日本の学校制服
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日本の学校制服(にほんのがっこうせいふく)では、日本における学校制服について述べる。標準型学生服(学ラン)。マネキンに夏のセーラー服(半袖)。マネキンに冬のセーラー服(長袖)。
種類

公正取引委員会「公立中学校における制服の取引実態に関する調査報告書」[1](以下、「公取調査」と略す)によれば、制服を指定している学校は98.4%、制服と私服の自由選択制とする学校は0.2%、制服を指定せず私服を着用してもよい学校は1.3%であり、全国のほとんど全ての学校で制服が指定されている。大阪府立泉尾高等学校の制服。創立約90年の同校だが、高等女学校からの伝統のセーラー服を止め、2003年から男女ともブレザー制服にした。なお、同校では「女子生徒でも、ズボンネクタイ」という、ボーイッシュな組み合わせを許可している。SCTHSユニフォームを着た2体のマネキン。左のマネキンは窓部七海の制服、右のマネキンは桜ヶ丘高校の制服を着ている。

男子生徒用の制服詰襟学生服ブレザー、女子生徒用の制服は女子通学服に大別されている。なお、学校の制服全般を男女形状タイプに関係無く「学生服」、小学生向けのものは「学童服」と呼ぶ場合もある。ジェンダーレスで性別に関係なく制服が選べる制度導入が促進されている[2][3][4][5][6][7][8]。女子の制服制度としてはスラックスを選択可能にしている自治体のほか、申し出があれば認める例もある[9]。一方で、制服を男子用女子用と区分けせず選択制にして、男子がスカートを着用できる高校も存在する[10]。「#多様化」、「学童服#多様化」、「柏市立柏の葉中学校#制服」、「メンズ・スカート#日本の学校制服の多様化」、および「吊りスカート#多様化(男女関係なく選択可能に)」も参照

公取調査によれば、男子生徒の制服については、詰襟が76.6%、ブレザーが23.1%であり、女子生徒の制服についてはセーラー服が54.6%、ブレザーが35.8%、イートン服が9.3%であった。制服の仕様は学校ごとに定められているところ、一部の自治体では学校単位でなく自治体単位で制服の仕様の共通化が実施され、この場合、同一自治体内で転校した場合でも制服の買い替えをしなくてもよくなる[1]
制服の仕様
学生服(学ラン、詰襟)・学生帽
おもに男子用。中学校では主流であるが、高等学校はブレザーのほうが主流となりつつある[11]。日本被服工業組合連合会が一定の仕様を定めた「標準型学生服」があり、それを制服として定めている学校も全国的に多く見られる[1]
ブレザー
高等学校で主流のタイプ[11]。高等学校の新設校やモデルチェンジによって採用されることが比較的多い制服である。学校独自の仕様を定めるもの、色・種類のみを定めるもの等、仕様は学校間でまちまちである[1]。女子用はこれにリボンを合わせることが多い。一部の学校では、スラックスを組み合わせることも可能である。また、数は少ないが、スラックスを標準としている学校もある(札幌市立南が丘中学校、[12] [13]姫路市立山陽中学校[14]など)。
セーラー服
女子用のボトムスについては大部分の学校では通年スカートを組み合わせるが、一部の学校(仙台市常盤木学園高等学校など[15])では冬期にスラックスを選択することが可能である。また、冬期のスラックス着用を義務づけている学校もある(@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}坂井市立鳴鹿小学校安曇野市立明科中学校[要出典]など)。フェリーチェインターナショナルスクール(群馬県)が、男子児童の制服としてセーラー服を採用している(夏服のシャツは男女共通。冬服の上着は男女で若干異なるが、類似したデザイン。)[16]
吊りスカート
吊りスカートは本来女子小学生制服として採用されている事例が多いが、男子小学生もスカート制服として選択することができる小学校(みやま市立瀬高小学校など)においては、男女関係なく吊りスカートが着用できることが予想される[6][7][8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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