株式会社日立国際電気
Hitachi Kokusai Electric Inc.種類株式会社
市場情報東証1部 6756
株式会社日立国際電気(ひたちこくさいでんき、英: Hitachi Kokusai Electric Inc.)は、日本の電気機器メーカー。
同社は、日立グループ内にて無線通信機器や放送・映像機器の製造販売を手がけていた、国際電気・日立電子・八木アンテナの3社が、2000年10月1日付で、旧国際電気を存続会社として合併して誕生した(八木アンテナはその後同社の100%子会社として分社化)。
旧国際電気は、国際無線電信・国際無線電話・国際海底線電話の設備建設保守を業務とする特殊会社として国策により設立された、国際電気通信の狛江工場を源流とする。 主に無線通信システム、放送映像システムが主力。かつては音声タイプの携帯電話やポケットベルも製造していた(旧国際電気にて)。現在でもNTTドコモ向けなどに、FOMA通信モジュール(UM02-KO)などを製造している。 ※子会社取り扱い事業を含む かつて営んでいた成膜プロセスソリューション事業は、2018年6月1日より株式会社KOKUSAI ELECTRICが継承している。 前述したように日立グループの同業3社が合併して成立した会社である。 無線通信機器や情報処理装置、そして半導体製造システムを手がけていた。
主な事業内容
無線通信システム
移動体通信用インフラ、防災行政無線システム、交通・運輸向け無線システム、構内無線システム、消防無線システム、各種無線機器、ワイヤレスブロードバンド、無線パケット通信機、航空管制用無線電話装置、航空機・船舶搭載機器
情報処理システム
証券・金融ソリューションシステム、株価通報システム、マルチメディア情報表示システム
放送システム
ファイルベース映像報道編集・記録・送出システム、伝送・送信システム、中大電力送信機、受信システム、放送カメラ、エリアワンセグシステム、家庭用テレビ受信機器、共同受信用機器、CATV用設備・機器
監視システム・画像処理
広域ネットワーク監視システム、プラント監視システム、セキュリティー監視システム、産業用カメラ
過去の事業
事業内容
半導体製造装置
バッチサーマルプロセス装置、バッチ高温アニール装置、バッチEpi-SiGe・Epi-Si装置、200mmウェーハ対応バッチサーマルプロセス装置、シリコンエピタキシャル成長装置、枚葉プラズマ窒化・酸化装置、枚葉アッシング装置
事業所(工場)
富山事業所(富山県富山市、半導体製造装置)- 富山八尾中核工業団地に立地。
主なグループ会社
国際電気セミコンダクターサービス(富山県富山市)- 半導体製造装置の保守サービスほか。
Kokusai Electric Korea Co., Ltd.(韓国)- 韓国半導体メーカー向け製造装置の製造、販売、保守、据付を手がける。
沿革
旧・国際電気
1940年(昭和15年)- 国際電気通信が東京都狛江町に自家用通信機工場(狛江工場)を開設[2]。
1948年(昭和23年)- 国際電気通信の逓信省への業務移管に伴い、狛江工場を電元工業(現・新電元工業)として分離。
1949年(昭和24年)- 電元工業から狛江工場が独立し、国際電気株式会社を設立。
1954年(昭和29年)- 日本初の列車誘導無線装置を阪神電気鉄道に納入。
1957年(昭和32年)- 日本電信電話公社に日本最初の誘導無線方式公衆用列車無線電話装置を納入。
1961年(昭和36年)- 東証1部上場。国産初の業務用電子レンジを発売[3]。
1963年(昭和38年)- 日本初の純国産拡散炉開発。
1967年(昭和42年)- 東京都西多摩郡羽村町に羽村工場を開設し、狛江工場から移転。のち2013年10月に閉鎖。
1985年(昭和60年)- 山梨県富士吉田市に富士吉田工場を開設。のち2002年3月に閉鎖。
1989年(平成元年)
富山県婦負郡八尾町に富山工場を開設。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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