日産・セレナ
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日産・セレナ

(左)4代目(C26, 前期型)と5代目 (C27, 前期型)(右)
概要
別名日産・バネットセレナ(初代)
スズキ・ランディ(3代目から5代目のスズキ向け)
製造国 日本
販売期間1991年 -
ボディ
ボディタイプ4/5ドアミニバン
駆動方式後輪駆動(初代)
前輪駆動(2代目 - )
四輪駆動
系譜
先代日産・バネットコーチ
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セレナ (SERENA)は、日産自動車が製造・販売しているミニバンである。
概要

そのルーツは1969年?1970年登場のダットサン・サニーキャブ/日産・チェリーキャブにまで遡る。初代には商用モデルの「カーゴ」もあった。C25型からC27型までは「ランディ」としてスズキへOEM供給されていた。なお、当項ではバネットの後継車として登場した初代(C23型)初期型の「バネットセレナ」についても記述する。

日産の乗用車は車両型式の十の位の数字が奇数(E12, R34, Y51など)となるのが通例だが、バネットの系譜を受け継いでいるため、乗用車でありながら型式の十の位の数字は「2」(本来は小型商用車を表す)となっている。
初代 C23型(1991年 - 1999年)

日産・バネットセレナ
日産・セレナ(初代)
KAJC23/KVC23/KVJC23/KVNC23/
KBC23/KBCC23/KBNC23型
前期型 (1991/6 - 1994/4)
2.0 FX
中期型 (1994/5-1996/12)
2.0 FX フルオートフルタイム4WD
後期型 (1997/1-1999/6)
概要
製造国 日本愛知県名古屋市
販売期間1991年 - 1999年
ボディ
乗車定員5 - 8名
ボディタイプ4ドア ミニバン / ライトバン
エンジン位置フロント
駆動方式後輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
エンジンGA16DE 1.6L 直列4気筒
SR20DE 2.0L 直列4気筒
CD20 2.0L 直列4気筒
CD20T 2.0L 直列4気筒
CD20ET 2.0L 直列4気筒
最高出力GA16DE:100PS
SR20DE:130PS
CD20:76PS
CD20T:91PS
CD20ET:97PS
変速機5速MT
4速AT (E-ATx)
サスペンション
ストラット
マルチリンク(ワゴン)
リーフリジッド(バン)
車両寸法
ホイールベース2,735 mm
全長4,355/4,380 mm
全幅1,695 mm
全高1,825 - 1,915 mm
車両重量1,250 - 1,610 kg (2WD)
1,610 - 1,730kg (4WD)
系譜
先代日産・バネットコーチ
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年表

1991年

6月 - C22型バネットコーチのフルモデルチェンジ版「バネットセレナ」として販売開始。商用モデルについては、バンについては「バネットセレナ・カーゴ」として発売されたが、C22型も「バネットバン」として継続生産し並行販売、トラックはC22型のみになる。

設計・生産は、愛知機械工業が担当。内外の造形も、当時の愛知機械工業デザイン部主導で開発された[注釈 1]。スタイルは小ぶりなボンネットを持つセミキャブオーバーの外観であるが、助手席下にエンジンを搭載するキャブオーバー構造を採用、CD値は0.35である。シフトレバーはフロア式で、フロアパンやドライブトレインを共用する上位車種のラルゴも同様である。トヨタ・エスティマと共に、ミニバンに走りの良さを与えた草分け的モデルである。

グレードは下から「FE」「FG(2WDのみ)」「RVセレクト(4WDのみ)」「FX」「SX」「PX」が設定された。エンジンは、下2グレードが1,600ccガソリンと2,000ccディーゼルNA。それ以外は2,000ccガソリンと2,000ccディーゼルターボが設定されている。

901運動」のさなかに設計されたため、ハンドリングとロードホールディングを重視しており、以下のような特徴がある。

FXグレード以上のリアサスペンションは、ガラス繊維強化プラスチック製の横置きモノ(単板)リーフスプリングを使ったマルチリンクサスペンションを採用。ワゴンの「FE」「FG」とカーゴ(バン)全車は、リジッドアクスルと半楕円リーフスプリングの組み合わせとなる。

最上級グレード「PX」のガソリン2WD車に、スーパーHICASを搭載するツーリングパックを設定。SR20DE搭載車・CD20T搭載車は、ビスカス式LSDを標準装備。

トヨタはエスティマにハイエースのRZ型直列4気筒エンジンをベースにシリンダーを75°寝かせた形の専用エンジン2TZ型を奢ったのに対し、セレナはFR車用のエンジンを流用し、直立した状態で載せた。そのためフロントシート周りは狭い。


欧州向けの貨物車は、1996年から2001年にかけて日産モトール・イベリカで生産され、バネットの名で販売された。乗用とは異なり、ホイールベースが2895mm、全長が4495mmへと延長され、屋根はキックアップルーフとなって全高が1995mmとなり、サイズが若干拡大された。屋根形状のほか、荷室の窓形状、太いBピラー観音開きバックドア、標準仕様がブラインド(窓なし)バンとなるなど、外観的にも変化の大きい独自モデルとなった。また、LDV(en:LDV)OEM供給され、カブ(en:Cub)の名で販売された。



1992年 - 日産モトール・イベリカにて、欧州現地生産開始。

1月 - 大型化した専用バンパーや専用ボディカラー、青とグレーの専用内装を採用したオーテックジャパン扱いの特別仕様車「サンキャット」を発売。本仕様車は改造車となり、車両型式に"改"が追加された。

6月 - 一部改良。


1993年

1月 - 特別仕様車「FX 60thアニバーサリー」を発売。

8月 - マイナーチェンジ。エアコンの代替フロン化。自然吸気ディーゼルエンジンのCD20がカーゴを除き廃止。

11月 - カーゴディーゼル車のNOx総量規制地域向け車追加。


1994年

1月 - 特別仕様車「FXリミテッド」発売。

5月 - マイナーチェンジ、

インパネデザインの大幅変更によりオーディオスペースが2DINに対応。エアコンスイッチも扱いやすい位置へ移動された。また、商用バンのイメージが強かったかつてのミニバンの印象を変えるべく、正式車名をバネットセレナから「日産・セレナ」に変更(リアウインドウガラスから「VANETTE」のステッカーがなくなる)。オーテックジャパンの手による「キタキツネ」が設定された。なお、この改良を機に4WDモデルはホイールハブが4穴に変更された。

なお、バネットのネームは商用車として残り、2009年5月にはNV200バネットが登場。


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