日本の競馬の競走体系
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日本の競馬の競走体系とは、日本の競馬における競馬の競走を年齢別、性別、距離別、走路別などのカテゴリで分けた体系のことである。
概要

競馬の競走で勝利を収めた競走馬は、さらに上のステップを目指し次の競走に出走するが、競走馬によって力を発揮する距離や走路が異なるほか、年齢によって出走できる競走が競馬番組で定められている。そのため、毎年同じようなローテーション(競走の順序)で出走する競走馬は多い。

実際の競馬の競走においては、強い馬は強い馬同士の競走が行われるのと同様に、弱い馬は弱い馬同士での競走が行われるため、一度の敗北によって切り捨てられるわけではない。ただし、弱い馬同士の競走を実施する場合には、競走条件による制限が行われる。また、度重なる敗北によって賞金が稼げない場合や、故障・加齢による衰えなどにより競走に適さなくなった時には、競走馬は調教師馬主の判断によって、競走条件に関係なく引退を余儀なくされることとなるが、中央競馬所属馬が自己条件の競走で勝負にならなくても平地競走から障害競走への転向[注 1]地方競馬への転属、また地方競馬所属馬が他地区の地方競馬に転属することにより活路を見出す例もある。また、中央競馬では競走の出走資格に年齢の上限は無い(後述の通り、下限は定められている)が、地方競馬においては主催者によって所属馬の所属資格に年齢の上限を定めている場合があり、年齢の上限に達した場合にそのまま引退させるか年齢制限の緩い他地区の地方競馬に転属させるという選択肢がある。

日本では、競走馬のクラス編成や出馬投票のあった馬のうちのレース出走の優先順位は、原則的にその競走馬が稼いだ賞金に基づいて計算された値、「収得賞金」(地方競馬では「番組賞金」とも)で決定する。中央競馬と、地方競馬では算出方法が異なっており収得した総賞金額とは異なってくる。なお、レース出走の優先順位を賞金に基づいて計算する方法は日本のみで行われており、日本以外の国の競馬ではレーティングなどが用いられる。中央競馬では長きにわたり、ファン投票により出走馬を選定するグランプリ競走(宝塚記念有馬記念)を除くとトライアル競走で得られる優先出走権を保持していない競走馬に対して過去の収得賞金のみを基準として出走馬の優先順を決定していたが、2015年現在、中央競馬の古馬のオープン競走においてはレーティング上位5頭に優先出走権を与えたり収得賞金に関しては直近の収得賞金に重きを置いた計算式を使って出走順位が決定されるようになっている[1]

日本の競馬は中央競馬、地方競馬に区分され、人馬の交流も限られていたことから競走体系も別々の競走体系となっていた。1995年より中央地方指定交流競走が大幅に増加し、ダートについては年間通じて中央競馬、地方競馬を区別せずにローテーションを組めるようになったことから2つを分けずに述べられることも多い。の競走に関しては、中央競馬のほかに盛岡競馬場にしかなく盛岡競馬場の芝の競走で中央馬のオープン級の競走馬が出走できる競走がないため、中央競馬、地方競馬を区別せずに論じることは少ない。ネイティヴハートコスモバルクのように、地方馬でありながら中央競馬の芝の競走体系を元にしたローテーションを組んで出走する例はある。

また、競走体系を論じる際は最上級であるオープン級の競走のみを論じることが多く、中級以下の条件戦クラスともなると、開催ごとに同じような距離で行われることが多いため、競走体系を論じることは少ない。

なお、帯広競馬場で行われるばんえい競馬の競走体系は上記と異なる個所もあるため、必要に応じて概要のみ記述する。
年齢による体系年齢表記については「馬齢」を参照

競走馬は、平地競走では2歳になると競走に出走することになる。2歳から3歳にかけては気性面が幼く年齢差が成績に大きな影響を与えるため、年齢による区別が行われる。3歳になると各主催者ごとにクラシックと呼ばれる一生に一度しか出走できない大舞台が用意されていることが多く、3歳馬の多くがクラシックを目指して脚を競うことになる。

3歳の夏を過ぎたあたりからは年齢による能力面への影響が少なくなるため、負担重量による調整のみで上の年齢の競走馬(古馬と呼ばれる)と脚を競う。

中央競馬をはじめとする多くの主催者においては、先述の通り、3歳の夏頃までは同じ馬齢同士の競走馬のみで競うのが原則となっているが、一部を除く大半の地方競馬場においては、2歳馬あるいは3歳馬であっても一定の獲得賞金に達した時点で「古馬」の格付けがなされ、2歳馬にもかかわらず古馬と同じ競走に出走するケースもみられる[2]。ただし、2歳重賞や3歳重賞が充実している主催者においては、馬齢限定戦のみでローテーションが組めるため、古馬の格付けになったとしても、古馬と一緒に走るケースは少ない。

ばんえい競馬では2歳限定・3歳限定・3歳以上(古馬)のクラスと並行して、4歳馬限定や3・4歳馬限定の競走も行われている。これは5歳以上の馬に比べ、3・4歳馬は高重量戦の経験が浅く能力的に劣るとされているため。
性別による体系

牝馬牡馬に比べて能力面で劣るとされ、同一の馬齢・戦績である牡馬に比べ負担重量(ばんえい競馬では「ばんえい重量」)が軽減されるほか、牝馬限定の競走を設けている主催者も多い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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