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日本語の表記体系
縦書きの漢字仮名交じり文で書かれた小説。漢字には振り仮名(ルビ)が振られている。1908年、二葉亭四迷「平凡」。
類型:表意文字(漢字)と音節文字(仮名)の併用
言語:日本語
時期:4世紀 - 現在
親の文字体系:漢字 - 万葉仮名
日本語の表記体系
Unicode範囲:漢字の範囲(漢字)
U+3040–U+309F
日本語の表記体系(にほんごのひょうきたいけい)では、日本語の文章等を文字によって表記する為の系統的な方法について解説する。本項目では現代日本語の表記体系とその歴史を扱っている。日本語の概略に関しては日本語を参照。 漢字中国を起源とする表語文字である。国字と呼ばれる日本で造られた漢字も追加されている。 これらの文字を併用して表記された文章が仮名交(かなまじり)または仮名交文(かなまじりぶん)と呼ばれる、現在の日本での標準的な文章である。これは、「それまで公式とされた漢文に、仮名が交じっている」という意味だが、漢字とかなの併用が標準となった現代ではかえって読みにくく、また意味が掴みにくい。そのため、送り仮名をつけた「仮名交じり文」や更に漢字との併用であることを明記した「漢字仮名交じり文」といった表現で示される場合がある。 ローマ由来のアルファベット(ラテン文字)を用いて日本語を表記することもでき、日本ではローマ字と呼ばれる。個々のラテン文字を、イニシャルや略号として、漢字・かなと併用して記すことは普通に行われているが、母語話者が文章全体をローマ字で記すことは稀である。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目では色を扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。 一例として朝日新聞のニュース記事(2004年4月19日)の見出しを次に示す。ここでは上記4種類の文字システムがすべて用いられている。漢字は太字オレンジ[注 1]、ひらがなは青[注 2]、カタカナは緑[注 3]、ラテン文字とアラビア数字は下線灰色[注 4]で示す:ラドクリフ、マラソン五輪代表に1万m出場にも含み 日本語で書かれた単語の例を以下にいくつか示す: 文字ローマ字転写 日本語辞典(いわゆる国語辞典)での単語の配列法は第一に漢字ではなく、表音文字である仮名を基盤とする。ローマ字で書かれる単語も例外ではなく、その場合見出しは片仮名による。仮名の配列には「五十音順」と「いろは順」の2種類がある。後者は古式でありこれに従う辞典はかつて存在したが、現在ではもはや存在しない。ここで同音異義語である漢語の配列が問題になる。この点、漢字は総画数、部首によって配列されている。 他方、漢和辞典では漢字は部首、画数の順に配列されており、漢字ごとにその字で始まる漢語が、漢字を見出しとして、その読み方の五十音順に配列されている。詳しくは該当項目を参照。 大部分の日本語文は漢字とひらがなで書かれ、一部にカタカナが混在して使用される。 等である。 等である。 等である。生物名のカタカナ表記の起源については和名を参照。
概要
仮名平仮名(ひらがな)漢字の草書体より日本で作られた表音文字(音節文字)である。
片仮名(カタカナ)漢字の一部を省略表記して日本で作られた表音文字(音節文字)である。
ヘボン式
漢字ひらがなカタカナ
語種大和言葉私わたしワタシwatashi
漢語金魚きんぎょキンギョkingyo
外来語煙草たばこタバコtabako
文字種の使い分け常用漢字表ひらがな表カタカナ表
漢字が使われる事例詳細は「漢字」、「和製漢字」、および「日本における漢字」を参照
名詞
代名詞
形容詞と動詞の語幹
漢字文化圏の人名や地名
仮名が使われる事例詳細は「仮名」を参照
ひらがな詳細は「平仮名」を参照
形容詞と動詞の活用語尾(送り仮名)
助詞
漢字を持たない、あるいは漢字では読みづらい日本語の単語
漢字の読み方の指示(振り仮名)
カタカナ詳細は「片仮名」を参照
外来語
外国の単語、名前
擬音語
強調。英文ではイタリック体で書くような場面
技術、科学用語(生物の名前。「ヒト」、「ネコ」等)
ローマ字が使われる事例詳細は「ローマ字」、「アルファベット」、および「外来語」を参照宇田川榕菴が著した「舎密開宗」の化学実験図。