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この項目では、自治正教会としての日本正教会について説明しています。日本における正教会諸組織については「日本の正教会」をご覧ください。
日本ハリストス正教会
府主教座のあるニコライ堂(東京都千代田区・神田駿河台)。正式名称は東京復活大聖堂。現在の姿は関東大震災による上部ドームと鐘楼の崩壊後、1929年に再建されたもの。日本における代表的なビザンティン建築。首都圏の多くの正教会信徒が集う教会である。
創設者亜使徒ニコライ
自治教会の承認1970年(モスクワ総主教庁とアメリカ正教会による承認、ただしコンスタンディヌーポリ総主教庁は承認せず[注釈 1])
現在の首座主教セラフィム辻永昇[1]
府主教庁所在地東京
主な管轄日本
奉神礼の言語日本語(文語体)
聖歌伝統ロシア聖歌ほか
暦ユリウス暦
概算信徒数9,249人(2021年12月31日現在)[2]
公式ページ ⇒日本正教会ホームページ
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函館ハリストス正教会
復活聖堂豊橋ハリストス正教会
聖使徒福音記者聖マトフェイ聖堂
日本ハリストス正教会(にほんハリストスせいきょうかい)は、キリスト教の教会。自治独立が認められている正教会所属教会のひとつである。ハリストスは「キリスト」の意(こうした独自の表記・翻訳については後述する)。英語表記は"Orthodox Church in Japan"である(略号はOCJ)[注釈 2]。
通称・略称として日本正教会とも呼ばれる。1970年以前、自治正教会となっていなかったころにも、日本の正教会は日本人正教徒およびロシア人正教徒から「日本正教会」と呼ばれていた[3]。
正教会は一カ国に一つの教会組織を置くことが原則だが(日本正教会以外の例としてはギリシャ正教会、ロシア正教会、ルーマニア正教会など。もちろん例外もある)、これら各国ごとの正教会が異なる教義を信奉しているわけでは無く、同じ信仰を有している[4]。正教会の教義や、全正教会に共通する特徴については「正教会」を参照
19世紀後半(明治時代)に、ロシア正教会の修道司祭聖ニコライ(のち初代日本大主教)によって正教の教えがもたらされ、これがその後の日本ハリストス正教会の設立につながった。聖ニコライによって建立されたニコライ堂(東京復活大聖堂)、函館の復活聖堂、豊橋の聖使徒福音記者マトフェイ聖堂、京都の生神女福音聖堂は、国の重要文化財。
本項では日本ハリストス正教会で用いられている用語を断りなく用いることがある。 日本ハリストス正教会の信者は1万人ほどである[5]。ほとんどの信者は日本人であるが、日本に在住する外国人信徒も都市部などでは見受けられる。 ウクライナ紛争を背景とする「モスクワとコンスタンティノープルの断交」が起きた2019年以降、日本正教会は新生ウクライナ正教会を承認するコンスタンチノープル総主教庁、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}アレクサンドリア総主教庁、ギリシャ及びキプロスの正教会[要出典]と断交状態にある。これは、母教会たるロシア正教会の決定に従ったものである[6][信頼性要検証]。アンティオキア総主教庁、エルサレム総主教庁など新生ウクライナ正教会の承認を保留している全世界の正教会とは依然フル・コミュニオンの関係にある。 東京大主教区(大主教座:東京)、東日本主教区(主教座:仙台市)、西日本主教区(主教座:京都市)の3主教区からなる。東京大主教座が同時に日本府主教座を兼ね、日本教会のいわば本山にあたる。 2023年10月現在の「東京の大主教・全日本の府主教」はセラフィム辻永昇[7]。 日本ハリストス正教会は1970年以降、ロシア正教会の庇護下に自治正教会の地位にある。これは同じくロシア正教会の系列にあるウクライナ正教会とほぼ同格とされる地位であり、首座主教たる府主教の承認をモスクワ総主教が行うほかは、国内教会の指導・管轄につき、完全な自律・自治を行っており、財政面でもロシア正教会から完全に独立している。 奉神礼での祈祷文はごく一部の例外(主教の祝福に対する答礼の言葉「イス・ポラ・エティ・デスポタ[注釈 3]」や、一部の教会スラヴ語の聖歌など)を除き日本語である。奉神礼においては日本正教会訳聖書という独自の翻訳聖書を用いる(後述)。
現況
組織正教会の教会機構図解