日本の高校野球
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「高校野球」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「高校野球 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
春の「選抜(センバツ)」、夏の「選手権」の本選球場として知られる阪神甲子園球場2007年夏の全国高等学校選手権大会・神奈川県地区予選の高校球児

日本における高校野球(こうこうやきゅう)は、『公益財団法人日本高等学校野球連盟』(高野連)が主催する野球大会のことである。

日本高等学校の生徒、高等専門学校の第1学年から第3学年の学生が選手として参加する。

特に毎年、兵庫県西宮市阪神甲子園球場で行われる2つの全国的な男子硬式野球大会(春季の選抜、夏季の選手権)は「甲子園大会」あるいは単に「甲子園」と呼ばれている。

なお、高等学校野球 (旧制)とは言葉が同じであるが、これは現在の大学野球の前身で全く異なる。現在の高校野球の前身は、旧学制による「中等学校野球」が該当する。1946年以降の学制改革によって再編・継続され、名称も変更されているためである。
大会

日本高等学校野球連盟主催大会への参加資格は大会参加者資格規定第5条第1項に基づき「その学校に在学する男子生徒で、当該都道府県高等学校野球連盟に登録されている部員のうち、校長が身体、学業及び人物について選手として適当と認めたもの」に限られている[1]。したがって女子の試合出場は不可能である。マネージャーおよび監督としての登録は可能であり、2007年の秋季千葉県大会地区予選では鎌ケ谷斎藤友夏莉が監督としてベンチ入りした例がある。
男子硬式
全国大会(男子硬式)

選抜高等学校野球大会、全国高等学校野球選手権大会の2大会を総称して「甲子園大会」あるいは単に「甲子園」と呼ぶ。通常、新入学生(1年生)の選手は夏の大会のみしか出場できない(春の大会は新学期の2年生、3年生の選手のみとなる)ため、甲子園出場のチャンスは3年間で最大5回になる。
明治神宮野球大会・高校の部(神宮)
出場校数10毎年11月に開催される。秋季地区大会で優勝した10チームによるトーナメント大会で新チーム最初の全国大会。出場校は基本的に翌年のセンバツにも出場するため、センバツの前哨戦としての意味合いも強い。本大会での優勝校所属地区は翌年のセンバツの一般選考枠の出場枠を1つ多く獲得できる特典がある(明治神宮枠→但し2003年の第34回大会以後)。2007年の第38回大会では決勝進出の両地区に翌2008年のセンバツ出場枠が与えられた(記念大会のため)。1982年から1998年まで東北・北海道と中国・四国は隔年での出場であり、1999年まで秋季大会の日程の都合上地区によっては優勝校が出場するとは限らなかったためかつては招待試合の色彩が濃く、出場校が主力選手を温存することがあった[注 1]
選抜高等学校野球大会(春の甲子園、センバツ)
出場校数32(記念大会では34ないし36)毎年3月下旬から4月上旬にかけて開催される。秋季地区大会の成績などを参考に選抜された一般選考28校および明治神宮枠1校(明治神宮枠は獲得地区の一般枠を増枠する)の29校、特別選考の21世紀枠3校の計32校で行われるトーナメント大会。2003年から2008年までは希望枠が1校存在した(21世紀枠は2校)。地区大会の成績や選考次第では同一府県から2校以上の出場する場合もある(一般枠のみで3校選出はしないこととなっており、3校出場は21世紀枠を含めた場合に可能)。開催回数の下1桁が0ないし5となる回は記念大会として行われ、通常より出場校が増やされる。優勝校には大紫紺旗が贈られる。
全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園、選手権)
出場校数49(記念大会では55、第100回記念大会では56)毎年8月に開催される。各都道府県1校ずつ、北海道の場合は南北海道・北北海道の2校、東京都の場合は東東京・西東京の2校の合計49校によるトーナメント大会。6月中旬から7月下旬(雨天順延で8月にずれ込む場合もある)にかけて行われる地方大会を勝ちあがった学校が出場できる。開催回数の下1桁が0となる回は記念大会として行われ、通常より出場校が増やされる(なお、現行の49代表制となる以前は、下1桁が5の回にも記念大会が行われていた)。国民的行事と呼ばれるほど、ときには社会現象となるほどの盛り上がりを見せる学生スポーツ最大の大会で、優勝校には大深紅旗が贈られる。
国民体育大会(国体)・硬式の部
出場校数12(2022年からは8)毎年10月に開催される。選手権で成績上位の高校から選考された11校(2022年からは7校)と開催地枠1校によるトーナメント大会で、シーズン最後の全国大会。日程の余裕がないため、雨天中止が続いた場合には、ダブルヘッダーの実施や同時優勝になることもある[注 2]。選抜高等学校野球大会の事実上の予選である秋季地区大会の最中に行われることになるため、そちらを優先し、明治神宮野球大会や選抜高等学校野球大会や全国高等学校野球選手権大会の高校野球三大大会とは違い、3年生のみで参加する高校も多い。また、公開競技であるため成績は天皇杯に加味されない。
地方大会(男子硬式)試合後の審判団・対戦両チームによる挨拶風景・2007年の横浜スタジアム
秋季都道府県大会
新チームにとって最初の公式戦である。地域によっては予めトーナメント方式リーグ方式などで地域大会を行い、都道府県レベルの大会への出場校を決定する場合も多い。また秋季地方大会の前に新人大会を行い、秋季都道府県大会のシード校を決定する地域も見られる。成績優秀校は地区大会へ進出する。
秋季地区大会
北海道、東北、関東、東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の10地区でそれぞれ地区大会が開催される。東京地区が関東地区と別枠なのは、選抜大会の代表選考において、東京は関東地区とは別枠で出場枠が与えられているためである。選抜大会の予選ではないが、この大会の成績が翌年の選抜大会出場校選考の際の重要な資料となる。なお、この大会は明治神宮野球大会の予選を兼ねており、各地区大会優勝校が神宮大会出場権を獲得する。
春季都道府県大会
成績優秀校は春季地区大会へ進出する。この大会の成績を基に夏の地方大会のシード校を決定する地域も多い。開催時期は地域により異なる。特に四国、九州は選抜大会期間中に開催されるため同大会の出場校はチャレンジマッチ(都道府県大会優勝校との春季地区大会出場(順位)決定戦)のみの出場や、予選免除で地区大会に出場する場合がある。この大会から開催時期が遅い地域のみ1年生の出場が可能になる。
春季地区大会
北海道、東北、関東(東京都含む)、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の9地区でそれぞれ地区大会が開催される。全国大会には直結しない大会である。
選手権大会地方大会(夏季都道府県大会)
毎年6月中旬から7月にかけて開催され、優勝校は夏の選手権大会に出場できる。3年生にとっては選手として迎える最後の公式大会であり、敗戦は「引退」を意味する。この大会で敗退したチームは世代交代が行われ、再び秋の大会へ向けて1・2年生による新チームが始動することとなる。
その他
新人大会、1年生大会、地域リーグ、地方杯。これらは都道府県ごとの高野連が独自に開催している大会である。
男子軟式
全国高等学校軟式野球選手権大会(軟式選手権)
出場校数16毎年8月、夏の甲子園終了後に兵庫県立明石公園第一野球場を主会場に開催される。ブロック(北海道、北東北、南東北、北関東、南関東、東京、北信越、東海、近畿、大阪、兵庫、東中国、西中国、四国、北部九州、南部九州)各1校、合計16校によるトーナメント大会。7月上旬から8月上旬にかけて行われる地方大会、ブロック大会を勝ち上がった学校が出場できる。
国民体育大会(国体)軟式の部
出場校数10硬式の部同様毎年10月に開催される。選手権で成績上位の高校から選考された9校と開催地枠1校によるトーナメント大会。硬式同様日程の影響を受ける場合があり、2008年は決勝に進出した両校優勝となった。
全国高等学校定時制通信制軟式野球大会
全国高等学校定時制通信制軟式野球連盟などの主催、文部科学省や高野連などの後援。定時制高校通信制高校を対象とした大会で毎年7月に地方予選が行われた後、8月に全国大会が明治神宮野球場など東京都内の球場で行われている。
女子硬式

高校女子硬式の大会において、現在、日本高等学校野球連盟は大会運営などに関わっていない。連盟および主要3大会については「全国高等学校女子硬式野球連盟」を参照。
女子軟式
全国高等学校女子軟式野球選手権大会
全日本女子軟式野球連盟の主催。毎年8月に行われるが、参加校数が少なく地方大会はない。

※以降の記述は特記なき場合、男子硬式大会に関するものである。
ルールや運営
特別ルール
選手のベンチ入り最大人数
硬式男子

適用大会(予選)登録人数主な理由
1915年 夏・第1回?
1928年 春・第5回制限は無し。
1928年 夏・第14回?
1978年 春・第50回14当時、監督と選手11人には諸経費が支給されており、資金が潤沢な学校は多くの選手を登録できることから学校間の不均衡を無くす為。


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