旋光の輪舞
[Wikipedia|▼Menu]

『旋光の輪舞』(センコウのロンド)は、グレフより2005年に発売されたアーケードゲーム。ジャンルは弾幕対戦アクションシューティング。後にアーケードでのバージョンアップ版、家庭用ゲーム機への移植版も発売されている。

2009年7月28日より本作の続編であるアーケードゲーム『旋光の輪舞DUO』(別称:旋光の輪舞Dis-United Order[1])の稼動が開始された[2]。また、2017年9月6日には心機一転した『旋光の輪舞2』がキャラアニより発売された。こちらについては別項で解説する。
作品概要

「ランダー」と呼ばれる人型機械を操り装備された武器やコマンド入力による必殺技(本作では弾幕技と呼称)によって相手のランダーを倒す対戦型ゲームで、「対戦アクションゲーム」と「トップビューから見たシューティングゲーム」の双方の要素を取り入れた意欲作[3]。戦闘中もキャラクターのセリフやカットインが頻繁に挿入され、臨場感や感情移入を高める役割を果たしている。

通称は、タイトルを略してセンコロ。また、この作品を愛好する人を「センコラー」「センコロイド」と呼ぶこともある。なお、「閃光の―」は誤記。
発売作品
アーケード版

システム基板は全てNAOMIを使用。
旋光の輪舞
初期バージョン。
旋光の輪舞 NEW Ver
本作を稼動しているゲームセンター向けに無償配布されたバージョン。新しい操作システムの追加、対戦プレイと同様の方式でのCPU戦、各部ゲームバランスの調整など大小さまざまな調整が加えられている。
旋光の輪舞SP
2006年8月10日に発売。「Rev.X」の要素を盛り込むなど、細かいリニューアルがなされている。
携帯アプリ版

iモード、AU、softbankの3キャリアで配信されておりアーケード版からの移植。容量の都合上声こそは入っていないが原作で好評だったBGM、キャラクターのカットインが再現されている。Vol.1とVol.2という2つのバージョンが出ており登場するキャラクターが異なる。「弾幕」という仕様のせいか古い機種だと処理落ちする例もある。
Xbox 360版「Rev.X」

旋光の輪舞Rev.X
WarTech: Senko No Rondeジャンル
弾幕対戦アクションシューティング
対応機種Xbox 360
開発元グレフ
発売元ユービーアイソフト
人数1-2人
メディアDVD-ROM
発売日 2006年7月27日プラチナコレクション2008年3月6日
2006年9月21日
2007年5月24日
2007年5月31日
2007年6月8日
対象年齢CERO:A(全年齢対象)
ESRBT(13歳以上)
その他Xbox Live対応
コンテンツ ダウンロード対応
テンプレートを表示

『旋光の輪舞 Rev.X』(せんこうのろんど リビジョンエックス)は、2006年7月27日にXbox 360用ソフトとして発売された。プラットフォームをXbox 360に移した事でその高い性能に合わせてグラフィックが強化され、シナリオにおけるキャラクターの台詞やBGMも大幅に増加された。「ストーリーモード」「スコアアタック」などの通常のゲームモードの他、トレーニングモード・設定資料集・イラスト集も用意されXbox Liveを使用したインターネット対戦やイラストのダウンロード、修正パッチなどのサービスも行われている。また、『WarTech: Senko No Ronde』というタイトルで海外版も発売されている。

なお、2007年度Eスポーツスタジアムの競技種目にも選ばれている。
システム
基本ルール

8人のキャラクターの中から1人を選択し、敵のランダーと一対一で対戦。「乱入」による対戦プレイも可能で、乱入があった時は"THE HI-ROUNDER IS APPROACHING FAST!"と表示される。

基本的に他の対戦格闘ゲームのように相手の体力(アーマーゲージ)を0にして撃墜するか、時間切れの時にアーマーゲージの多い方が勝者となる。一人用モードと対戦モードで勝利条件は異なり一人用モードでは試合は1回のみ、対戦モードではゲームを繰り返して先に規定本数を取った側が勝利となる(ラウンド開始時のカウント数もモードなどによって異なり、60か99カウントと違いがある)。カウント20から両者共にアーマーゲージが少しずつ減少していく。時間切れの時にアーマーゲージが同じであるとき、すなわちドローだと両者に1本与えられるが最終ラウンドではさらに20カウント延長されて続行される。戦闘の舞台はすべて空中あるいは宇宙空間だが上昇や下降をすることは出来ず、また「リング」と呼ばれる青白い線で引かれた円から外に出ることもできない。弾丸はリングの外でも存在することは出来るが、画面外に出たものは一部を除いて消滅してしまう。

