日産・スカイラインクーペ
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この項目では、11代目(V35型系)および12代目(V36型系)のクーペモデルについて説明しています。10代目(R34型系)以前のクーペモデルについては「日産・スカイライン」をご覧ください。
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スカイラインクーペ(SKYLINE COUPE)は、日産自動車がかつて販売していたクーペ型の乗用車である。
初代(通算11代目)CPV35型(2003年-2007年)

日産・スカイラインクーペ(11代目)
CPV35型
前期型 6速MT
2003年2月 - 2005年11月
前期型 5速AT リア
2003年1月 - 2005年11月
概要
別名インフィニティ・G35クーペ
(輸出名)
販売期間2003年1月-2007年10月
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ2ドアクーペ
駆動方式後輪駆動
プラットフォームFR-Lプラットフォーム
パワートレイン
エンジンVQ35DE型 3.5L V6 DOHC
最高出力206kW (280ps) /6,200rpm
最大トルク363N・m (37.0kgf・m) /4,800rpm
変速機5速AT/6速MT
マルチリンク式
マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース2,850mm
全長4,640mm
全幅1,815mm
全高1,395mm
車両重量1,530 - 1,550kg
その他
販売終了前月までの新車登録台数の累計5万8540台(セダンとの合算)[1]
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2001年6月のV35型スカイラインセダン発表に際し、1年後にクーペを発売すると発表されていたが[2]、実際には予定より半年遅れとなる約1年半後の2003年1月にCPV35型クーペが発売された。スカイラインのクーペモデルとしては初代ALSI型から数えて10代目(2代目S50系はクーペの設定なし)となるが、CPV35型ではセダンとアウターパネルを一切共用しない専用デザインが初めて採用された。

クーペの開発は1999年末から2000年初め頃に開始されたが、当時は日産とルノーの交渉が進められており、セダンとクーペの同時開発が困難であったため、セダンの開発終了後にクーペの本格的な開発が進められたという[3]。また、従前2シーターと4シーターが存在したフェアレディZが、Z33型から2シーターに一本化されたため、フェアレディZの4シーターモデルの後継車種としての座も担うこととなった。

北米市場では日産の高級車ブランド「インフィニティ」よりG35クーペとして販売され、セダンと共にモータートレンドカーオブザイヤーを受賞するなど高い評価を得た[4]
メカニズム
パワートレイン

エンジンは、V35型セダンと同型のVQ35DE型 3.5L V型6気筒エンジンに専用のチューンを施し[5]、吸排気系の効率向上や低中速域でのフリクションロス軽減がなされ[6]最高出力・最大トルクともに向上し、Z33型フェアレディZ[※ 1] と同値とした。トランスミッションにはジヤトコJR507E型[7] マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速AT愛知機械工業製MRA70型[8] 6速MTが用意される。なお、6速MTについてはZ33型フェアレディZに採用されるものの小型・軽量化版であり、R34型以前のモデルで採用されていた5速MTと同等の重量・サイズとしている[6]

2004年11月の一部改良時にはトランスミッションに改良が施され、「350GTプレミアム」の5速ATには「シンクロレブコントロール」が採用され、6速MTについても、操作性向上およびレバー振動の低減が行われた。
ボディ・シャシ

プラットフォームはセダンと共通のFR-Lプラットフォームを採用するが、セダンとAピラーより前方を共有していたそれまでのクーペとは異なり、ボディパネルから新設計されている[3]。また、セダンのほか、パワートレインを共有する2シータークーペのZ33型フェアレディZともプラットフォームを共有し、リア回りについてはコンポーネンツをZ33と共有する[9]

操舵性向上のため、前後重量配分をセダンよりも前輪荷重を1%上げた53:47としている。また、後輪荷重減少によるトラクション低下を防ぐため[10]、17インチホイール装着車ではタイヤ幅をフロント225mmに対しリア235mm、18及び19インチホイール装着車ではフロント225mmに対しリア245mmとしている。

サスペンションについては、セダンやZ33型フェアレディZ同様、4輪マルチリンク式となるが、19インチホイール採用車はスポーツチューンドサスペンションが採用された。ブレーキについても、全車ベンチレーテッドディスク式となるが、MT車についてはブレンボ製4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキが採用された。
デザイン後期型(2005年11月-2007年10月)
6速MT車

エクステリアデザインは、L字型テールランプやダブルアーチグリルなど、セダンと共通のテーマを持っている部分が多いが、外板や外装部品には一切共有部品をもたない[10]。また、セダンと共通のL字型テールランプの中にLEDを丸型に配列したことにより、セダンでは廃止されていたスカイライン伝統の丸型テールを復活させている。ただし日産は丸型テールの採用はスカイラインの伝統のためではなく、デザイン性や視認性のためであると説明している[11]。この方式は後にスカイラインセダンにも2004年11月のマイナーチェンジによって採用された。なお、クーペのデザインには日本よりも北米に比重が置かれてデザインされたという[12]。また空力性能についてはCd値0.29を実現している[13]

また、2005年11月のマイナーチェンジではテールランプのほか、ヘッドランプ、フロントバンパー、サイドシルプロテクターなどのデザインが変更されている。

セダンからのサイズ変更は、全長-35mm[※ 2]、全幅+65mm、全高-75mm[※ 3]、地上高-15mmと大幅なものとなっており、より「地を這うような」印象としている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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