新神戸電機株式会社
Shin-kobe Electric Machinery Co., Ltd.種類株式会社
市場情報東証1部 6934
新神戸電機株式会社(しんこうべでんき、英: Shin-kobe Electric Machinery Co., Ltd.)は、かつて存在した日立グループの企業。東京都中央区に本社を置いていた。
2016年1月1日に親会社の日立化成(現・レゾナック)に吸収合併され解散した。 当社事業は創業事業である自動車、産業用などの鉛蓄電池や産業用リチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタ、コンデンサ製品などで構成される蓄電デバイス事業、蓄電デバイス事業の応用製品である電源機器、乗用ゴルフカート関連事業、合成樹脂製品事業などで構成されていた。同社の合成樹脂製品事業は創業初期の天然樹脂製品事業を祖としており、現在は自動車向け高強度樹脂ギヤ、ハイブリッド自動車向け複合電装成形品IPMハウジングなどの成形品や電子機器用プリント基板材料などに発展した。 同社製品は「コウベ」(KOBE)ブランドと「日立」(HITACHI)ブランドなどで販売されていた。 同社は社名に「日立」を冠していないため、市場に流通しているHITACHIブランドのカーバッテリーなどは日立へのOEM供給品と誤解されるケースが多い[要出典]が、これはOEM供給品ではなく同社がブランドを使い分けて販売している物である。
概要
沿革
1916年(大正5年)
月日不明 - 日本燐寸社長直木政之介の子息直木三郎と実弟の柴田楠三により大阪市北区牛丸町に鉛蓄電池の事業化検討のため、柴田蓄電池研究所が設立される。(直木三郎は神戸電機の創始者とされる。)
12月 - 日本蓄電池製造株式会社が設立。蓄電池の製造、販売開始。
1917年(大正6年)5月29日 - 神戸市楠町6丁目236番屋敷に株式会社神戸電機製作所が設立される。(初代社長は小曽根貞松
1918年(大正7年)7月 - 神戸電機製作所が浦江工場を建設。
1930年(昭和5年)5月 - 神戸電機製作所が浦江工場でフェノール樹脂製品の製造開始。
1940年(昭和15年)
1月 - 日本蓄電池製造が東京に隅田工場を建設。
5月 - 神戸電機製作所が尼崎工場を建設。
1941年(昭和16年)5月 - 神戸電機製作所が石産自動車工業、石産製作所、大久鉄工所、日東機械を合併し、石産精工株式会社に社名変更、機械工業部、化学工業部を設置。
1942年(昭和17年)4月 - 神戸電機製作所が大阪電池工場(後の守口工場)を建設。
1943年(昭和18年)
6月 - 日本蓄電池製造が静岡に沼津工場を建設。
7月 - 化学工業部門(蓄電池・電気機器・合成樹脂)を石産精工株式会社より分離、神戸電機株式会社設立。(本店:大阪市)
1945年(昭和20年) - 空襲により日本蓄電池製造の3工場(大森・隅田・沼津)焼失。
1946年(昭和21年)5月 - 日本蓄電池製造が東京荒川に本店移転。東京工場建設。
1949年(昭和24年)5月 - 神戸電機が大阪証券取引所に上場。
1961年(昭和36年)10月 - 日本蓄電池製造が東京・大阪証券取引所市場第二部に上場。
1962年(昭和37年) - 日本蓄電池製造が埼玉工場を、神戸電機が彦根工場を建設。
1966年(昭和41年)12月 - 日立化成工業(現・日立化成)が神戸電機へ資本参加。
1969年(昭和44年)4月 - 日本蓄電池製造、神戸電機が合併し新神戸電機株式会社となる。
1972年(昭和47年)8月 - 新神戸電機が東京・大阪両証券取引所市場第一部に昇格。
1982年(昭和57年)4月 - 名張工場を建設する。
1996年(平成8年)6月 - 本店を東京都中央区日本橋本町に移転。
2000年(平成12年)3月29日 - 世界初となるハイブリッド自動車用リチウムイオン電池を発表。
2003年(平成15年)
8月 - 阪神タイガースバッテリーを発売。
12月 - 松下電池工業(現・パナソニック株式会社 エナジー社)と新神戸電機が鉛蓄電池事業分野の業務提携で合意。