日野・レンジャー
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「スペースレンジャー」はこの項目へ転送されています。SCANDALの曲については「スペースレンジャー (SCANDALの曲)」をご覧ください。

レンジャー(RANGER)は、日野自動車が製造する中型クラスのトラックである。GVW(車両総重量)8トンクラスからGVW20トンクラスの6x4低床車まで幅広いバリエーションを揃えている。日本国外では500シリーズとして販売されている。
初代(1964年-1984年)

1964年(昭和39年)7月、KM300型として登場。発売当初は3.5t積であった。ハイ・ロー共用点灯式の2灯ヘッドランプを採用。

1964年(昭和39年)12月、ロングホイールベースのKM340系を追加。

1967年(昭和42年)11月、マイナーチェンジ。コーナーランプを移設し、フロントグリルのデザインを変更(コーナーランプ・ヘッドランプのベゼルと一体化)。

1968年(昭和43年)、キャブドアを後ろヒンジの前開きから、前ヒンジの後ろ開きに変更。

1969年(昭和44年)11月、ビッグマイナーチェンジ。フロントグリル・コーナーランプのデザインを変更。ヘッドランプが4灯化される。

1978年(昭和53年)11月、マイナーチェンジ。エンジンを110psのDQ100型に変更し、ハイバックシートやサイドミラーの大型化など安全性を高めた。

1980年(昭和55年)昭和54年排ガス規制に適合する形でK-KM系に変更。ネーミングがレンジャーKMからレンジャー3Mに変更される。これは同年の3代目レンジャー登場の際にレンジャーKLからレンジャー4Dに変更されたのに合わせたためである。

1982年(昭和57年)グリルにシルバーの縁取りとRANGER 3Mのエンブレムが取り付けられ、同時期の3代目レンジャーに似せたデザインになる。

3.5t積の初代レンジャーは2代目KL型の登場後も継続生産され、デーキャブレンジャー(後述)の登場まで20年にわたって生産された。
2代目(1969年-1980年)2代目 トラッククレーン

1969年(昭和44年)1月、ジョヴァンニ・ミケロッティデザインの大型トラック・ZM系と同じテイストのデザインとなる。エンジンは新開発の直6・EC100型(120 ps)を搭載。

1970年(昭和45年)6月、ワイパーが対向式になる。またウィングマークのデザインを変更。

1972年(昭和47年)6月、145psのEH100型エンジンを搭載したKL-S登場。

1972年(昭和47年)12月、マイナーチェンジ。フロントグリルが変更されたほか、ウインカーランプにスモールライトが追加される。6t積の大型仕様車「レンジャー6」(KR360型)が追加された。

1974年(昭和49年)7月、155psのEH300型エンジンを搭載した高出力車KL-SSが登場。

1975年(昭和50年)9月、マイナーチェンジ。フロントグリルが変更。この2段式のグリルはSDグリルと呼ばれている。大型車よりも先行的にテールランプがドーワの丸型から市光の角形に変更される。橙レンズに赤いリフレクタが入るのが日野独自の特徴であった(ただし、架装メーカーや上物の違いによる丸テールは存在した模様)。

1977年(昭和52年)1月、165psのEH700型エンジンを搭載したKL-SDを追加。内装備のデザインを変更し「悠々キャビン」と命名して発売。

1978年 (昭和53年)6月、EH700型を170psにパワーアップ。

1979年 (昭和54年)9月、昭和54年排ガス規制適合。

3代目(1980年-1989年)

1980年2月登場。通称風のレンジャー。昭和54年排出ガス規制適合。それまでのレンジャーKLシリーズに変わりレンジャー4L、4S、4Dのシリーズ名がつけられる。キャッチコピーは「新しい時代はいつも日野から始まる」。グリルがガンメタリック色なのが最初期型の特徴である。バンパーもグリル同色だった。初期モデルは助手席側ドアに側方窓が無く、運転席側と窓割りが左右対称であった。ワイドキャブについては先代モデル同様、専用オーバーフェンダーとキャブ側面を張り出す形で対応していた。内寸は標準キャブと同様。

1982年6月、マイナーチェンジ、フロントグリルがシルバーに変更され、黒帯が入る。バンパーがキャブ同色へ、運転席側サイドミラーの形状が変更される。

1982年11月、レンジャーターボU(4E)登場。

1984年1月、マイナーチェンジ。昭和58年排出ガス規制適合、ヘッドライトを丸型4灯から角型4灯に変更、助手席セーフティウインドウが標準装備された。キャッチコピーは「先進が走る」。通称シャッターグリル。グリルの色はライトゴールドである。

1986年4月、マイナーチェンジ。通称レンジャー+5(プラスファイブ)。エンジンワンキー操作が標準装備された。キャッチコピーは「きめて乗る、今度の新型」。グリル上部がフラットな形状になった。グリル上部がシルバー、ヘッドライトのあるグリル下段がガンメタ色になった。

1988年6月、マイナーチェンジ。通称ONE UP レンジャー+5(プラスファイブ)。グリル周りを白系統に変更。

アジアなどの海外仕様車では1995年まで「エコノ・ディーゼル(Econo Diesel)」として継続生産されていた。

前期型

後期型
海外仕様車

4代目(1989年-2001年)クルージングレンジャーGD
教習車

1989年7月登場。通称クルージングレンジャー。コマーシャルにはアメリカの女優ダイアン・レインが出演した。エンジンは平成元年排出ガス規制適合のH07Dを搭載。ヘッドライトは異型2灯を採用した(一部の輸出向けは角型4灯を継続)。キャッチコピーは「人と街に響きあう」「トラックを脱いだ」「トラックの流れをつくった」「うつくしいとらっく」「あったかっこいい」「ドキドキさせたい」。フロントグリルが再びガンメタリック色になり、フェンダーガーニッシュも同じ色とされた。ワイドキャブは長らくキャブ側面を張り出す方式を採用していたが、このモデルからキャブ自体の幅を広げる方法に改められた。

1989年9月、7t積「FF」を追加。

1989年10月、インタークーラーターボエンジン車を追加。

1990年5月、4t積「FD」にリヤエアサスペンション車、8t積「FG」、3軸低床「GK」(6×4)、高床パートタイム4WD車「FT」を追加。


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