日本テレビの深夜アニメ枠(にほんテレビのしんやアニメわく)では、日本テレビ(以下「日テレ」)で深夜-未明帯(おおむね23時台以降)に放送される深夜アニメ全般について扱う。 日テレでは1969年に名古屋テレビ[注 1]制作の『六法やぶれクン』が初めての深夜アニメとして放送された。その後、1986年に初の自社制作作品『ハートカクテル』を放送。1989年には『セイシュンの食卓』(読売テレビ制作・『11PM』内)、1992年には『ヨーヨーの猫つまみ』が放送されたが、以上の4作品は何れも放送時間が5分未満のいわゆるミニ番組であった。 一般的な1話30分の放送時間で放送された初の作品は1997年の『剣風伝奇ベルセルク』である[1]。同作を皮切りに水曜未明(火曜深夜)の番組枠で多少の時間移動・新作の休止期間などを挟みつつ、約15年に渡り放送を継続した。番組数は基本的に毎クール1 - 2本で系列局が製作した作品が放送される時期もある。 放送期間は他局の深夜アニメと同様に1 - 2クールが大半を占めるが深夜アニメとしては珍しく連続3クール無いし1年以上の長期間に渡って放送した作品が複数あり、『はじめの一歩』(第1期)[注 2]や『MONSTER』(共に約6クール)などがこれに該当する[注 3]。 作品のターゲット層も幅広く、青年漫画原作の『ルパン三世』シリーズ(2012年のスピンオフ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』、および2015年の第4シリーズ以降)や『闘牌伝説アカギ』・『逆境無頼カイジ』シリーズ、少年漫画原作の『DEATH NOTE』、少女漫画原作の『ちはやふる』シリーズなど多岐に渡ってヒット作を多数輩出している他、『ごくせん』や『NANA』の様に放送前後に映画やドラマで実写化された話題作も多い(実写版の製作も日テレが担当しているとは限らない)。 各作品の製作に日テレまたは同局を擁する日本テレビホールディングス(以下「日テレHD」)傘下の企業(具体例は後述)が複数参加している事例が多く、中にはアニメ制作会社や映像・音楽ソフト等の商品の発売・販売を担当するレコード会社、製作委員会への出資などを傘下ないし関連する企業でほとんど(または一通り)賄っている作品もある。その関係で他のキー局が製作する作品と異なり、提供クレジットを流さないサステイニング・プログラム(系列局ではサスネット)として放送するケースもある。 2006年には水曜23時台に全国同時ネットの『animo』(アニモ)枠を開始したが、『NANA』一作のみで終了した。 2012年4月期の『LUPIN the Third -峰不二子という女-』[注 4]の終了後は、半年間に渡り深夜アニメの放送を休止。
概要