており、入口右側の柱にある財産管理標には1904の文字が刻印されている。川岸駅の駅舎も当駅と同様の形態を有しているが、開業は当駅のほうが古く、中央東線に現存する駅舎では最古のものといえる。

2つのホームの穴山方端と駅舎を一本の跨線橋が結び、駅舎は当駅の構内全体から見ると穴山方端に近い場所に位置している。当駅は甲府方面から中央本線列車が七里岩と呼ばれる台地を登って行く途中にあるので、蒸気機関車時代にはこの駅で機関車に水を補給したが、この名残で当駅の3番線長坂方、北側の脇にはそのための設備、給水塔が残されている。この給水塔は当駅の開業時に出来たもので下部がレンガ、上部がコンクリートで出来ている。タンク直径は約2m、容量は約2万6千Lであるが、甲府駅 - 上諏訪駅電化が完成した2年後の1966年昭和41年)にはその役目を終えることとなった。

日野春駅での給水は、水田に大量の水が必要となる田植え時期には機関車用水の確保が度々困難となったため、長坂駅構内に官舎飲用水の余りを揚水する水槽を設置し、下り列車停止位置付近に設けた給水柱により、日野春給水所渇水の場合等に使用し得る予備給水所としての役割を果たしていた。[10]

当駅構内は広く、駅舎長坂方脇に側線が敷かれている他、給水塔付近等には線路を撤去した跡も見える。かつては駅舎から離れた方のホームの駅舎から離れた側にも線路があったがこれも撤去された。駅舎は開業当初からのものを手直ししながら使用している。木造一階建ての建築で内部には待合所と駅事務室がある。待合所内部には簡易Suica改札機と自動券売機が1台設置されている。

小淵沢駅管理の直営駅。近隣には北杜市オオムラサキセンター大陽日酸且R梨事業所等がある。
のりば

番線事業者による呼称路線方向行先
1下り本線
中央本線下り小淵沢上諏訪松本長野方面
2中線 中央本線上り・下り優等列車待避に使用
3上り本線 中央本線上り甲府高尾新宿方面


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