日産・NV300
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NV300(エヌブイ300)は、日産自動車が販売しているバンである[1]。2021年に、名称が「プリマスター」に変更されたが、本記事では便宜上2021年以降のプリマスターについても解説する。

日産・NV300
2021年改良型(フロント)
2021年改良型(リア)
観音開きドアを備えたモデル
概要
別名ルノー・トラフィック(3代目)
三菱・エクスプレス
オペル・ヴィヴァーロ(2代目)
フィアット・タレント
販売期間2016年 -
ボディ
乗車定員3名(パネルバン)[2]
6名(クルーバン)[2]
9名(コンビ)[2]
エンジン位置フロント
駆動方式前輪駆動
パワートレイン
エンジン1,598cc R9M
1,995cc M9R
最高出力本文参照
最大トルク本文参照
変速機6速MT
6速DCT
車両寸法
ホイールベース本文参照
全長本文参照
全幅1,956 mm
全高本文参照
車両重量2,800 - 3,700 kg
最大積載量本文参照
系譜
先代日産・プリマスター(初代)
後継日産・プリマスター(2代目)
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概要

2016年9月21日、ハノーファーにて新型LCVとして発表された。日産が販売しているLCVシリーズの中では、NV200/e-NV200NV400の中間に位置づけられており、プリマスターの後継車でもある。生産は、OEM元であるルノー・トラフィックと同じく、フランスノルマンディー地域圏にあるサンドゥヴィル工場で製造されている。また、このNV300が加わったことにより、日産は市場で最も幅広い商用車のラインナップを抱えることとなった[3]

NV300のエンジンオプションにはいずれも、日産が販売しているクロスオーバーSUVの「キャシュカイ」や「エクストレイル」と同じ1.6リッターのディーゼルエンジンを搭載する。加えて、全車にディーゼル微粒子捕集フィルターを標準装備し、排出ガス基準Euro 6に適合。さらに、すべてに選択触媒還元脱硝装置(SCR)が装備されている。これはAdBlue尿素水を別の車載タンクに注入し、酸化した空気中で窒素酸化物(NOx)還元反応を行い、NOxの排出を低減するものである[3]
ビッグマイナーチェンジ

2021年2月、日産はNV300の商用モデルと乗用モデルのデザインを変更した。Cの字を模したような新しい形のLEDヘッドライトを備え、2020年に登場したNV400から導入したインターロックグリルを採用している[4][5]。エンジンは以前とは異なり排出ガス基準Euro 6dに適合した、2リッターdCiディーゼルエンジンを搭載している[4]。9月には、本体のデザインはそのままに、2001年から2016年に発売されたモデルと同様に「プリマスター」に名前が変更された[6][7]

2017年改良型ACENTA DCi 1.6

キャンプ仕様

2022年改良型プリマスター(フロント)

2022年改良型プリマスター(リア)

ボディタイプ

パネルバン(スライドドアの数は0?2から選択可能)

クルーバン

コンビ(スライドドアの数は0?2から選択可能)

ボディカラー

コメットグレー(メタリック)

ストーングレー(メタリック)

カーマインレッド(メタリック)

アーバングレー(ソリッド)

グラシエラホワイト(ソリッド)

ジェットブラック(メタリック)

グレード

2023年現在におけるグレードは、以下の4種類である。パネルバンとクルーバンには同じグレードが用意されているが、細かな内容は異なる。

VISIA

16インチの鉄製
ホイールとホイールカバーが装着される。LEDヘッドライト、フロントパワーウィンドウ、アームレスト、高さ調整機能付きの運転席などが装備される。Bluetooth付DABオーディオシステムとステアリングホイールにコマンドボタンと電話機能が追加される。イモビライザー、リモートロック、エアバッグ(運転席側)、自動点灯ヘッドライト及び自動ワイパーなどの安全装備が備わる。


ACENTA

LEDフォグライト、マニュアルエアコン、電動パーキングブレーキ、クルーズコントロールなどが装着される。また、Apple CarPlayAndroid Autoが使用可能なタッチパネル付きのオーディオシステムに加えて、リバースパーキングセンサーやインテリジェントブレーキアシストといった安全装備が備えられる。オプション装備で、リアガラスパック(H1のみの設定、運転席後ろのフルスチール製隔壁(固定窓付き)、ガラス張りの180度開閉可能な観音開きのリアドア(またはテールゲート)、ヒーター付きリアスクリーンとリアワイパー)、オフサイドドアパック(スライド式パネルドアと270度開閉可能なリアドア(L2H1のみ))が選択できる。


TEKNA

17インチアルミホイールが装着される。ニッサンコネクトと衛星ナビゲーターが利用できる8インチタッチスクリーンと革巻きステアリングホイール、革巻きシフトノブを装備している。前方にパーキングセンサー、後方にカメラが装着される。オプション装備でリアガラスパックとオフサイドドアパックが選択できるのはACENTAと同じである。


TEKNA+

TEKNAをベースに、より安全装備が追加されたグレードである。前方緊急ブレーキ、車線逸脱警報、タイヤ圧力モニター、ハイビーム/ロービーム自動切り替え機能などの安全装備が追加される。


諸元
パワートレイン

M9R[8]
タイプ直列4気筒ディーゼルエンジン 16バルブ
最高出力81 kW (110 PS) / 3,500 rpm96 kW (131 PS) / 3,500 rpm110 kW (150 PS) / 3,500 rpm125 kW (170 PS) / 3,500 rpm
最大トルク300 N?m (31 kgf?m) / 1,500 rpm330 N?m (34 kgf?m) / 1,500 rpm350 N?m (36 kgf?m) / 1,500 rpm380 N?m (39 kgf?m) / 1,500 rpm

寸法

仕様別の寸法[8](長さ、単位は(mm))外装[注釈 1]WB内装[注釈 2]
L1L2L1L2L1L2
パネルバン5,0805,4803,0983,4982,5372,937
クルーバン1,914 (最小)
2,023 (最大)2,314 (最小)
2,423 (最大)

仕様別の寸法[8](高さ、単位は(mm))外装内装荷台
H1H2H1H2H1H2
1,9712,4861,3871,898552

仕様別の寸法[8](積載容量、単位は(m3))L1H1L2H1L1H2L2H2
パネルバン5.806.707.758.90
クルーバン3.204.00N/A

注釈^ すべての仕様で全幅は1,956 mm[8]
^ すべての仕様で室内幅は1,662 mm、内部ホイール アーチ間は1,268 mm。

脚注[脚注の使い方]^ “ハイエースの強力なライバル出現!? 日産NV300コンビは日本で販売しないのか?”. 自動車情報誌「ベストカー」 (2021年2月26日). 2022年8月5日閲覧。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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