日本精工株式会社
NSK Ltd.
本社が入居する日精ビルディング
種類株式会社
機関設計指名委員会等設置会社[1]
市場情報東証プライム 6471
日本精工株式会社(にっぽんせいこうかぶしきかいしゃ、英文社名: NSK Ltd.)は、日本のベアリングメーカー。
日経平均株価を構成する225社の銘柄の一つで[3]、日本のベアリング業界最大手。世界ではスウェーデンのSKF、ドイツのシェフラーグループ(ドイツ語版)に次いで3位。
本社は東京都品川区大崎一丁目。NSKと略称される。 主力のベアリング事業で国内首位、世界3位。ベアリング以外の製品ではボールねじ世界首位、リニアガイド世界3位、自動車用電動パワーステアリング世界2位等の市場占有率を有する。 トライボロジー技術では世界屈指の技術力を持ち、世界初の無段変速機「ハーフトロイダルCVT」を生み出し、実用化に成功したが、今はどのメーカーにも採用されておらず、事業も撤退している。 日本の産業発展、特に機械工業の発展に不可欠であるベアリングの国産化を目的として、保善社・深川製釘所(後に安田商事に併合。現・安田工業。)の技師長だった山口武彦が、高橋是清や安田家の支援で1914年2月に設立した日本精工合資会社を前身とする。この頃に山口武彦が透察していた「将来の日本の機械工業のあるべき姿」は、深川製釘所の技師長になる前の1895年3月?1897年3月の二年にわたる欧米視察において、見聞・学習した欧米諸国の先進工業技術から得たものであった。 1970年代のオーストラリア、ブラジル、アメリカ合衆国、イギリス進出を皮切りに世界各地に生産や販売拠点を展開している。イギリス最大手のUPI社、ポーランドの国営企業イスクラ社の買収、世界各国のベアリングメーカーとの合弁活動など、経営学の世界では日本企業の世界展開の事例として挙げられることがある。 2006年、2008年と世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で発表された「世界の持続可能な企業トップ100」(Global 100 Most Sustainable Companies)に、数少ない日本企業として選出された実績を持つ(機械セクターでは、日本企業では唯一の選出)。
概要
沿革1916年頃の本社工場
1914年(大正3年)2月 - 東京府東京市京橋区南伝馬町3丁目(現在の東京都中央区京橋)に日本精工合資会社設立。同時期、本社工場を東京府荏原郡大崎町字居木橋410番地[4](現在の東京都品川区大崎)に建設。