日付
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27.7.08。2008年7月27日を表す。(チェコ カルロヴィ・ヴァリ

日付(ひづけ、dating)は、文書などにその作成・提出などのを記すこと。また、その年月日(ねんがっぴ、date)。 (calendar) では、記された年月日を表す数字をいう[1]

古来から日付の表記方法が存在し、それぞれの国と時代で定められた方法により日付が表記された書物[2]が残されている。その表記順序(エンディアン)は様々で混乱を招くことがあったため、現在では、日付の表記方法として国際標準ISO 8601が制定・運用されている。
暦日とは

暦日 (calendar day) とは、00時00分から始まり24時00分(通常、翌日の00時00分)で終わる連続した24時間のことであり(ISO 8601 より)、この間のどの時刻も同じ暦日で表す(例として、00時05分の暦日と23時55分の暦日は同じ)。

この定義にある「時刻」は地方標準時の時刻である。したがってタイムゾーンが異なれば、同じ日付でも時刻が異なる。

1暦日は、通常は正確に24時間00分00秒であるが、次の場合には異なる。

うるう秒を挿入または削除する場合。挿入された場合、24時間1秒になる。

時間帯が変更される場合(夏時間の開始・終了も含む)。1時間変更された場合、23時間または25時間になる。

年月日の順序の混乱「9/11」は、アメリカ同時多発テロ9月11日を表しているが、ヨーロッパ人はベルリンの壁崩壊11月9日と思うかもしれない。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{}  日月年 – (DD-MM-YYYY) – (リトルエンディアン)   月日年 – (MM-DD-YYYY) – (ミドルエンディアン)   年月日 – (YYYY-MM-DD) – (ビッグエンディアン)   日月年 + 月日年   日月年 + 年月日   月日年 + 年月日   日月年 + 月日年 + 年月日 詳細は英語版を参照

年月日の表記順序(エンディアン: endianness))は国や文化によって全く異なる。「2011年4月12日」を例に取ると、次のようになっている(世界地図参照)。ここでは表記がISO準拠ではないことを強調するために、区切り文字は便宜上、「/」を用いている。

年月日の順(2011/04/12) ビッグエンディアン Big-Endian (中国、日本、韓国など)

日月年の順(12/04/2011) リトルエンディアン Little-Endian (英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアなど)

月日年の順(04/12/2011) ミドルエンディアン Middle-Endian (米国)

「12/04/2011」と書いた場合、これが「日月年」(12日04月2011年なのか「月日年」(12月04日2011年)なのかは不明であり、誤解の原因となる。さらに年を最後の2桁だけで表す慣習があるので、「12/04/11」と書いた場合、「年月日」(2012年04月11日)とも解釈されるので、極めて混乱する。

この混乱を統一するためにISO 8601は「年月日」の順に統一した。この場合、2011-04-12 のように、区切り文字には「-」(ハイフン)のみを用いる。ただし、日本の元号を用いる場合は、令03.11.12 または R03.11.12(いずれも令和03年11月12日を表す。)のように、区切り文字にはハイフンではなく、「.」(ピリオド)を用いる(ISO 8601#国家標準による拡張)。
標準

日付の世界標準規格は、ISO 8601の"Data elements and interchange formats -- Information interchange -- Representation of dates and times"(JISCによる仮訳:「データ要素及び交換書式?情報交換?日付及び時間の表現」[3]である。

ISO 8601は、その前身であるen:ISO 2014(1976)以来、"YYYY-MM-DD"方式(の順番で、紀年法による西暦CE)で年を数字4桁、と日とを各々数字2桁で表す方式[4])と定めている[5]

年月日を8桁の数字で表す、YYYYMMDD、YYYY-MM-DD、YYYY年MM月DD日、yy年MM月DD日、YYYY/MM/DD というようなフォーマット(様式、形式)には、日付の降順あるいは昇順で簡単にソートできるという利点がある。
年月日の表現

年月日の表現は1976年以来、国際標準規格en:ISO 2014およびISO 8601によって"YYYYMMDD"方式(基本表記)あるいはハイフンハイフンマイナス)を入れた"YYYY-MM-DD"方式(拡張表記)の2通りと定められている(つまり、いずれにしても、「4桁、2桁、日2桁」の方式)。

しかしながら、年・月・日の後に時・分・秒を各々2桁で表記し得ることまで定められていること、日を最初に持って来て最後に西暦年数末尾2桁で年を表記する欧州ローカル方式(例えば、"091189"はベルリンの壁崩壊1989年11月09日を意味する)と月を最初に持って来て最後に西暦年数末尾2桁で年を表記する米国ローカル方式(例えば、"091101"はアメリカ同時多発テロ2001年09月11日を意味する)とが存在していることなどの事情により、混乱を避ける必要性や視認の容易さから、年をまず数字4桁で表した上でハイフン(-)を入れて区切る拡張表記のほうが一般的に普及している[4]

ISO 8601方式はインターネットやデータ管理の世界でいち早く先行し一般的となっている。この背景には、特にウェブページの制作者やエンジニアたちには、ポータビリティユーザー・インターフェースファイル・フォーマットコミュニケーション・プロトコル等に関する余計な問題を回避する必要性があるため、ISO 8601方式("YYYYMMDD"T"hhmmss""±hhmm、あるいは、YYYY-MM-DDThh:mm:ss±hh:mm[4]など)を最大限尊重しておくほうが便利かつ無難であるという事情がある[6]。また、ISO 8601方式では年月日の各々の数字は同じ固定長の数字で表わさねなければならないという長所がある。年は数字4桁、・日・時・分・秒は各々数字2桁と決められており、足りない桁数は"0"をもって補う決まりとなっている。更に、同じユーザー・インターフェースや同じファイル・フォーマットや同じコミュニケーション・プロトコルでは、同じ方式が採用されなければならない。このため、どのような機種のどのようなフォントの場合であっても、年・月・日(・時・分・秒・タイムゾーン指示子)の表示は必ず揃う仕組みになっている。

ISO 8601 は、各国の伝統を取り入れた独自の標準化方式も容認している。このため、部分的に ISO 8601 方式を取り入れることも可能となっている[7]

日本では、日本工業規格のJIS X 0301「情報交換のためのデータ要素及び交換形式 ― 日付及び時刻の表記」[8]という規格がある。内容は、元号による年表現も可能となっている点を除いてISO 8601と全く同じである。

」「」「」「」「」または「 M 」「 T 」「 S 」「 H 」「 R 」を必要に応じて年2桁の前に付ける。区切りは「ハイフン( - )」ではなく「終止符( . )」を用いる。ISO 8601#日本 (JIS X 0301)を参照のこと。

年月日表示方法について日本政府(経済産業省)が定めた唯一の国内規格である[9][10]

なお、日本古来の和風月名睦月如月など)がカレンダー等で今なお脈々と受け継がれてはいるものの、数で表すことが遅くとも江戸時代には支配的となっており、しかも旧暦に対応していた上記月名と新暦の月との間の齟齬も相当に大きいため、この規格において月名表記は全く認められていない。

和暦であっても「令和」・「R」等を付けずに表記することもある。またソフトによっては、年を2桁で入力すると「yy/MM/DD」に自動で変換されることもある。かつてのMicrosoft Excelでは、年を2桁で入力した場合は元号優先で処理しており、例えば「09/03/22」と入力した場合、平成9年を意味し、「1997年3月22日」と表示された。


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