新釈諸国噺
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新釈諸国噺
著者
太宰治
発行日1945年1月27日
発行元生活社
ジャンル小説
日本
言語日本語
形態B6版
ページ数213

ウィキポータル 文学

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『新釈諸国噺』(しんしゃくしょこくばなし)は、太宰治の作品集。12編の短編から成る。1945年(昭和20年)1月27日、生活社より刊行された。定価は2円60銭だった[1]

井原西鶴の著作に取材し、太宰独特の趣向を凝らしている。太宰は冒頭の「凡例」で次のように述べている。

「わたくしのさいかく、とでも振仮名を附けたい気持で、新釈諸国噺といふ題にしたのであるが、これは西鶴の現代訳といふやうなものでは決してない。(中略) 西鶴は、世界で一ばん偉い作家である。メリメモオパツサンの諸秀才も遠く及ばぬ。私のこのやうな仕事に依つて、西鶴のその偉さが、さらに深く皆に信用されるやうになつたら、私のまずしい仕事も無意義ではないと思はれる」
収録作品

タイトル初出
1貧の意地『文藝世紀』1944年9月号
2大力
書き下ろし
3猿塚書き下ろし
4人魚の海『新潮』1944年10月号
5破産書き下ろし
6裸川『新潮』1944年1月号
7義理『文藝』1944年5月号
8女賊『月刊東北』1944年11月号
9赤い太鼓書き下ろし
10粋人書き下ろし
11遊興戒書き下ろし
12吉野山書き下ろし

6.「裸川」の雑誌掲載時のタイトルは「新釈諸国噺」だった。はしがきの部分はのちに本書の「凡例」として用いられた。
7.「義理」の雑誌掲載時のタイトルは「武家義理物語(新釈諸国噺)」だった。
8.「女賊」の雑誌掲載時のタイトルは「髭候の大尽」だった。
11. 妻の津島美知子は、「遊興戒」は「奇縁」という作品を改題、書き改めたものではないかと憶測している[2]。「奇縁」の掲載誌は現在も不明である。
脚注^ 『太宰治全集 6』ちくま文庫、1989年2月28日、448頁。解題(関井光男)より。
^ 津島美知子 『回想の太宰治』講談社文芸文庫、2008年3月10日、246頁。

外部リンク

『新釈諸国噺』:新字新仮名青空文庫


更新日時:2018年7月26日(木)12:03
取得日時:2019/01/25 11:28


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