日本大相撲トーナメント
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日本大相撲トーナメント
会場となる国技館
イベントの種類スポーツイベント
通称・略称大相撲トーナメント
正式名称日本大相撲トーナメント
開催時期毎年2月
初回開催1977年2月6日
会場国技館
主催フジテレビジョン
後援日本相撲協会
文化放送
産経新聞
サンケイスポーツ
特別協賛Sky株式会社
協賛日清オイリオグループ
公式サイト
備考:
2011年(第35回)は大相撲八百長問題2021年(第45回)・2022年(第46回)は新型コロナウイルスの影響により開催中止(→参照)。
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日本大相撲トーナメント(にほんおおずもうトーナメント)は、勧進元をフジテレビジョンがつとめる大規模な花相撲、及びそれを中継する放送番組名である。毎年2月上旬の日曜日に開催[1] されており、大会賞金総額は1132万円。地上波テレビではフジテレビ系列全国ネットで開催日の16:05 - 17:20の枠で放送されている[注釈 1]。また、地上波の中継に先駆けて一部年度ではBSフジで十両大会やOB戦、CS放送(スカパー!ケーブルテレビIP放送向け)のフジテレビONEでは幕内大会のうち、地上波放送前の序盤戦(概ね1・2回戦)を生中継している。
概要

幕内十両の力士が、それぞれシングルイリミネーショントーナメント(ノックアウトトーナメント)により優勝を争うというもので、優勝のためには一日で何番もこなした上で、それらに全て勝つ必要がある(十両の決勝のみ巴戦)。

かつては土曜・日曜の2日間開催で、初期は十両以下でもトーナメント戦が組まれ(詳しい様式は不明)、1980年代後半に入ってからは幕内トーナメント戦が各日違った組み合わせで行われ、最後に1日目の優勝者と2日目の優勝者との間で優勝決定戦を行い総合優勝を決定していた。また、以前は部屋別対抗戦、および引退した力士によるOB戦(往年の名勝負)も1998年まで行われたことがあり、それぞれ日曜昼(競馬中継の前の時間帯)または深夜にフジテレビ系列で放送されていた。OB戦自体は、2016年の第40回大会で記念として復活開催したが、テレビ中継は行われなかった[注釈 2]

2012年まで、西暦偶数年初場所後に実施の日本相撲協会の役員改選により新たに起用された審判委員は、本大会でデビューしていた。
大会運営

主催:
フジテレビジョン

後援:日本相撲協会文化放送産経新聞サンケイスポーツ

特別協賛:Sky株式会社

2016年 - 2023年には、ジャパネットホールディングスが特別協賛社であった関係で、大会の正式名称が「ジャパネット杯日本大相撲トーナメント第(漢数字)回大会」になっていた。


協賛:日清オイリオグループ

なお準決勝以降の取組時には、フジテレビ・産経新聞社・文化放送・協賛各社より懸賞金が用意される。この大会限定で、フジテレビの社章・フジサンケイグループのシンボルマークである目玉マークが大きく刺しゅうされた懸賞旗が用意される。


幕内トーナメント

直前場所(1月場所)時点での幕内力士が参加対象(十両陥落が濃厚な力士であっても、あくまで1月場所時点での番付が基準であるため、幕内トーナメントに参加する)[注釈 3]

ほとんどの力士は2回戦からの参加となる。1月場所時点で前頭下位の力士は1回戦からの参加となり、その1回戦は前頭下位同士の取組となる。例年、1回戦から参加する力士よりも、2回戦から参加する力士のほうが多い。本場所では、優勝決定戦しか起こりえない同部屋対決の組み合わせになる可能性があることも本大会の特徴である。

