日本沈没-希望のひと-
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日本沈没
ー希望のひとー
JAPAN SINKS: People of Hope
ジャンル連続ドラマ
原作小松左京日本沈没
脚本橋本裕志
演出平野俊一
土井裕泰
宮崎陽平
監修山岡耕春(地震学)
篠原雅尚(地震学)
龍崎孝(記者)
出演者小栗旬
松山ケンイチ

ウエンツ瑛士
中村アン
与田祐希乃木坂46
伊集院光
國村隼
風吹ジュン
比嘉愛未
宮崎美子
小野武彦
吉田鋼太郎(特別出演)
杉本哲太
風間杜夫
石橋蓮司
仲村トオル
香川照之
ナレーターホラン千秋
山本恵里伽(ダイジェスト版)
音楽菅野祐悟
オープニング菅野祐悟「日本沈没-希望のひと-」
エンディング菅田将暉ラストシーン
国・地域 日本
言語日本語
時代設定2023年 - 2024年
製作
プロデューサー東仲恵吾
製作TBSテレビ

放送
放送チャンネルTBS系列
映像形式文字多重放送
番組連動データ放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2021年10月10日 - 12月12日
放送時間日曜 21:00 - 21:54
放送枠日曜劇場
放送分54分
回数9
公式サイト

Paraviオリジナルストーリー
最愛のひと
?The other side of 日本沈没?
出演者与田祐希(乃木坂46)
板垣瑞生
福山翔大
福山康平
配信サイトParavi
配信国・地域 日本
配信期間2021年10月10日 - 12月12日
公式サイト
特記事項:
初回は25分拡大(21:00 - 22:19)。
第2・5話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
最終話は69分拡大(21:00 - 23:03)。
10月31日は『選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ』(19:57 - 翌2:00[注 1]第49回衆議院議員総選挙の開票特別番組)の放送のため休止[1]
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『日本沈没ー希望のひとー』(にほんちんぼつ きぼうのひと)は、2021年10月10日から同年12月12日までTBS系列日曜劇場」枠で放送された[2]小松左京SF小説日本沈没』を原作とするテレビドラマ[3]。主演は小栗旬
概要

地球温暖化が進行しつつある2023年の東京を舞台に、日本の沈没という未曾有の国難を主に政財界の視点から描いたテレビドラマ[3]。小説『日本沈没』の5回目の映像化作品ではあるものの、原作や過去のメディアミックス作品とは物語や舞台設定などが大きく異なっており、登場人物も香川演じる田所雄介のみが原作と共通している[3]

本作品では新たに環境省の若手官僚が主人公に据えられ、「環境破壊への警鐘・SDGs」や「正義・リーダー論」がストーリーの主軸となっている[4]。また、映画版などに比べて災害描写が極力排された作りになっている。

地上波放送に連動して、インターネット動画配信サービスNetflixにて最新話の全世界配信が実施された[5]

キャッチコピーは『信じられるリーダーはいるか。』。
あらすじ
関東沈没編

2023年10月。環境を重視する若き内閣総理大臣の東山栄一は、世界環境会議で海底資源採掘事業「COMS(コムス)」の推進を表明した。未来の日本を見据えて、各省庁の優秀な若手を集めた「日本未来推進会議」が設立され、主人公である環境省の天海啓示もそのメンバーに選ばれる。

そんなある日、「COMS」反対団体のデモの原因となった記事の著者で、「COMS」が引き起こすとされている関東沈没への警鐘を鳴らしている地球物理学界の異端児・田所雄介と面談する。しかし、田所博士は天海の話に耳を傾けず、「伊豆沖で大地震が起って日之島が沈没し、それが関東沈没の前兆になる」という予言を告げる。

翌日、田所博士が予言した伊豆沖を震源とした地震が発生する。関東沈没説の真偽を確かめるべく潜水艇による海底調査が行われるが、関東沈没の根拠を示せなかった田所博士は劣勢となる。だがその直後、田所博士が予言していた日之島が海に沈んでいく様子がテレビニュースで映し出される[6]

日之島が沈んでも田所博士の主張は認められない中で、天海は真実を追求しようとする。録画した元データを取り寄せたところ、地質学の権威・世良教授は、潜水艇調査のデータを改ざんしていた事が判明する。その後、『正しい調査データ』を元にした田所博士による解析が終わり、「遅くとも1年以内に関東沈没が始まる」という予測がもたらされる[7]

世界的権威のジェンキンス博士も田所説を支持し、調査により「半年以内の確率70%」という解析が出される。だが、一刻も早い全国民への情報開示を求める天海と、他のメンバーとの間で意見が分かれる。国民の命を第一に考える天海は、週刊誌の記者・椎名実梨に情報をリークして、新聞記事で国民に伝える[8]

日経株価の暴落など、日本経済は窮地に立たされる中、関東圏の住民避難が始まる。リーク問題の責任を取らされて椎名は謹慎処分となり、天海は未来推進会議から外される。12月8日、天海の妻子と椎名の母の避難バスを見送った直後、大地震が発生して高層ビルが倒壊・アスファルトの大規模な地割れが起こり、ついに関東沈没が始まってしまう[9]

関東沿岸部のみが沈み、当初の沈没予想範囲の9割は沈没を免れる。妻子の乗った避難バスが事故にあった事を知った天海は、椎名と共に事故現場があった松葉町へと向かい、妻子の無事を確認する。田所博士から「関東沈没は最小限で収束した」という朗報がもたらされたものの、支援物資の届かない被災地の現状を天海は「未来推進会議」の石塚平良に伝える。その後、未来推進会議の議長である常盤紘一のフォローもあって支援物資は被災地に届けられ、天海は総理から現場復帰するよう要請される[10]
日本沈没編

首都圏の復興が進められる中、国民支援を重視する総理と、経済復興を重視する副総理・里城弦との間で対立が発生する。そんな中、田所博士により「1年以内に日本沈没が始まる」という新たな解析結果がもたらされる。1億2000万人を海外に移住させるためには、諸外国に移民交渉をする必要があるが、それは多大な困難が予想された。

天海は「大企業を誘致することを交渉カードにして、諸外国に移民を受け入れてもらう」ことを提案するが、里城は日本沈没が起こらなかった場合を考えて反対する。そんな中、田所博士がDプランズ社に情報を漏らして金を受け取っていたことが判明し、田所博士は東京地検によって逮捕されてしまう[11]

拘置された田所教授に代わって、世良教授がデータ解析を行い「田所説の日本沈没」を支持する。しかし、里城副総理により依頼されたジェンキンス教授は「日本沈没はしない」とする解析結果を出したことから、企業誘致による移民計画の実現に支障が生じる。調査の結果、長沼官房長官による根回しにより、ジェンキンス教授は不完全なデータを受け取っており政治的圧力を受けていたことが判明。改めて最新データを解析をしたジェンキンス教授は、「田所説」を支持する。

無実の田所は釈放され、正式に移民交渉がスタートする。最も期待できる生島自動車の誘致を条件に、アメリカ・中国は移民数を競い合う。アメリカは先手を打って「ナショナルモータースと生島との合併」が報道され、その対応に怒った中国は対抗措置として「日本沈没」を報道したことで全世界に知られることとなる[12]

中国は1000万人の受け入れ条件として「優良企業5社」を譲らず、そのうちの常盤医療の常盤統一郎はカナダへの移転を希望していた。「中国ジャパンタウン構想」を発案した天海は、元中国国家主席の楊錦黎に橋渡ししてもらうべく提案を行い、中国は移民受け入れを決定する。その後、アメリカによる世界各国への要請により、各国の移民受け入れ計画が加速していく[13]

そんな折、東山総理が爆破テロに遭い、同席していた世良教授は総理を庇って死亡、総理も重傷を負う。急遽、生島自動車の生島誠が移民特命大臣に任命され、移民国を決める抽選が開始される。オーストラリアが500万人の移民受け入れを了承するが、累計6000万人と半分に過ぎず、移民交渉も頭打ちとなる。日本を離れたくない高齢者への対策として『地域単位での移民』にも対応した結果、移民申請者総数は1億人を突破した。

そんな中、新潟の『関東沈没被災者居住地』でルビー菌感染症が発生し、変異株によって感染者が次々と死亡する事態が発生する。田所教授は、地殻変動の環境変化によりルビー菌の感染が広まった可能性を指摘する。やがて感染は世界各国へ拡大し、移民入国が一時停止されてしまう[14]

残り9000万人が日本に残される中、田所教授は残り4か月で日本移民を完了させるよう警告する。変異株感染が世界中に瞬く間に広がる中、常盤医療とハタ製薬の薬の複合投与により完治することがわかる。世界環境会議で東山総理は、製薬会社2社のもつ特効薬の特許放棄を宣言し、各国の信用を勝ち取って移民再開にこぎつける。

2か月後、ついに関東沈没が始まり、富士山が噴火して首都圏すべてが海に飲まれる。北海道からの避難期限が残り3日と決まり、最終避難が急がれる中、フォッサマグナの崩壊によって本州が一挙に沈没し、北海道にも大地震が発生する。しかし、あまりに巨大過ぎた変動エネルギーにより沈没を引き起こすプレートが断裂したことで、沖縄・九州・北海道・青森の北部だけが沈没を免れた。

