日清ラ王
[Wikipedia|▼Menu]

日清 ラ王販売会社日清食品
種類即席カップ麺
袋入り即席麺
販売開始年1992年 - (初代)
2010年 - (2代目)
販売終了年2010年 (初代)
完成国 日本
売上約1億5360万食(1993年のデータ)
関係する人物安藤百福
安藤宏基
中川晋
外部リンクhttps://www.rao.jp/
特記事項:
初代は生タイプ麺(1992年 - 2010年)
2代目はノンフライ麺(2010年 - )
テンプレートを表示

日清ラ王(にっしんラおう)は、日清食品から発売されているカップラーメン、および袋入りインスタントラーメンの各種シリーズ製品。
概要

1992年9月21日[1][2][3]から発売され、2010年8月まで生産された初代は一般的なカップラーメンで採用されている乾燥麺ではなく、レトルトパウチされた生タイプ麺であることが特徴の商品であった。「ラ王」は、日本で作られた長期常温保存可能な生タイプ麺のカップラーメンとして、1991年7月発売の明星食品「夜食亭・生タイプ醤油ラーメン / 味噌ラーメン」に続く商品であった[注 1][2][4][5][6]。同時期に東洋水産からも生タイプ麺の製品が発売されていたが、同類の競合商品は夜食亭を含め数年で撤退している。初代は年間300億円[7]を売上たこともあったが、社内外で[8]高品質・高価格帯の競合商品が増加したことで競争が激化して市場占有率が年ごとに落ち込み[7]2010年8月2日に生産を終了した[9]

初代が生産を終了してから1か月を経ない2010年8月24日に、惜しまれる声が多かったため独自の特許技術によるノンフライ麺を採用したラ王を復活すると発表され、9月6日から現在の2代目が発売された。

JR渋谷駅ホーム(2012年11月から2016年10月11日まで)および阪急梅田駅改札内(2013年2月16日から3月15日までの期間限定)で、アンテナショップとして日清ラ王袋麺屋を営業し、チャーシューや煮卵などをトッピングし調理した袋麺タイプの商品が250円程度で提供されていた[10][11]。渋谷駅の店舗は、開店から閉店までの約4年間で約38万杯を売り上げた[12]

2017年に発売から25周年を迎え、2018年1月に初代ラ王の復刻版が限定発売された。「しょうゆ」と「みそ」の2種類で、初代の生タイプ麺のつるみともちもちした食感をノンフライ麺で再現し、当時のパッケージを復刻した[13]
ラインナップ
現在発売されているもの(2代目ラ王)

カップ麺シリーズ(ノンフライ麺)

背脂コク醤油(2014年4月7日 全国リニューアル発売
[14]

香熟コク味噌(2014年4月7日 全国リニューアル発売[14]

淡麗鶏だし塩

濃熟とろ豚骨(2014年4月7日 全国リニューアル発売[14]

魚介豚骨醤油

芳醇コク担々麺

タテカップ やさいタンメン(塩・味噌)

復刻しょうゆ(2018年1月8日 全国発売[15][13]

復刻みそ(2018年1月8日 全国発売[15][13]

焦がしラ王(醤油・味噌)(2018年9月10日 全国発売)



袋めんシリーズ[16][17](ノンフライ麺)

醤油 5食パック(2012年8月27日 関東・甲信越・静岡地区先行発売 - 2013年1月28日 中部・近畿地区発売 - 2013年3月25日 全国発売)

味噌 5食パック(2012年8月27日 関東・甲信越・静岡地区先行発売 - 2013年1月28日 中部・近畿地区発売 - 2013年3月25日 全国発売)

塩 5食パック(2013年8月5日 全国発売[18]

豚骨 5食パック(2013年10月7日 全国発売[19]

冷し中華 しょうゆだれ 5食パック 東日本向け(2014年4月14日 東日本地区発売[20]

冷し中華 しょうゆだれ 5食パック 西日本向け(2014年4月14日 西日本地区発売[20]

冷し中華 ごまだれ 5食パック(2014年4月14日 全国発売[20]

担々麺(濃口醤油ベース) 5食パック(2014年8月4日 全国発売[21]


過去に発売されていたもの初代・日清ラ王(しょうゆ味)

初代ラ王

しょうゆ

みそ

シーフード

とんこつ

ラ王焼そば

夏のラ王 うましお(夏季限定商品)

海鮮

夏のラ王 コク辛

五目中華

飲茶飯店 回鍋肉麺

飲茶飯店 五目麺

袋のラ王(袋麺生タイプ麺

カレー

こってりしょうゆ

ラ王ミニ[22] - しょうゆ / みそ / ワンタンめん

しお

DXラ王 ちゃんぽん[23]

Premier(プレミア) 日清ラ王[24] - 極厚チャーシュー麺 / 極厚塩とんチャーシュー麺 / 極厚担々チャーシュー麺

冷凍 日清ラ王[25] - しょうゆ / みそ

ラ王 袋入りレンジ専用[26] - しょうゆ / みそ

ジェットラ王 焼そば[27]