2日制だった2002年までも、両日のトーナメントは現在と同じような形式である。

優勝者には賞金250万円と優勝杯が授与される。またフジテレビ・文化放送・Skyの各社から副賞[注釈 4] が授与される。
十両トーナメント

直前場所(1月場所)時点での十両力士が参加対象(こちらも幕下陥落ないし幕内昇進濃厚であっても関係ない)。

十両力士を3つのブロックに分け、ブロック毎にトーナメント行い、各ブロックを勝ち上がった3力士により巴戦を行い、巴戦の勝者が優勝となる。
(参考)部屋別対抗戦

2002年まで行われていたが、現在は行われていない。

直前場所(1月場所)時点での序二段三段目、幕下、十両力士が参加対象。

1チーム5名で行われる。チーム編成は、序二段1名、三段目1名、幕下2名、十両1名である。なお、部屋によってはこの5名を編成できない部屋(三段目力士がいない等)もあるため、中には2つ以上の部屋が合同チームを作ったり、一門として合同チームを編成することもあった。

競技方式は、各チームの同じ地位の力士同士が対戦し、勝った側に得点を加算(序二段=1点、三段目=2点、幕下=各3点、十両=4点)、合計得点の多いチームが勝ち抜きとなる。そのため、2勝3敗でもチームが勝ち抜ける可能性(一方のチームが序二段・三段目・幕下が勝ち、もう一方が幕下、十両が勝った場合、6対7で後者の勝利)があった。
アトラクション

現在は、幕内・十両トーナメントの他に、初っ切り相撲甚句太鼓髪結横綱の綱締めなど、花相撲でおなじみのアトラクションが開催される。

初っ切りとは、荒技や反則などを駆使したコミック相撲形式のショーのことをいう。

相撲甚句とは、4?5人の力士が土俵上で円陣を組みメドレーを交えて美声を聴かせる歌のことをいう。

髪結とは、床山がダラリとさがった力士の髪を鬢付油(ビンツケ油)をさしながら、瞬く間に結い上げる職人技のことをいう。

横綱綱締めとは、部屋の若手力士の総出により10kgに近い綱を化粧廻しの上に締めこむことを力技のことをいう。

上記以外に最近では相撲講座(2008年まではみのもんたが司会)が行われている。なお、1990年代には「往年の名勝負・OB戦五番勝負」と題して、親方同士の取組[注釈 2]を行なったことがあった(その時のテレビの実況は向坂樹興・解説は向坂松彦の甥・叔父コンビ)。

2023年・第47回大会においては、上記の相撲普及講座、OB戦(実況・解説:鶴竜親方、出場者:春日山親方(元・勢)vs荒汐親方(元・蒼国来)友綱親方(元・魁聖)vs山科親方(元・豊響)のほか、開門時の先着順抽選券により若隆景豊昇龍と撮影できる記念写真撮影会が行われた[2]
中継
テレビ
2009年


フジテレビ系列28局

実況:向坂樹興

解説:九重親方(元・千代の富士)

花道解説:振分親方(元・武蔵丸)

花道リポーター:平井理央本田朋子

優勝力士インタビュアー:大野勢太郎(テレビ・ラジオ共通)

ゲスト:古田敦也関根勤

2010年


フジテレビ系列28局

実況:向坂樹興

解説:九重親方(元・千代の富士)

花道解説:振分親方(元・武蔵丸)

花道リポーター:斉藤舞子、本田朋子

ゲスト:国分太一TOKIO)、玉ノ井親方(元・栃東)

2012年


フジテレビ系列28局

実況:向坂樹興

解説:浅香山親方(元・魁皇)

ナビゲーター:小倉智昭

花道リポーター:平井理央、本田朋子

2013年


フジテレビ系列28局

実況:向坂樹興、立本信吾

解説:北の湖理事長(一代年寄)

花道リポーター:宮澤智久代萌美

ゲスト:千原ジュニア千原兄弟)、振分親方(元・高見盛)

2014年


フジテレビ系列28局

実況:鈴木芳彦

解説:二子山親方(元・雅山)

花道リポーター:細貝沙羅内田嶺衣奈

ゲスト:デーモン閣下元・把瑠都

2015年


フジテレビ系列28局

実況:向坂樹興

解説:玉ノ井親方(元・栃東)

