日本の健康(にほんのけんこう、Health in Japan)は良好とされ、平均寿命は世界で最上位に位置づけられる。平均寿命と健康寿命の差は9.6歳であった(国の健康寿命順と延命期間順リスト)。 日本における平均余命の推移は以下の通り。平均余命 令和2年度の生命表調査によれば、日本人の平均寿命は男性が81.49歳、女性が87.60歳であった。平均寿命がもっとも長いのは男性が滋賀県、女性が岡山県、最も短いのは男女とも青森県であった[1]。 摂取カロリーは平均2,094kcal[4]。肥満率は先進国最小の低さであり、BMI指数は男女とも「普通体重」階級内に収まる[5]。男子のほうが肥満傾向にある[5]。糖尿病の罹患率は5.0%で、先進国で下位クラスである[6]。「肥満#日本」も参照OECD 加盟国のうち、BMI 指数が 30 以上の割合。 20歳以上の身長・体重[5]性別身長体重ボディマス指数 .mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} <5% 5?10% 10?15% 15?20% 20?25% 25?30% 30?35% 35?40% 40?45% 45?50% 50?55% >55% 喫煙率(1か月以内に吸ったことがある)は、男性で32.1%、女性で8.5%[5]。先進国と比較すると、男性ではOECD平均を上回っているが、女性では平均を下回っている(2013年)[8]。 日本での喫煙による直接超過医療費損失については、医療経済研究機構 日本の三大死因は、悪性新生物(28.7%)・心疾患・脳血管疾患であった[10]。 また自殺率の高さが問題となっており、WHOは2011年に日本の自殺率を世界10位(21.7%)と報告した(国の自殺率順リスト)[11]。 WHOによると2015年の世界の10?19歳の若者の死因一位は交通事故、二位が大気汚染などによる呼吸器疾患、三位が自殺である。欧州と南アジアを含む地域で死因の1位または2位を占めている[注 1][12]。 人口10万人あたり死因別の死亡率(平成24)[10]順位全体男女 年齢別にみた死因順位(平成24)[10]年齢一位二位三位 日本のがん統計
平均余命
都道府県別の健康
滋賀県が長寿県である理由
喫煙者、多量飲酒者が少ない
琵琶湖などの自然に恵まれ、能動的な運動習慣を持つ住民が多い
失業者、高齢単身者が少なく、生活環境に恵まれている
喫煙率を減らす取組など、他都道府県よりも健康習慣の啓発活動に積極的な傾向[2]
青森県の寿命が短い理由
塩分の摂りすぎ
喫煙者が多い
運動量が少ない
平均歩数が少ない
所得が低い
医師が充足していない
高血圧・糖尿病患者が多い
肥満率が高い
健康診断受診率が低い
野菜摂取量が少ない[3]
都道府県別の平均余命
栄養状態
平均 (cm)標準偏差平均 (kg)標準偏差平均
男性167.27.165.811.123.49
女性(妊婦除外)153.96.853.29.322.45
世界における肥満の割合(男性:左、女性:右)[7]
喫煙率詳細は「日本の喫煙」および「喫煙率#日本の喫煙率」を参照
日本の死因
1位悪性新生物28.7%悪性新生物32.8%悪性新生物24.3%
2位心疾患15.8%心疾患14.2%心疾患17.6%
3位肺炎9.9%肺炎10.1%脳血管疾患10.5%
4位脳血管疾患9.7%脳血管疾患8.9%肺炎9.6%
5位老衰4.8%不慮の事故3.6%老衰7.7%
6位不慮の事故3.3%自殺2.8%不慮の事故2.9%
7位自殺2.1%老衰2.2%腎不全2.2%
8位腎不全2.0%慢性閉塞性肺疾患2.0%自殺1.3%
9位慢性閉塞性肺疾患1.3%腎不全1.8%大動脈瘤及び解離1.3%
10位肝疾患1.3%肝疾患1.6%糖尿病1.1%
年代別
0?4歳先天奇形及び染色体異常31.3%周産期に発生した病態18.7%循環器系の先天奇形13.0%
5?9歳不慮の事故20.7%悪性新生物16.9%呼吸器系の疾患12.5%
10?14歳悪性新生物21.8%不慮の事故18.7%自殺14.7%
15?19歳自殺37.3%不慮の事故24.9%交通事故17.9%
20?24歳自殺51.7%不慮の事故17.3%交通事故10.5%
25?29歳自殺49.5%不慮の事故13.0%悪性新生物10.4%
30?34歳自殺39.0%悪性新生物16.9%循環器系の疾患13.2%
35?39歳自殺29.3%悪性新生物22.6%循環器系の疾患18.1%
40?44歳悪性新生物28.9%循環器系の疾患21.8%自殺20.9%
45?49歳悪性新生物33.0%循環器系の疾患23.3%自殺16.0%
50?54歳悪性新生物39.4%循環器系の疾患22.9%心疾患(高血圧性除く)12.4%
55?59歳悪性新生物45.6%循環器系の疾患22.3%心疾患(高血圧性除く)12.4%
60?64歳悪性新生物48.7%循環器系の疾患21.9%心疾患(高血圧性除く)12.4%
65?69歳悪性新生物48.1%循環器系の疾患22.3%心疾患(高血圧性除く)12.6%
70?74歳悪性新生物43.7%循環器系の疾患23.4%心疾患(高血圧性除く)13.0%
75?79歳悪性新生物36.9%循環器系の疾患26.0%呼吸器系の疾患14.8%
80?84歳悪性新生物29.0%循環器系の疾患28.7%呼吸器系の疾患18.7%
85?89歳循環器系の疾患31.6%呼吸器系の疾患21.4%悪性新生物21.0%
90?94歳循環器系の疾患33.6%呼吸器系の疾患21.9%心疾患(高血圧性除く)19.7%
95?99歳循環器系の疾患33.1%呼吸器系の疾患21.9%心疾患(高血圧性除く)20.1%
100歳?症状、徴候・異常臨床所見32.3%老衰31.6%循環器系の疾患29.0%
癌
男女男女男女男女
1位肺大腸肺胃乳房大腸
2位胃肺大腸肺大腸胃
3位大腸膵臓胃大腸胃肺
4位肝臓胃膵臓前立腺肺乳房
5位膵臓乳房肝臓肝臓子宮前立腺
健診詳細は「健康診断」を参照
乳幼児健康診査 ?4歳
就学時健康診断 6歳
人間ドック
健康増進「健康教育」、「健康増進法」、および「21世紀における国民健康づくり運動」も参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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