ソース焼そばレンジラ王)[28]

沖縄そば沖縄県限定商品)

中華あんかけ(熱血!平成教育学院とのタイアップ)



2代目ラ王

背脂濃コク醤油

旨味コク味噌

濃厚コク醤油豚骨(2011年2月28日発売)[29]

夏のラ王 鶏しお

三枚焼豚 麻辣赤担担

冷し中華 5食パック(2013年6月17日 関東・甲信越・静岡地区限定発売[30]

淡麗コク塩(2014年4月7日 全国リニューアル発売[14]

Selection 激辛旨味噌(2014年7月14日 全国発売[31]

など
歴史
初代(1992年 - 2010年)
1990年代

初期には、生タイプ麺の質が評価されたこと[32]や同タイプ商品市場が急成長したことで[4]発売2年目の1993年には約1億5360万個[1]を売り上げた。1998年4月20日に希望小売価格税抜)が旧価格の250円から200円に値下げ[33]。同年11月2日には冷凍カップ麺シリーズの「冷凍 日清ラ王 しょうゆ / みそ」を発売[25]。1999年8月2日のリニューアルにて、これまで湯切りが必要だった調理法が、麺の製法や材料の配合を変更することで、湯切り不要とした調理法に変更[34]
2000年代

2000年以降、カップラーメンは高級タイプのノンフライ麺が質を高めてきたことや[32]コンビニエンスストアを中心に地方色を強く出した「ご当地ラーメン」や有名店の味を再現した「ご当店ラーメン」を取り入れるなどバリエーションが拡大[4][35]、2000年代初期当時180円以上と区分された高品質・高価格帯の商品群が活性化し[36]、競合商品が増えた影響でラ王のシェアが低下傾向となっており[32]、下記のように度々リニューアルが行われた。

2000年8月21日 - スープを中心に変更[37]

2001年8月6日 - 麺を中心に変更[38]

2002年11月18日 - 調理法とパッケージで大幅な変更が行われ、それに伴い再度湯切り必要となったが、新たに「ジェット湯切り」を採用して片手でも可能になり所要時間が10秒と以前より短縮化[36]

2003年9月16日 - スープを中心に変更[39]

2004年9月21日 - 麺の増量(155g→180g)・スープ・具材の厚味にこだわった変更と大きな「ラ」を表示したパッケージデザインに変更し、同時に希望小売価格(税別)を50円値上げ(200円→250円)[40]

2006年1月16日 - 「味・香り・食感にこだわって素材選びをした」と称する変更と同時に麺の減量(180g→155g)を行うが希望小売価格(税別)は250円と変更無し[41]

2006年9月11日 - 麺と具材を中心に変更[42]

2007年9月25日 - この年に誕生15周年を迎えた。スープの調味傾向を変更して「麺の風味を最大限に引き出した」と称する変更をし、同時に希望小売価格(税別)を50円値下げ(250円→200円)[43]

2008年1月1日 - 小麦など原材料の価格高騰が原因で希望小売価格(税別)を15円値上げ(200円→215円)[44]

2008年9月29日 - 麺とスープの風味を変更[45]

日清食品においても、1990年代末期から2000年代にかけて『麺の達人』『麺職人[注 2]』『行列のできる店のラーメン』『具多』といったノンフライタイプのカップ麺が次々と発売され[46]、ノンフライによって生麺に近い味わいを出す技術が向上したことからラ王の優位性が低下、年々シェアを落とし[32]2000年代中期以降は売り上げが落ち込んでいた[1]
2010年代

2010年7月26日全国紙に「ラ王、終わる。」と題して、2010年8月末に生産終了する旨の全面広告が掲載となり特設サイト(後述)が開設され[47]、日清食品はラ王の生産終了を発表[46]した。初代ラ王の生産は、当初発表の8月末予定より前倒しの8月2日をもって終了した[9]
ラ王追湯式典

2010年7月30日より特設サイト「ラ王追湯式典」(追悼にラーメンに注ぐ「湯」をひっかけ、追湯と表記している。また、Twitterの「つぶやき」を表す「ツイート」の意味合いも込められている)を開設し、全国のラ王ファンから惜別のコメントをTwitterで募集し、抽せんでラ王1ケース(12個[48])が当たるキャンペーンを8月20日まで開催した。期間中、20万件を超えるツィートが寄せられた。
2代目(2010年 - )

初代ラ王の生産終了から20日以上が経過した2010年8月24日、日清食品HDは新技術による独自製法で開発した「次世代ノンフライ麺」を採用した新たな「ラ王」を発売することを発表[9]。9月6日、2代目ラ王が関東・甲信越・静岡地区より発売開始された(他地域は10月4日発売)[9]。キャッチフレーズは「日清史上最高傑作」[49][50]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:85 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef