御茶ノ水セントラルビル
御茶ノ水セントラルビル(2006年5月撮影)
御茶ノ水セントラルビル(おちゃのみずセントラルビル)は、かつて東京都千代田区神田駿河台にあったオフィスビル。開業当初の名称は日立本社ビルで日立製作所が本社を置いていたが、2006年(平成18年)に森トラストが取得した後に改名された。 元は岸記念体育会館があったところで、1964年(昭和39年)に渋谷区に移転した跡地に建設された。真下には地下鉄丸ノ内線と千代田線が通っており、設計・建設には細心の注意が払われた。1983年(昭和58年)3月に竣工し、日立製作所が新丸ノ内ビルヂングから就業人員3,400人規模の本社機能を移転させた。外壁は白の磁器タイルで仕上げられていた。防災センターと中央監視室は別々の場所に設置され、特別避難階段・屋外避難階段もそれぞれ2つずつ設けられるなど多重化施策が採られた。当初から光通信システムが採用され、IDカードによる社員食堂の精算システムも早くから導入された。3階には通信衛星用の直径5.6mのパラボラアンテナが設けられ、本支社間の通信に利用された[2]。 建築物としては、3階以上の基準階平面が東西66.0m、南北33.0m、6.0mスパンで躯体が構築されており、基準階階高3.9m、天井高2.6m、基準階面積は2,157.62m2、延床面積は57,486.83m2あった。空調設備の熱源設備として、低層階用に空気熱源ヒートポンプ1台と蓄熱槽、高層階用に空気熱源ヒートポンプ1台と二重効用吸収式冷温水ユニット2台を採用する。
概要