日本橋
作者泉鏡花
国 日本
言語日本語
ジャンル長編小説、戯曲
幕数67場
初出書き下ろし
刊行千章館
『日本橋』(にほんばし)は、泉鏡花が1914年(大正3年)に書き下ろしで発表した長編小説および本人脚色による戯曲[1]。やはり鏡花作の『婦系図』と並び、新派古典劇の代表作の一つに数えられている[2]。
また同作を原作として、1929年(昭和4年)には溝口健二監督によるサイレント映画が、1956年(昭和31年)には市川崑監督による長篇劇映画が製作・公開されている。目次
1 概要
2 1929年版
2.1 キャスト
2.2 スタッフ・作品データ
3 1956年版
3.1 キャスト
3.2 スタッフ・作品データ
4 出版
5 参考書籍
6 註
7 参考文献
8 外部リンク
概要 花柳章太郎のお千世
(昭和13年)
『日本橋』は書き下ろし小説として、1914年(大正3年)に東京の出版社千章館から出版された[1][3]。その後、『戯曲 日本橋』が春陽堂で刊行され、改造社、岩波書店等の全集に収められた[4]。
初演は、1915年(大正4年)3月、東京・本郷の本郷座。真山青果が脚色した。主役・お千世の役を喜多村緑郎門下の大部屋俳優花柳章太郎が勝ち取り、これが花柳の出世作となった[2]。なお、鏡花による『戯曲 日本橋』は1917年(大正6年)の刊行である[1]。
溝口版の映画『日本橋』は東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されておらず、現存するのは市川版のみ[5]。2007年(平成19年)に角川エンタテインメントからDVDが発売されている[6]。 日本橋
1929年版
監督溝口健二
脚本溝口健二
近藤経一
原作泉鏡花
製作日活太秦撮影所
出演者岡田時彦