日本人のノーベル賞受賞者
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2010年のノーベル化学賞には鈴木章(左)と根岸英一(中)が選ばれた。

日本人のノーベル賞受賞者(にほんじんのノーベルしょうじゅしょうしゃ)では、ノーベル賞を受賞した日本人の一覧を掲載する。なお、受賞対象となった研究成果を挙げた時には日本国籍を有していたものの受賞時点で日本国籍のない受賞者や、受賞を逃した人物、日本にゆかりのある受賞者等も併せて掲載する。
概要

第二次世界大戦終戦後、未だ戦後占領期にあった1949年11月3日(文化の日)、日本人として初めて湯川秀樹が授賞した[1]広島原爆投下および長崎原爆投下からわずか4年余りしか経ってないにもかかわらず、原子力爆弾の基本理論に近しい素粒子理論である「中間子理論」を授賞理由とした湯川は敗戦直後の日本国民に受け入れられ、国民に大いに自信を与えたという[2]

1901年から始まり2023年に至るノーベル賞の歴史の中で、日本は非欧米諸国の中で最も多い29名の受賞者を輩出しており、このうち4名が受賞時点で外国籍を取得していた。21世紀に入ってからでは、自然科学部門の国別で日本は米国に続く世界第2位のノーベル賞受賞者数となっている[3]。ただし、ノーベル経済学賞を受賞した日本人はおらず[注 1]、また女性[注 2]や団体および複数回にわたってノーベル賞を受賞した日本人・団体もいない。

受賞者の多くが大学教授などの研究者である中、1973年に民間企業 (IBM) の技術者であった江崎玲於奈が物理学賞を受賞。2002年に民間企業(島津製作所)の技術者であった田中耕一が化学賞を受賞。2014年に青色LEDの開発で赤ア勇、天野浩と共に物理学賞を受賞した中村修二も、民間企業(日亜化学工業)在籍時の高輝度青色LEDの発明・実用化が理由となった。2019年には民間企業(旭化成)に在籍している吉野彰がリチウムイオンバッテリーの開発で化学賞を受賞した。

日本関連の授賞者数(国籍は授賞時、2022年時点)部門 \ 出身・国籍日本出身で
日本国籍
日本出身で
外国籍
日本関連地出身で
外国籍
合計
物理学賞93-12
化学賞8-210
生理学・医学賞5--5
文学賞21-3
平和賞1--1
経済学賞?--0
合計254231

各年毎の日本国籍、および、日本関連の外国籍の授賞者数(2022年時点)

(合計:25+6名)123419011911192119311941195119611971198119912001201120212031

  物理学賞(9+3名)

  化学賞(8+2名)

  生理学・医学賞(5+0名)

  文学賞(2+1名)

  平和賞(1+0名)

  経済学賞(0+0名)

受賞時点で日本国籍の受賞者

現職などは各受賞者の記事を参照。
物理学賞

受賞時日本国籍のノーベル物理学賞受賞者の一覧受賞年名前/受賞者の貢献度学歴/受賞理由
1949年湯川秀樹京都帝国大学理学部卒、理学博士大阪帝国大学
1/1中間子の存在の予想[9]
1965年朝永振一郎京都帝国大学理学部卒、理学博士(東京帝国大学
1/3量子電気力学分野での基礎的研究[10]
1973年江崎玲於奈東京帝国大学理学部卒、理学博士(東京大学)
1/4半導体におけるトンネル効果の実験的発見[11]
2002年小柴昌俊東京大学理学部卒、ロチェスター大学大学博士課程修了 (Ph.D.)、理学博士(東京大学)
1/4天体物理学、特に宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献[12]
2008年小林誠名古屋大学理学部卒、理学博士(名古屋大学)


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