日本本土
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、地理学的な用語について説明しています。仏教用語については「浄土」をご覧ください。

本土(ほんど、: mainland)は、あるにおいて主となる国土を指す語。離島または属国植民地等との対比で用いられる。また、ある人の生まれ育った国(本国)を指す語としても使われる[1]
各国・地域での用法
日本

日本における「本土」をどのような範囲とするかについては、様々な定義がある。

日本は、領土がすべてで構成される島国である[2]国土地理院は、2023年令和5年)2月28日に、日本全国の島の数は14,125島であると発表している[3]。そのため、これらの島のうちのどの範囲を「本土」と定義するかが問題となる。
公的用法

法律行政上の区分としては、下記のものがある。ただし、これらはいずれも地理学上の区分ではない。

離島航路整備法第2条第1項は、「本州北海道四国及び九州」を「本土」とし、「本土に附属する島」を「離島」と定義する[4]

沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律第2条第2項は、「沖縄以外の本邦の地域」を「本土」と定義している[5]

内閣府設置法第4条第3項第25号は、「北方地域以外の地域」を「本土」としている[6]

国土交通省は、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島の5島を除く島を「離島」としている。ただし、5島に対して「本土」という語は用いていない[7][8]

公益財団法人日本離島センターは、「北海道・本州・四国・九州・沖縄本島の5島をいわゆる「本土」とし、それら以外を「島」とすることが多い」としている[9]

気象庁の定義では北海道・沖縄・奄美を除く地域をさす。本州(付近)との語を使う。

学術的用法

生物学関連では、ホンドギツネ本州九州四国に分布)、ホンドタヌキホンドオコジョ(本州に分布)のように、生物の和名に「ホンド」が付けられている場合がある。これは、日本列島の島嶼が分布境界線によって区切られる等して、中心部と周辺部とで生物相に顕著に相違するためである。これに対して、ブラキストン線津軽海峡を横切る)以北の北海道に分布する別亜種には、「エゾ」など分布域の名称を冠してキタキツネエゾタヌキエゾオコジョの和名が付けられている[注釈 1]。また、本州、四国、九州に分布するニホンザルがホンドザル、ホンドニホンザルとも呼ばれるのに対して、屋久島に分布する亜種はヤクシマザル等と呼ばれる[注釈 2]
歴史上の用法

歴史的には、近畿を中心とする拡散的領域の事を日本の「本土」と言う[11]。近代には、例えば「日本本土の戦い」のように、本土を共通法第1条における「内地」と同様に「外地を除いた日本の国土」(都庁府県地方行政を担った地域)の意味で使用する事もある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:38 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef