SOS大東京探検隊
漫画
作者大友克洋
出版社講談社
レーベルKCデラックス
発行日1996年2月3日
巻数全1巻
映画:新SOS大東京探検隊
原作大友克洋『SOS大東京探検隊』
監督高木真司
脚本村井さだゆき
キャラクターデザイン小原秀一
音楽池頼広
制作サンライズ・エモーションスタジオ
製作バンダイビジュアル、サンライズ
配給松竹
封切日2007年5月19日
上映時間40分
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プロジェクト漫画・アニメ
ポータル漫画・アニメ
『SOS大東京探検隊』(エスオーエスだいとうきょうたんけんたい)は、大友克洋による日本の短編漫画およびそれを表題作とする漫画短編集[1]。
短編漫画は1980年に「SOS! 大東京探検隊」のタイトルで『マンガ少年』(朝日ソノラマ)に読み切りとして掲載され、それを収録した同題の短編集は1996年に講談社KCデラックスより発売された[1][2]。
収録作の大半は『童夢』の合間に作ったもので、SF系の作家と見られがちであることに対する不満からバラエティに富んだ作品となっている[3]。
表題作は2007年に『新SOS大東京探検隊』のタイトルで続編となるアニメ映画が制作された[4]。また「火之要鎮」は、1995年のオムニバスアニメ映画『SHORT PEACE』の1編としてアニメ化された[5]。
収録作品
SOS大東京探検隊(SOS! TOKYO METRO EXPLORERS)
マンガ少年(朝日ソノラマ)1980年4月号掲載。少年誌に頼まれ、少年物をやろうと考えた話。4人の子供たちが探検隊を結成し、マンホールに降りて冒険を繰り広げる。後にアニメ化もされた。
RUN
GORO(小学館)1979年6月28日号掲載。青春挫折物。主人公が頭を剃るのは映画『タクシードライバー』から。後半に出てくる刑事は、後に『童夢』にも登場した[3]。
SPEED
JUST COMIC(光文社)1982年1月号掲載。田舎の嫌いな部分を描いた話[3]。
猫はよく朝方に帰ってくる(CATS HEAD HOME AT DAWN)
ヤングコミック(少年画報社)1981年9月9日号掲載。探偵物。主人公は青池保子の『エロイカより愛をこめて』のパロディ[3]。
危ない! 生徒会長(HIGH SCHOOL DAZE)
コミックアゲイン(みのり書房)1979年11月号掲載。少女漫画の依頼を受け、少女漫画誌を買い込んでその文法や技法を研究して描いた作品。少女誌に持ち込んで自身は原作で少女漫画家に絵を描いてもらい、続きを作ろうと思っていた[3]。
訪問者(VISITORS)
SFアドベンチャー(徳間書店)1984年6月号掲載。『童夢』でSF大賞受賞後に依頼を受けて描いた話[3]。
サン・バーグズヒルの想い出(THE OLD-TIMER OF SUN BURGS HILL)
漫金超(プレイガイドジャーナル)1980年SPRING掲載。西部劇。映画独特のカット割りを漫画でやってみた作品。ペキンパーの影響が強く出ている[3]。
大友克洋の栄養満点!(HIGHLY NUTRITIOUS!)
rockin'on(ロッキング・オン)1979年4月号&1980年4月号掲載。ヨーロッパのコミックや絵本の影響を受けて来た大友の趣味が出ている作品。「ヘンゼルとグレーテル」の後、西洋っぽい絵を描きたいと思い、メビウス風を狙って描いた1作目の作品。しかし、あまりにメビウスそのものだったので、途中で昔の外国の童話をパロディにする方向に転じた[3]。
マドロスくん(MR.MATROOS)
バラエティ(角川書店)1982年2月号掲載。アシスタントの白山宣之や高寺彰彦らと酒を飲んでいた時に「漫画A」という架空のタイトルの漫画誌を考え、そこで発表しようと話していた作品[3]。
とことんそれまでくん(IT COULD BE WORSE!)
アニメージュ(徳間書店)1987年10月号付録・4コマ漫画大行進'87掲載。映画『AKIRA』制作中にスタジオで描いた作品[3]。
日常の中の物語(TALES FROM EVERYDAY LIFE)