日本オーチス・エレベータ株式会社
Nippon Otis Elevator Company
種類株式会社
略称日本オーチス
本社所在地 日本
〒104-0033
東京都中央区新川2-27-1
東京住友ツインビルディング東館13階
設立1932年(昭和7年)1月11日
業種機械
法人番号9010001075825
日本オーチス・エレベータ株式会社(にっぽんオーチスエレベータ)は、東京都中央区に本社を置くエレベーター・エスカレーターメーカー。
日本国内での業界シェアはフジテックに続き、第5位である。 米国オーチス・ワールドワイド・コーポレーションの日本法人[注釈 1]。1896年に日本で最初のエレベータを日本銀行本店に、1914年には同じく最初のエスカレータを三越日本橋本店[注釈 2]に設置した実績を持つ(アメリカ本社による設置)。日本での本格的な創業は1927年。千葉県山武郡芝山町に大規模なテストタワー(高さ: 154.2 m)[注釈 3]を備えた工場を持つ。 かつてはパナソニック(現・パナソニックホールディングス)が28.1%を出資し、同社の持分法適用関連会社[注釈 4]となっていたが、2012年に全株式を売却し、業務・資本提携を解消した。一方、三井住友銀行、三井住友信託銀行などの住友グループは引き続き出資している。 日本オーチスの商品は同社が直接販売するルートと、松下電器産業(現・パナソニックホールディングス)経由で販売するルートがあった。後者の場合には「National OTIS」ブランドが付加されていたが、2005年7月に松下・オーチス間の新協業体制が構築されたことにより、「National OTIS」ブランドは廃止された。 ホームエレベータ・小型エレベーター事業は、パナソニック電工の子会社「パナソニック ホームエレベーター株式会社」[注釈 5]に19.9%出資する形で展開していたが、パナソニック電工を合併したパナソニックに2012年に全株式を売却している。製造拠点は引き続き芝山工場内にあったが、すでに退去し成田市三里塚光ヶ丘に移転している。なお、メンテナンス事業の一部を日本オーチスが引き受けている。 2016年6月15日、日本からの事業撤退を決めたシンドラーエレベータより、保守点検事業、および同社完全子会社で独立系メンテナンス会社のマーキュリーアシェンソーレ(現・マーキュリーエレベータ)の全株式を譲受すると発表した。シンドラーが設立する新会社・日本エレベータサービス株式会社[注釈 6]に同社の保守点検事業を移管し、その新会社の株式を日本オーチスが購入するというスキームがとられる。同年10月3日付で株式の譲渡が行われ、最終的には2018年6月1日をもってオーチス・エレベータサービスを吸収合併し、以後は日本オーチス自身がシンドラー製品(前身の日本エレベーター工業製を含む)の保守点検を行っている。
概要
初期のOTISエレベーターの設置例
日本銀行本店本館(1896年設置、国内最初期の設置例、現在はリニューアル済)
松屋銀座本店本館(1924年設置、1966年の増床時まで運転された。現在は三菱電機製を運転している)
松坂屋上野店本館(1929年設置、2007年までに同社の手によりリニューアル)