日本ゴールドディスク大賞
受賞対象日本レコード協会会員のレコード会社が発売したレコード作品・配信楽曲
国 日本
主催日本レコード協会
初回1987年
日本ゴールドディスク大賞(にほんゴールドディスクたいしょう)は、日本レコード協会主催の音楽賞である。 1年間のCD、音楽映像作品、有料音楽配信などの売上実績に基づき決定される賞。対象期間中の正味売上金額合計が最も多いアーティストに贈られる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」が大賞にあたる[1]。 1987年3月に第1回授賞式が赤坂プリンスホテルにて開催された。第20回からは「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」の選定基準にビデオの売上が、第22回からは音楽配信の売上が含まれるようになった[2]。 ゴールドディスク大賞の選考基準は「CD、ビデオ等の正味売上実績(総出荷数から返品数を差し引いたもの)と有料音楽配信の売上実績」としている。但し対象となるのは、対象期間中に発売された作品の合計であり、対象期間外に発売されたものは前年、次年と分割集計されてしまうため、「年またぎヒット」や「火がつくまでに時間がかかった曲」が評価されにくい面がある。 日本レコード大賞(日本作曲家協会主催)では、対象年度に発売されたすべての邦楽シングルCDの中で「作曲、編曲、作詩を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な『作品』」、「優れた歌唱によって活かされた『作品』」、「大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映・代表したと認められた『作品』」以上3点に該当するとして選考された優秀作品賞の中から最も優秀と認められる『1作品』(対象曲を歌唱した歌手に限らず作詞・作曲・編曲者・所属プロダクション・所属レコード会社を含む)に贈られる。そのため審査員の意向が強く反映される。 また、日本有線大賞(2017年まで開催)では全音協加盟の有線放送会社「キャンシステム」に寄せられるリクエストの回数を基準に選考される。 対象期間は第1回(1987)から第13回(1999)までは前年の1月21日から1年間となっていたが第14回(2000)は11日間延長されている。また第15回(2001)から第17回(2003)までは前年の2月1日から1年間となっていたが、第18回では前年の1月1日から12月31日までと改められた。そのため、第17回での受賞作品は第18回の対象期間中に発売されたものであっても受賞対象とはなっていない(※第17回と第18回の重複期間である2003年1月1日から1月31日に発売された作品)。その後も1年間の対象期間は第25回(2011)に10ヶ月間に短縮され、第26回(2012)、第27回(2013)は前々年の11月1日から1年間(12ヶ月間)と改められた。しかし第28回(2014)に14か月間とし、第29回(2015)からは再び前年1月1日から1年間の集計に改められた。 このように対象期間と受賞年が一致していないため注意が必要である。(例えば第28回(2014)受賞作品は2014年にヒットしたのではなく、実際にヒットしたのは2012年11月から2013年となる) 第21回以降ゴールドディスク大賞公式HP記載による。 洋楽アーティストのカタカナ表記・アルファベット表記の不統一は公式サイトにおける表記に基づくもの[11]。 回開催年対象年邦楽洋楽 1987年初回 - 2022年現在[11] 順位アーティスト受賞回数 第1回はテレビ中継はなく、テレビ中継は1990年に日本テレビ系列の『土曜スーパースペシャル』で生中継で放送されたのが最初である。 NHK総合テレビで中継されるようになったのは翌年の1991年からで、さらにその翌年の1992年からはNHKホールでの公開放送となる。のちに衛星第2テレビ(BS2)でも放送されるようになった。BS2で生中継されるようになり、総合テレビでの放送が再編集の中継録画となる。また、BS2での放送も2003年度からは当日中継録画に変更された。それまではニュース7が衛星第1テレビ(BS1)に差し替えて放送されていた。 創設20回目の節目を迎えた2006年は3月9日(木曜日)19:00よりNHKホールで行われ、その模様は衛星第2テレビで生中継された(19:30 - 21:30)。総合テレビでも録画放送されたが、本来3月17日(金曜日)の放送予定が、法律上最優先される国会中継(第164回国会・衆議院総務委員会 平成18年度NHK事業予算審議)の録画中継(23:00 - 3月18日4:00)が決まったため、3月23日(木曜日)(24:15 - 25:25。3月24日0:15 - 1:25)に延期された。 2006年度(第21回)、2007年度(第22回)、2009年度(第24回)、2010年度(第25回)は都内ホテルで受賞記者会見を行う形で、一般客の観覧はもとよりアーティストのライブパフォーマンスやテレビ中継も行われず、翌日の各局ワイドショーで記者会見の模様をニュース映像として放送するかたちに留まった。 2008年度(第23回)は2009年3月2日に東京国際フォーラムホールCで開催され、その模様はTOKYO FMが生放送、WOWOWが3月10日に放送した。 2011年度(第26回)は2012年1月27日にニコファーレで開催され、その模様はBSスカパー!が3月2日22:00 - 23:00にダイジェスト放送した。
概要
選考
選考基準
他賞の選考及び対象との違い
対象期間
対象期間一覧
第1回(1987) - 第13回(1999) 前年1月21日 - 1月20日[3]
第14回(2000) 前年1月21日 - 1月31日[4]
第15回(2001) - 第17回(2003) 前年2月1日 - 1月31日[5][6][7]
第18回(2004) - 第24回(2010) 前年1月1日 - 前年12月31日[8][9][10]
第25回(2011) 前年1月1日 - 10月31日
第26回(2012) - 第27回(2013) 前々年11月1日 - 前年10月31日
第28回(2014) 前々年11月1日 - 前年12月31日
第29回(2015) - 前年1月1日 - 前年12月31日
各賞
アーティスト・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Grand Prix Artist of the Year」、第5回 - 第11回は「日本ゴールドディスク大賞」)この賞が最高賞に当たる。第12回・13回は、音楽業界関係者からの投票により決定された。
ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Grand Prix New Artist of the Year」、第5回 - 第11回は「グランプリ・ニューアーティスト賞」)この賞はこの大会の最優秀新人賞に当たる。
ベスト・演歌/歌謡曲・アーティスト(第20回 - )
ベスト・演歌/歌謡曲・ニュー・アーティスト