その後、天海は椎名と共に中国へ渡って『中国ジャパンタウン』の建設に携わることを決断し、常盤は総理と共に残された日本のために働くことを決める[15]
用語解説
COMS<コムス>
Celstec Origin Mining Systemの略称。地下9000メートルの岩盤層に存在する
CO2を出さないエネルギー物質・セルスティックを抽出し、日本を環境先進国にするべく、東山栄一総理大臣が推し進めたシステム。しかし、エネルギー採掘痕に隙間が形成されるため、関東沈没を加速させると田所に非難される。
日本未来推進会議
脱炭素によるクリーンな社会を実現するべく東山栄一総理大臣によって発足された、各省庁の若手官僚からなるタスクフォース。作中では関東沈没や日本沈没に際しての避難民への対応も行っており、後に移民が終盤に差し掛かったところで、各々もそれぞれの国へ向かうために解散となった。
Dプランズ
田所も所属する環境分析研究センターの事業主であり、環境ビジネスなど幅広い事業を手掛けている。しかし、その手口は詐欺的であると椎名に評されている。
関東地方沿岸部沈没
2023年12月8日に発生した海没現象。地球温暖化とCOMSによって不安定になった関東付近のプレートが引き起こしたとされ、日本沈没編でこのように呼称されている。田所の予測では関東平野一帯が海没するとされていたが、実際には予測の1割以下に収まった。
ジャパンタウン
常盤医療など、日本を代表する企業5社が中心となって、中国に建設が予定されている日本人街の総称。関東沈没後に天海らが推した環境都市計画がベースとなっており、将来的には全世界での建設が目標となっている。
キャスト
主要人物
天海 啓示(あまみ けいし)〈39〉
演 -
小栗旬[3] / 島村龍乃介(高校時代)[16]日本未来推進会議の環境省代表。環境省環境生活局環境問題対策課所属。同じ会議のメンバーの常盤紘一とは大学時代からの親友。愛媛県宇和島市陽和町出身。妻の香織とは離婚予定であり、娘の茜は妻が育てることになる。地元でのある出来事から、国民に寄り添った政策を心掛けており、ゆくゆくは政治家への転身を目指している。しかし、そのやり方には強引なものもあり、周囲との対立を引き起こすことも多い。当初は田所博士の「関東沈没説」を真っ向から否定し、それを潰そうとしていたが、ダイビングで潜った伊豆沖の日之島付近での経験などから少しずつ関東沈没説を信じるようになり、関東沈没の可能性が70%という事実を一刻も早く伝える必要があると考えて、椎名実梨を通じてマスコミにリークする。それにより、日本未来推進会議のメンバーから外されてしまうが、その直後に関東沈没が起きたことから、危機対策を呼びかけたことが評価され、総理に復職を命じられる。日本沈没説が濃厚になってからは、ジャパンタウン建設の発案と、里城と共に中国に対して日本人移民の受け入れ交渉を行う。日本沈没の収束後は、椎名とともに中国へと渡りジャパンタウン建設に尽力。また国連に所属し、環境調査のため各国を転々している。
椎名 実梨(しいな みのり)〈32〉
演 - [3]週刊誌「サンデー毎朝」の女性記者。元「毎朝新聞」政治部担当。正義感の強い性格から踏み込んだ取材を繰り返してきたが、それにより代議士を怒らせ、週刊誌への転属を命じられた。関東沈没の可能性が70%という事実を知り、国民の命を守るため毎朝新聞で掲載をした。それが原因で編集部から謹慎を申し渡され、日本未来推進会議のメンバーから外された天海と行動を共にして、大地震により被災した家族の元へ同行する。その後、前述の新聞掲載が結果的に評価され、毎朝新聞に復帰した。しかし関東沈没により自宅を失ったため、天海の家を借りることになる。日本沈没まで残り数ヶ月となり、マスコミ各社のメンバーを集めた報道機関「ラストメディアジャパン」の一員として北海道に拠点を移し、取材の傍ら田所博士の人遣いの荒さに苦悩する日々を送る。日本沈没収束後は天海とともに中国へと渡るが、北海道で行われる帰還希望者の歓迎パーティーの取材などで度々帰国している。天海とは当初は政府関係者と記者という関係に過ぎなかったが、関東沈没の一連の出来事で行動を共にしていくうちに戦友としての絆が生まれ、天海から「2人で一緒に移民しないか」と誘われた際には快く受け入れた。
田所 雄介(たどころ ゆうすけ)〈57〉
演 - 香川照之[3]日本地球物理学界の異端児。学会では「変わり者」「厄介者」と思われており、かつては日本に嫌気が差して海外に拠点を移していた。非常に押しの強い癖のある性格をしているが、一方で非常に有能な学者でもある。自分の研究のためであれば、グレーな金であっても受け取る『研究至上主義者』であり、関東沈没説を唱えている。地球物理学界の世界的権威であるジェンキンス博士とは、互いに『自分の次に優れた研究者』であることを認めあっているが、ジェンキンス博士は田所のことを「貸した金も返さず、自分の車を勝手に乗り回してぶつけても謝罪の一言もない」ことから、二度と関わりたくないと語っている。
日本未来推進会議
常盤 紘一(ときわ こういち)〈39〉
演 -
松山ケンイチ[3]日本未来推進会議における経済産業省代表であり議長を務める。経済産業省エネルギー環境局環境開発課所属。天海とは東京大学の水泳部時代からの盟友。父親は常盤ホールディングスの会長であるが、競争の厳しい産業界には身を置かず、官僚として産業を支える道を選んだ。日本沈没説が濃厚になってからは、東山総理に同行し、アメリカに対して日本人移民受け入れ交渉を進める。


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