「SP」および「Rev.X」ではステージセレクトが追加され、選択権は乱入した側にある。ステージそのものの形状は円形に統一されており、BGMセレクトとしての意味合いが強い。
ダウン
連続して弾に当たったり近接攻撃を受けたりするなど一度に大きなダメージを受けた場合、強制的にダウンする(実質的に一度に受けるダメージ量は制限されている)。ダウン時には周囲の弾を消す「アンチフィールド」が発動し、仕切りなおしとなる。なお、一度に大ダメージを受けた場合だけではなく小ダメージの攻撃を不連続で複数回受けた場合にも最終的にはダウンする。
Vanish
アーマーゲージが0以下になるとダウンが発生し、アーマーゲージに"Vanish!!"と表示される。Vanishになると自機の当たり判定が極端に小さくなり(当たり判定は光る点として表示される)、B.O.S.Sモードを発動するとFINAL B.O.S.Sモードとなる。Vanish時に被弾するかFINAL B.O.S.S状態でB.O.S.Sアーマーゲージを0にされると撃破されたことになり、ラウンドを失う。つまりどんなに大ダメージを受けても「即死」にはならず、必ずこの体力0の状態であるVanishを経由することになる。
チャージゲージ
いわゆる『龍虎の拳』シリーズの「気力システム」のようなもので、弾幕技やバリアを使用するときに消費する。キャラによって全体量は変わらないが分割数が異なり、弾幕技は分割された目盛り単位で使用される。時間経過とともに自然に増加してゆく他、B.O.S.Sのパーツやリリのオプション等、破壊可能な物体を破壊した場合にも増加する。ラウンド1は最大値の50%から開始し、ラウンドをまたがってゲージの残量が持ち越される。
基本操作
ボタン配置
現行バージョンである「旋光の輪舞SP」では今までのレバー+3ボタンからボタンが5つに増加している。まず旧バージョンに存在していた「アクション(以下"A"と表記)」、「メインウェポン(以下"M"と表記)」、「サブウェポン(以下"S"と表記)」の3つのボタンに加え「弾幕技(以下"C"と表記)」と「オーバードライブ(OD)」の2つのボタンが追加された。しかし、CボタンはMとSの同時押しで代用が可能である。
メインウェポンとサブウェポン
攻撃の基本となるボタンで各ウェポンの特徴としてMは直線的な銃撃、Sはトリッキーな働きをするものが多い。これらの攻撃は非ダッシュ(静止あるいはレバーのみの移動)時・ダッシュ中・バリア中で攻撃の特性が変化する。機体の周囲にはステータスゲージと呼ばれる二重の円が存在し、外側はMの状態で内側はSの状態を示している。ステータスゲージは攻撃を行うと減少し、なくなるとゲージが回復するまでのわずかな間攻撃が出来なくなる。
近接攻撃
ステータスゲージは近接攻撃の発動可能範囲表示を兼ねており、円内に入ると攻撃が射撃ではなく近接攻撃に変化する。Mは相手に突進してからのコンボ攻撃、Sはその場で発生するがMのコンボ攻撃からも出すことが出来る。近接攻撃は相手のチャージゲージを大きく削る事ができる。
弾幕技
MボタンとSボタン(「SP」ではCボタンでも対応)を同時押しすることで、大量の弾を一度に発射する弾幕技で攻撃。キャラは複数の弾幕技を持ち、コマンド入力によって異なる弾幕技を出すことができる。基本的にチャージゲージを1目盛り分消費する。弾幕技のコマンド入力は『
サイキックフォース』と同様に入力方向は任意であるが、一部の弾幕技は発動直前に入力したレバー方向によって攻撃する角度が変化する。
アクションボタン
アクションボタンとレバーの組み合わせによって「ダッシュ」と「バリア」の異なる2つの操作を行うことができる。New Ver以降では、アクションボタンの挙動を初期バージョンまでの「OLD操作」と新しい「NEW操作」から選択することが出来る。違いは以下の通り。

NEW操作 - レバーを倒してAを一瞬だけ押して放すとダッシュ、Aを押しっぱなしにするとバリア。

OLD操作 - レバーを倒してAを押すとダッシュ、レバーをニュートラル状態にしてAを押すとバリア。
NEW操作のほうがダッシュの誤操作を防ぎやすいが、ダッシュかバリアか判定されるまでに一瞬のタイムラグがあるという弊害もある。「Rev.X」ではダッシュボタンとバリアボタンが個別に設定されているが、各バージョンのアクションボタンも別途設定することが可能である。

バリア
対戦型格闘ゲームにおける「ガード」に相当する防御行動。被弾した際のダメージを軽減し、のけぞりやダウンを防ぐ。バリア中は当たり判定が大幅に大きくなる他、被弾するとチャージゲージが減少しこれが無くなると強制的に解除されてしまう。また、格闘攻撃はバリアで防御できない。バリア中にもM、Sボタンによって攻撃でき、基本的に多方向にばら撒かれる性質に変化する。この攻撃はレバーを入れることで射角を任意に変更することができる。なおチャージゲージがないなどのバリアが使用できない状態でも、同様の操作で攻撃することは可能。
ダッシュ
その方向に機体を素早く移動させる操作。ダッシュ中も攻撃が可能だが、攻撃後の隙が大きいものが多い。



クイックターン
ダッシュ中はレバーである程度方向を変えることができるが、レバーを倒しながらAを押すと急激に方向を変えることが出来る。これはNEW、OLD操作の違いは無い。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:35 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef