新石器時代
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新石器時代

新石器時代(しんせっきじだい、: Neolithic)は、完新世のうちのひとつの区切りである亜旧石器時代に続き、新石器革命を形成する耕作の発展によって開始したとされ、伝統的に石器時代の最後の部分とされる時代である。
定義

名が示すとおり、定義としては完新世に属すること、文化には精巧に制作された打製石器磨製石器が確認されていることがあり、必ずしも農耕の開始と関連付けるものではない。

ただし、西アジアヨーロッパ中国では農耕牧畜が始まった時期と当てはまり、最古のものは紀元前8000年、以降でも紀元前6000年から5000年までは遡ることができる。アメリカ大陸では紀元前4000年から中央アメリカアンデス山脈などで農耕の開始が確認できる。やがて銅器時代もしくは青銅器時代を経て、地域によってはこれを経ずに直接鉄器時代に入り、冶金術の成立によって金属による道具が広まったときに終了した。ただし、生産段階と道具が対応しない地域も存在する。日本では鉄器は6世紀頃まではもっぱら輸入に頼っており、アメリカ大陸や南洋地域では15世紀以降のヨーロッパの進出でもたらされたものの、製造技術の獲得に至らなかった。
旧世界における新石器時代

ヨーロッパ西アジア北アフリカのいわゆる旧世界地域では、新石器時代の系統的な研究が進んでいる。

新石器時代の文化は紀元前8500年頃、レバントエリコパレスチナ)に現れる。その地域では、直接亜旧石器時代ナトゥーフ文化から発展した。ナトゥーフ文化は野生の穀物の使用を開拓し、それは現在の耕作に発展する。従ってナトゥーフ文化の人々は「プロト新石器時代」(紀元前11000年頃 - 紀元前8500年頃)と呼ばれうる。ナトゥーフ文化の人々は食事を野生の穀物に依存し、定住生活を始めていたので、ヤンガードリアスと関連した気候の変化は、農業を発展させることを人々に強制した。紀元前8500年から紀元前8000年ごろに、耕作のコミュニティはレバント地方で作られ、アナトリア、北アフリカ、および北メソポタミアに広がった。

新石器時代の前期には、耕作は、一粒小麦ミレットスペルトコムギヒツジ、およびヤギを含む、狭い範囲の野生、あるいは家畜化された作物に限定されていた。紀元前7000年頃には、新石器時代はウシイノシシ属の家畜化、恒久的にまたは季節的に居住する場所の設立、陶器の使用を含んだ。

新石器時代に特有なこれらの文化的な要素のすべてが同じ順序で出現したわけではない。農業は始まっているにもかかわらず土器が出現していない。最も早い近東農耕社会は陶器を使わず、ブリテンでは新石器時代の最初期においてどの範囲の植物が穀物化されたか、あるいは恒久的に定住されたコミュニティが存在していたかどうかですら不明瞭である。磨製石器があるが農業はみられない。アフリカインド、および東南アジアなどの世界の他の地域で、独立な家畜化の事象は、ヨーロッパ南西アジアのそれらから完全に独立して生じた、彼ら自身の地域に特有な新石器時代の文化をもたらしていた。日本における社会では中石器時代において陶器を使った。

新石器時代には、農耕牧畜の開始によって社会構造が変化し、文明の発達が始まったことから、一連の大変革は新石器革命英語: Neolithic Revolution)とも呼ばれる。
中国における新石器時代


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