花道リポーター:山根千佳

ゲスト:やくみつる

2016年


フジテレビ系列28局

実況:鈴木芳彦

解説:芝田山親方(元・大乃国)

花道リポーター:山根千佳

2017年・2018年


フジテレビ系列28局

実況:向坂樹興、鈴木芳彦

解説:芝田山親方(元・大乃国)

花道リポーター:山根千佳

OB戦・相撲普及講座担当:鈴木芳彦

優勝力士インタビュアー:小穴浩司

2019年


フジテレビ系列28局

実況:向坂樹興

ゲスト解説:荒磯親方(元・稀勢の里)

解説:芝田山親方(元・大乃国)

花道リポーター:唐橋ユミ

2020年


フジテレビ系列28局

実況:鈴木芳彦

ゲスト解説:武隈親方(元・豪栄道)

解説:荒磯親方(元・稀勢の里)

花道リポーター:今湊敬樹

2022年(開催中止)


フジテレビ系列28局

実況:鈴木芳彦

ゲスト解説:間垣親方(元・白鵬)

解説:二所ノ関親方(元・稀勢の里)

花道リポーター:竹俣紅

インタビュアー:向坂樹興

2023年


フジテレビ系列28局

実況:今湊敬樹

ゲスト解説:君ヶ濱親方(元・隠岐の海)(向正面観客席から出演)

解説:宮城野親方(元・白鵬)

花道リポーター:海老原優香

ゲスト:ハライチ澤部佑は正面放送席、岩井勇気は向正面観客席からそれぞれ出演)

インタビュアー:大川立樹

2024年


フジテレビ系列28局

実況:今湊敬樹

解説:音羽山親方(元・鶴竜)

ゲスト:ハライチ、松村沙友理(澤部は正面放送席から、岩井と松村は花道リポーターとして出演)

インタビュアー:大川立樹

上記の通り2011年は八百長問題の影響により中継されなかった。2021年・2022年は下記の特別番組を放送した。
ラジオ

文化放送
アナウンサーは、解説者の聞き手を務める案内役と、取組の実況者とで役割を分担している。
年度不明


実況:
菅野詩朗

解説:錣山親方(元・寺尾)

2014年


実況:松島茂

解説:高砂親方(元・朝潮)

案内役:高橋将市

ゲスト(リポーター兼任):松村邦洋

2015年・2016年・2018年


実況:高橋将市

解説:若の里→西岩親方(2015年は十両在位中、2016年以降は現役引退後)

案内役:松島茂

花道リポーター:松村邦洋

2017年


実況:高橋将市

解説:北陣親方(元・麒麟児)

案内役:松島茂

花道リポーター:松村邦洋

2019年


実況:高橋将市

解説:高砂親方(元・朝潮)

案内役:松島茂

花道リポーター:松村邦洋

2020年・2022年(開催中止)


実況:高橋将市

解説:中村親方(元・嘉風)

案内役:菅野詩朗[注釈 5]

花道リポーター:山根千佳(2020年)

2023年・2024年


実況:高橋将市

解説:西岩親方(元・若の里)

案内役:菅野詩朗

花道リポーター:林家木りん→林家希林[注釈 6](2023年9月の真打昇進時に改名)

歴代優勝・準優勝力士

年回数優勝準優勝年回数優勝準優勝年回数優勝準優勝
1977年第1回
北の湖敏満三重ノ海剛司1997年第21回貴乃花光司 ※両日優勝2017年第41回稀勢の里寛貴ノ岩義司
1978年第2回玉ノ富士茂北の湖敏満1998年第22回曙太郎 ※両日優勝2018年第42回栃ノ心剛史玉鷲一朗
1979年第3回三重ノ海剛司貴ノ花健士1999年第23回魁皇博之貴乃花光司2019年第43回安晃嘉風雅継


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