シングル・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Grand Prix Single of the Year」、第5回 - 第11回は「グランプリ・シングル賞」、第12回は「ベスト・ソング・オブ・ザ・イヤー」、第13回 - 第19回は「ソング・オブ・ザ・イヤー」)
ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロード(第21回、第25回 - )
ソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ストリーミング(第35回 - )
アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Grand Prix Album of the Year」、第5回 - 第11回は「グランプリ・アルバム賞」)
演歌/歌謡曲・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year(演歌部門)」(第2回 - 第4回はグループ・男性ソロ・女性ソロ)、第5回 - 第11回は「アルバム賞(歌謡曲・演歌部門)」(男性・女性))
クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year(クラシック部門)」、第5回 - 第11回は「アルバム賞(クラシック部門)」)
ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year(ジャズ・フュージョン部門)」、第5回 - 第11回は「アルバム賞(ジャズ部門)」)
インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year(インストゥルメンタル部門)」、第5回 - 第11回は「アルバム賞(インストゥルメンタル部門)」)
サウンドトラック・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第?回 - 第11回は「アルバム賞(サウンドトラック部門)」)
アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year(アニメ部門)」、第5回 - 第10回は「アルバム賞(アニメ部門)」、第11回は「アルバム賞(アニメ・学芸部門)」)
純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year(純邦楽部門)」、第5回 - 第11回は「アルバム賞(純邦楽部門)」)
企画・アルバム・オブ・ザ・イヤー(第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year(企画部門)」、第5回 - 第10回は「アルバム賞(企画部門)」、第11回は受賞者なし)
ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー(第5回 - 第11回は「ミュージック・ビデオ賞」)
特別賞
ベスト・エイジアン・アーティスト(第21回 - 第23回、第26回 - )
過去に存在した賞
ロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(邦楽・洋楽の部)(第17回 - 第19回)第1回 - 第4回は「The Best Album of the Year」の「ロック・フォーク部門」「ポップス部門」(グループ・男性ソロ・女性ソロ)、第5回 - 第11回は「グランプリ・アルバム賞」の「ロック・フォーク部門」「ポップス部門」(男性・女性))、第12回 - 第16回は「ベスト・ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」「ベスト・ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」が存在した。
アルバム賞(学芸部門)(第1回 - 第7回)(第1回?第4回は「The Best Album of the Year(学芸部門)」)
ソング・オブ・ザ・イヤー(演歌/歌謡曲部門)(第15回 - 第19回)
シングル・オブ・ザ・イヤー(洋楽部門)(第1回 - 第24回)
企画・アルバム・オブ・ザ・イヤー(コンピレーション部門)
エイジアン・アーティスト
PC配信ソング・オブ・ザ・イヤー(第22回・第23回)
「着うた」ソング・オブ・ザ・イヤー(第22回・第23回)
「着うたフル」ソング・オブ・ザ・イヤー(第22回・第23回)
ソング・オブ・ザ・イヤー(第24回)楽曲ごとのシングル(フィジカル・シングル)と音楽配信の合算売上によって決定された。第13回 - 第19回の「ソング・オブ・ザ・イヤー」とは位置づけが異なる。
歴代アーティスト・オブ・ザ・イヤー受賞者一覧
11987年1986年中森明菜マドンナ
21988年1987年レベッカザ・ビートルズ
31989年1988年BOOWYボン・ジョヴィ
41990年1989年サザンオールスターズマドンナ
51991年1990年松任谷由実
61992年1991年CHAGE&ASKAガンズ・アンド・ローゼズ
71993年1992年マドンナ
81994年1993年WANDSザ・ビートルズ
91995年1994年trfマライア・キャリー
101996年1995年
111997年1996年安室奈美恵ミー・アンド・マイ
121998年1997年GLAYセリーヌ・ディオン
131999年1998年B'z
142000年1999年宇多田ヒカル
152001年2000年浜崎あゆみザ・ビートルズ
162002年2001年BACKSTREET BOYS
172003年2002年宇多田ヒカルアヴリル・ラヴィーン
182004年2003年浜崎あゆみ女子十二楽坊
192005年2004年ORANGE RANGEQUEEN
202006年2005年倖田來未O-ZONE
212007年2006年ダニエル・パウター
222008年2007年EXILEアヴリル・ラヴィーン
232009年2008年マドンナ
242010年2009年嵐ザ・ビートルズ
252011年2010年レディー・ガガ
262012年2011年AKB48
272013年2012年シェネル
282014年2013年ONE DIRECTION
292015年2014年嵐ワン・ダイレクション
302016年2015年ザ・ビートルズ
312017年2016年アリアナ・グランデ
322018年2017年安室奈美恵ザ・ビートルズ
332019年2018年クイーン
342020年2019年嵐
352021年2020年
362022年2021年Snow Manザ・ビートルズ
372023年2022年
382024年2023年
賞の統計
1AKB4867
2嵐55
3宇多田ヒカル39
4B'z36
Mr.Children
5EXILE32
6DREAMS COME TRUE19
7サザンオールスターズ17
浜崎あゆみ
乃木坂46
8安室奈美恵16
9GLAY14
授賞式の放送
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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