日産・ティーノ
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日産・ティーノ
V10型
1998年12月販売型 1.8X フロント
1998年12月販売型 1.8X リア
ティーノハイブリッド
概要
販売期間1998年12月 - 2006年3月
ボディ
乗車定員5人/6人
ボディタイプ5ドアトールワゴン
エンジン位置フロント
駆動方式FF
プラットフォームMSプラットフォーム
パワートレイン
エンジンSR20DE 2.0L 直4 135ps
QG18DE 1.8L 直4 120/122ps
変速機4速AT (E-ATx)
Hyper CVT
前前:ストラット式
後:マルチリンクビーム式
後前:ストラット式
後:マルチリンクビーム式
車両寸法
ホイールベース2,535mm
全長4,270mm/4,330mm
全幅1,760mm
全高1,610mm/1,645mm
車両重量1,300kg - 1,450kg
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ティーノ(TINO)は、日産自動車で製造・販売されていた乗用車である。
概要

B15型サニープラットフォームであるMSプラットフォームを基に開発された。設計主任もB15サニーと同じである。車幅を1,760 mmまで広げ(従って3ナンバー車である)、トランスミッションの操作をコラム式とし、前席をベンチシートとした。又ハイブリッドカーとして売り出す事を想定し、多数の二次電池を収容できる二重底且つ高床式となっている。前席2人+1、後席3人掛けのスタイルを「5+1コンセプト」として実現した。似たようなコンセプトとしてフィアット・ムルティプラおよびホンダ・エディックスがあるが、この2車は全席独立式の3+3である。又、2列シートのミニバンという観点や二重底且つ高床式のパッケージからして、BEV用プラットフォームを持つ同社のルネッサも類似のコンセプトを持つと言える。後部座席はユーザーが車検証の記載変更無しに脱着可能であり、座席を外すと貨物車並みのラゲッジスペースが得られた。

搭載ユニットはSR20DE型直列4気筒DOHC1,998 cc+ハイパーCVT(無段変速機)、およびリーンバーン仕様のQG18DE型直列4気筒DOHC1,769 cc+4速ATの2機種で、いずれもコラムシフトであった(ちなみに海外仕様はフロアシフトのみの設定とされ、YD22DDTiエンジンの設定もあった)。足回りはフロントにストラット式、リヤはサニーゆずりのマルチリンクビーム式を採用。前輪のトレッドが1,535 mmと広く、その一方でホイールベースが2,535 mmとB14型およびB15型サニーと同じ数値であったため、ハンドリングが軽快で小回りも効いた。また、前期にはオーテックジャパンが手がけたエアロパーツ仕様の「エアロスポーツ」も設定された。ただ、インパネ、ナビが専用部品なためナビが壊れるなどの事態があった場合修理はできないとのことである。純正ナビは一見、CDが入らないように見えるが、助手席シート下にCDドライブが設置してある。Hyper-CVTが壊れるなどの不安があったため1.8 Lモデルのユーザーが多い。

2000年(平成12年)には、100台限定でハイブリッド仕様も設定された。ティーノが選ばれた理由は、小型車ではなくティーノのようなクルマでの燃費改善こそが社会全体でのガソリン消費量減少につながると考えたこと、ハイブリッド仕様開発当初の1996年(平成8年)、ティーノは日産車最高の生産台数が計画され、次世代パワートレインの搭載も検討されたこと、ハイブリッド車の大口顧客である官公庁からの「荷物の積めるハイブリッドカー」という要望を満たすためである[1]。しかし、コスト増の割には燃費向上がそれ程でなかった事が災いしこのプランは不発。結局、日産のハイブリッドカーはこのティーノ以降、日本国内においては2010年(平成22年)11月2日発売のフーガハイブリッドまで登場することはなかった(北米向けにはアルティマハイブリッドが存在していた)。欧州では2006年3月まで生産が続けられたが、日本では2003年(平成15年)に生産終了した。

発売後に親会社となるルノーの類似コンセプト車、セニックの後発ライバルである。

ハイブリッド

後期ハーベストイエロー

沿革
1998年12月22日
V10型ティーノ発売。
1999年3月


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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