新聞縮刷版
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新聞縮刷版(しんぶんしゅくさつばん)は、新聞の紙面の原版のサイズを縮小して全ページを掲載する書籍や、マイクロフィルム、並びに光ディスクCD-ROMDVD-ROM)の出版物のことをいう。日本では『産経新聞』を除く主要全国紙、一部のブロック紙地方紙等が定期刊行物として発行している。
概要.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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出典検索?: "新聞縮刷版" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年7月)

一般に新聞縮刷版は毎月1回発行され、主として図書館等で閲覧することを目的に発行されている。書籍では紙面をA4サイズに縮小コピーし、それを毎月1か月分まとめて掲載している。発行する新聞社や当日の紙面内容によってページ数は流動的である(記事が多ければ限界まで増えるし、そうでなければ全面広告面や企画広告面を含めても最低限に留まる)が、朝刊32ページ、夕刊16ページ、月30日(毎月一度休刊日がある)で実に1400ページ(辞典1冊分)に及ぶ。また全国紙のそれは東京本社発行最終版を収録しているのが通例となっており、地方版テレビ番組欄東京都心23区の版が掲載される。

なお中日系列の各地方紙である東京新聞北陸中日新聞日刊県民福井は縮刷版を発行していないが、総本社である中日新聞が代わって名古屋市内最終版の縮刷版を発行しており、関東・北陸地方の大型書店やそれぞれの取り扱い新聞販売店で入手可能である。

また、近年は省スペース化を図る目的から、パソコンで簡単に記事検索ができるようにしたCD-ROMやDVDによる縮刷版も発売されている。CD-ROMやDVDでは創刊当初(主要な新聞は明治、大正、昭和初期)からの紙面そのものを、PDF(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)などを用いて高画質で再現(復元)できるようにしているのもあり、これらは必要に応じてプリントアウトもできる。

また新聞社によっては誕生日など指定日の新聞の縮刷コピー発行サービスがあり、その場合は一般的に当日の朝刊の1面+テレビ(ラジオ)面がセットになるのが多い。ただし新聞休刊日の場合はその日の夕刊(ただし1月2日分は夕刊もないので3日朝刊)を提供する。また特に昭和初期など時代により1面が全面広告になっていたり、番組表が存在しない場合には社会面を代わりとする新聞もある。これらのサービスは原則として有料だが、朝日新聞大阪本社の場合、毎年4月・5月ごろに「お誕生日新聞プレゼントキャンペーン」[1]が行なわれる。八重洲ブックセンター東京本店には朝日の常設販売機があって1面と社会面いずれかが選べる。

毎日新聞東京本社は、前身の東京日日新聞1872年3月29日創刊)の時代から、創刊号以後今日に至るまでの朝夕刊すべての新聞が保存されている。これは、マイクロフィルムを制作するにあたり、日本各地の図書館や専門機関からの協力や紙面提供があり、それらの欠号を含めた新聞を全部収録することができ、これらの文化的な価値から、毎日出版文化賞第18回特別賞(1964年)を受賞している(大阪本社版は前身の大阪日報・大阪毎日新聞時代を含め、欠号(保存されていない新聞)が存在する[2]
特定の事件・出来事に関する縮刷版

大きな事件や出来事が発生した際に、その事件や出来事に関する記事のある主要なページを抜粋、もしくは全ページ掲載した新聞縮刷版が発行されることもある。以下は例。

伊勢湾台風:中部日本新聞(現・中日新聞

昭和天皇崩御:朝日新聞毎日新聞

阪神・淡路大震災読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・産経新聞(それぞれ大阪本社発行最終版)・神戸新聞

東日本大震災:読売新聞・朝日新聞・産経新聞・日本経済新聞河北新報福島民報

熊本地震 (2016年):読売新聞(西部本社発行最終版)・熊本日日新聞

令和元年東日本台風(台風19号):信濃毎日新聞

1964年東京オリンピック:毎日新聞

2002 FIFAワールドカップ:朝日新聞

阪神タイガースセントラル・リーグ優勝

1985年スポーツニッポン

2003年:スポーツニッポン、デイリースポーツ

2005年:スポーツニッポン


中日ドラゴンズのセントラル・リーグ優勝(1999年2004年):中日スポーツ[3][4]

横浜DeNAベイスターズ(2017年・2018年):神奈川新聞

歴史

最初の新聞縮刷版は、1919年大正8年)に『東京朝日新聞』が発行した大正8年7月号(8月15日付発行、ただし実際の発行日は8月26日)である[5][6]。本紙発行後にある程度の採算をめざして定期的に一定部数を発行する、という形での縮刷版の発行は、当時、世界的に見ても類例のないものであった[6]

発案者は東京朝日新聞調査部長の杉村楚人冠で、もともとは新聞のバックナンバーの保存・管理をしやすくするために思いついたものである。ヒントになったのは、白虹事件の公判に際し、『大阪朝日新聞』を写真製版による網版印刷で菊判に縮刷したものが証拠物件として提出されたことであったという。菊判では字が小さくなりすぎるため、石版印刷で菊倍判(もとのブランケット判紙面の約4分の1のサイズ)に縮刷したものを作成することにし、当初は社内用に少部数作るつもりでいたところ、3000部以上売れれば採算がとれることがわかり、一般への販売を行うことになった[6]

1921年(大正10年)2月に夕刊が創刊されページ数が増えたため、採算をとることが困難となり、再編集してページ数を減らすことで対応したが、1926年(大正15年)12月以後は発行紙面通りの縮刷版に戻されている[6]。1945年(昭和20年)に製本所が戦災にあった関係などで、一時発行を停止したが、1947年(昭和22年)1月号から復刊。発行されていなかった1945年・1946年分は、1955年(昭和30年)にまとめて発行された[7]。1959年(昭和34年)1月号よりB4判からA4判に縮小された[7]


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