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この項目では、日本プロ野球の2リーグ制(1950年)以後の年間王者決定制度について説明しています。1リーグ時代の制度については「プロ野球1リーグ時代の優勝チーム・試合方式一覧」をご覧ください。
日本選手権シリーズ
(SMBC日本シリーズ)今シーズンの大会:
2023年の日本シリーズ
2008年の日本選手権シリーズが行われた東京ドーム
(2008年11月9日撮影)
競技野球
開始年1950年
主催日本野球機構(NPB)
スポンサーコナミ(2011年 - 2013年)
三井住友銀行(2014年 - )
会場ホームアンドビジター
開催期間10月から11月頃
チーム数2チーム
加盟国 日本
前回優勝阪神タイガース(38年ぶり2回目)
最多優勝読売ジャイアンツ(22回)
公式サイト
⇒公式サイト
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日本選手権シリーズ(にほんせんしゅけんシリーズ、にっぽんせんしゅけんシリーズ、通称:日本シリーズ(Nippon Series))は、日本プロ野球のペナントレース終了後、クライマックスシリーズ優勝チームによって行われる、その年のプロ野球チーム日本一を決める試合である。正式名称はプロ野球日本選手権シリーズ[1]。
かつては、アジアシリーズ(日韓クラブチャンピオンシップ)の開催年に日本選手権シリーズを優勝したチームには、その出場権が与えられていた。 1949年のプロ野球のリーグ分裂を受けて、翌1950年にセントラル・リーグとパシフィック・リーグのそれぞれの当年の優勝者が野球界の日本一の座をかけて対戦するシリーズとして創設された。1953年までは日本ワールドシリーズと呼称されていたが、翌1954年から現在の日本シリーズに改めた。2007年にクライマックスシリーズ制度が導入され、リーグ戦の結果とは無関係に同シリーズの優勝チーム同士によって行われるようになった。戦後に始まったこともあり、初年度以降中止になった年はない。 2005年 - 2013年の間は、本シリーズの優勝者がさらに『アジアシリーズ』『日韓クラブチャンピオンシップ』に日本代表として参加した。 なお、1リーグ時代に春季優勝チームと秋季優勝チームが対戦して年間チャンピオンを決める試合もあったが、一般にはこの1950年に始まる日本シリーズが一般的であるため、本項においても1950年以降の試合について述べる。 2007年以降は、両リーグともに、ペナントレース後に行われるクライマックスシリーズの優勝チームが出場している(2020年のみ、セ・リーグはクライマックスシリーズがなかったため、当年のペナントレースの優勝チームが出場)。 CS1stCSファイナル日本選手権シリーズ 賞金・賞品は2020年のもの[10]。
概要
大会運営
主催
レギュラーシーズンやクライマックスシリーズと異なり、全試合日本野球機構(NPB)主催である。入場料収入の一部は球団に分配され、さらに選手らにも第4戦までのものを基準に分配される[2]。
日程
両リーグのチャンピオンが決定した後、毎年10月から11月ごろに行われる。
ゲームは7戦4勝制。先に4勝したチームが日本一となり、敗者のチームは日本シリーズ敗退となる。日本一が決定した時点で終了となり、試合が残っている場合は以降の試合は行われない。「番勝負」を参照
西暦の奇数年はパ・リーグの出場チーム、西暦の偶数年はセ・リーグの出場チームが第1・2戦と6・7戦をホームで開催、相手方のチームが第3・4・5戦をホームで開催する。第2・3戦の間と第5・6戦の間は、移動日として空白日が挟まれる(奇数年ならパパ・セセセ・パパ、偶数年ならセセ・パパパ・セセ)。原則として出場チームの専用球場での開催とするが、規定収容人員(3万人以上)や設備の都合上のほか、専用球場における他のイベントとの兼ね合いなどで、専用球場以外の球場で開催された例もある(後述)。なお、出場チームには予め使用する球場の日程確保が義務付けられており、怠ると制裁金が課される(2000年が該当。)。
雨天等で中止になった場合は、2006年までは移動日を含め全ての日程が順延となっていたが、2007年からは第5戦までに雨天中止が入った時には、第5戦と第6戦の間の移動日・休養日は原則として設けないことに変更された[注 1]。ただし、出場2チームの本拠地が離れており、当日移動が難しいと判断された場合は移動日を設ける場合がある。
具体例として、2016年では広島対日本ハムとなり、広島・札幌間では当日移動が不可能であるため、移動日を含めすべて1日順延とする、とした[3](結果的に同年の日本シリーズは中止・順延がなかったため、そのような事態は発生しなかった)。
引き分けなどがあり、第7戦を終えてもどちらのチームも4勝に満たない場合は、その翌日に第7戦と同じ球場で第8戦を行う(過去は1986年の1回のみ)。それでもどちらのチームも4勝に満たない場合は、移動日を1日挟んで、第3戦 - 第5戦で使用された球場で第9戦を行う(実施例なし)。後述のように第7戦までは引き分けの可能性があり、第8戦以降は必ず勝敗が決定するため(コールドゲームで引き分けの場合は除く)、理論上は第14戦までもつれこむ可能性があるが(第8戦以降コールドゲームでの引き分け試合があった場合は第15戦以降までもつれこむ可能性もある)、第10戦以降を行うことや行う場合の使用球場などは開催要項に記載されておらず不明である。
2021年のみ、第9戦は第8戦の翌日に第8戦と同じ球場で、第8戦とはホーム・ビジターを入れ替えて開催することになっていたが、第6戦で決着したため行われなかった。
2021年は第7戦が11月28日に予定されていたことから[注 2]、11月30日までの支配下選手への参稼報酬期間内で決着させるために、引き分けや雨天中止などによって11月30日時点での両チームの勝利数が同じだった場合に状況次第では試合終了後にタイブレークで優勝チームを決することになっていた。一軍ではレギュラーシーズン、ポストシーズンを通じてプロ野球史上初のタイブレーク採用で[4][注 3]、アマチュアや国際大会などでの継続試合としてのタイブレークとは異なり、「優勝決定戦」のような性質のタイブレークとなる[5]。タイブレークでの成績は表彰選手選考の対象となるが、個人通算成績などには加算されず参考記録となる[6]。想定としては11月29日時点でどちらのチームも4勝に満たないかつ両チームの勝利数の差が1の状況から、30日の試合(延長12回終了)で勝利数が並んだ場合のみの実施で[注 4]、以下のルールで30日の試合終了後に20分のインターバルを挟んで行うことになっていた[7][8][9]。なお、実際には27日の第6戦で決着がついたためタイブレークの実施はされていない。
新たに出場選手登録、打順表を提出する。
先攻・後攻は直前に行っていた11月30日の試合と同じ。
DHルールを採用。
無死1、2塁からスタート。
回数無制限、勝負が決した時点で終了。
2020年・2021年については、シリーズ期間中に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響で続行不可能となった場合は打ち切りとし、その時点で終了時点までの試合を対象に、世界野球ソフトボール連盟が規定するTQB(1イニング平均の得失点率)の高いチームを優勝チームに認定する。
出場チーム
クライマックスシリーズから日本シリーズ進出までの道のり(2007年以後)
(6戦4勝制<含・Hのアドバンテージ1勝>)
セ・リーグ優勝チームH
(3戦2勝制)
CS1st勝利チーム
セ・リーグ第2位チームH
(7戦4勝制)
セ・リーグ第3位チーム
セ・リーグCS優勝チーム☆
パ・リーグCS優勝チーム☆
(6戦4勝制<含・Hのアドバンテージ1勝>)
パ・リーグ優勝チームH
(3戦2勝制)
CS1st勝利チーム
パ・リーグ第2位チームH
パ・リーグ第3位チーム
(H) - そのステージのホームチーム(☆) - 隔年でホーム4:ビジター3の配分が異なる(基本的に第1戦主管球団がホーム4、第3戦主管球団がホーム3の割合)。
2006年以前の出場チーム
セ・リーグ - 当年のペナントレースの優勝チームが出場。
パ・リーグ - 当年のペナントレースの優勝チームが出場。ただし、ペナントレースの優勝決定方式が以下の通りだった年度がある。
1973年-1982年 - 2シーズン制を取っており、両シーズンの優勝チーム同士のプレーオフにより決定。
2004年-2006年 - 上位3チームのプレーオフにより決定。
試合方式
延長戦は、第7戦までは延長12回、第8戦以降は回数無制限(試合時間は一律無制限)が現行のルールである(2018年から)。過去の変遷は以下。
1966年まで - 日没まで(当時は全試合デーゲーム)。
1964年 - 22時30分以降新しいイニングに入らない(この年は昭和時代では唯一の全試合ナイトゲーム)。
1967年-1981年 - 17時30分以降新しいイニングに入らない。
1982年-1986年 - 試合開始から4時間半を経過した時点で新しいイニングに入らない。
1987年-1993年 - 第7戦までは18回、第8戦以降は回数無制限(1986年のシリーズが第1戦を延長14回で引き分け、第8戦まで行われたことをきっかけに改定)。
1994年-2017年 - 第7戦までは延長15回へ短縮。
1994年 - デーゲーム・ナイトゲーム併用の為、デーゲームの場合は18回まで。
2011年 - レギュラーシーズンで用いられた節電・省エネの為の「3時間30分打ち切りルール」は使用しない。2011年の第1戦はデーゲームだが、延長は従来通り15回までの打ち切りとする。
2018年 - 第7戦までは延長12回へ短縮。
2021年 - レギュラーシーズン・クライマックスシリーズで用いられた新型コロナウイルス感染拡大防止の為の「9回打ち切りルール」は使用しない。
サスペンデッドゲームは適用しない。
両チームはシリーズ開始日の前々日までに「出場有資格者選手」(最大40人)の名簿を提出する。公示後はこれを変更することはできない。ベンチ入り選手の人数は公式戦と同じく最大25人で、試合ごとに有資格者の中から選ぶ。
指名打者制度は1984年までは採用せず、1985年から隔年(1985年は全試合採用、1986年は全試合採用せず)、1987年からはパ・リーグの出場チームの本拠地球場でのみ採用されている。なお2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う特例措置として、1985年以来35年ぶりに全試合で採用される。
審判は6人制が採用される。審判員は日本野球機構(NPB)審判部から選ばれた合計8人の審判員で運営されていたが、2015年から合計7人の審判員で運営される。
表彰
優勝チーム賞
日本野球機構よりペナント、チャンピオンフラッグ、優勝記念品代、内閣総理大臣杯
在京民放各テレビ局より賞金、計250万円(日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビから各50万円)と共に日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京からトロフィー、フジテレビより優勝盾
最高殊勲選手賞(MVP)
日本野球機構よりトロフィー
NPBパートナー7社(SMBC・カルビー・コナミデジタルエンタテインメント(コナミ)・大正製薬・日本生命・マイナビ・ローソン)より賞金各100万円(計700万円)
かつては乗用車が贈呈されたことがあり、1954年から2006年まで行われていた。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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