新現実主義(しんげんじつしゅぎ)大正時代(1912年 - 1926年)中期から末期にかけて日本文学に見られた文芸思潮。三上於菟吉の「新現実主義文学の要求」 (大正8年)などで文壇用語として用いられるようになった。新しい視点で現実を捉え直そうとする姿勢に特色があるとされるが、この主義によって流派的な活動が行われていたわけではない。大正前期には白樺派の活動が盛んであったが、第一次世界大戦後の不況期には、「新思潮」に参加した芥川龍之介、菊池寛、山本有三、久米正雄ら(彼らは新思潮派