新本格魔法少女りすか
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新本格魔法少女りすか
ジャンル異能バトル
[1]、頭脳戦[1]
小説
著者西尾維新
イラスト西村キヌ
出版社講談社
掲載誌ファウスト
メフィスト
レーベル講談社ノベルス
講談社文庫
連載期間ファウスト
Vol.1(2003年10月15日発行) -
Vol.7(2008年8月8日発行)
メフィスト
2020年VOL.1 - 2
刊行期間2004年7月5日 - 2020年12月9日
巻数全4巻
話数全13話
漫画:新本格魔法少女りすか
原作・原案など西尾維新(原作)
西村キヌ(キャラクター原案)
作画絵本奈央
出版社講談社
掲載誌別冊少年マガジン
レーベルKCデラックス
発表号2021年5月号 - 2024年3月号
発表期間2021年4月9日[2] - 2024年2月9日
巻数全7巻
話数全32話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画
ポータル文学漫画

『新本格魔法少女りすか』(しんほんかくまほうしょうじょりすか)は、西尾維新による日本ライトノベル。イラストレーションは西村キヌが担当。講談社ノベルス講談社)より2004年7月から2020年12月まで刊行された。

ファウスト』(講談社)Vol.1(2003年)から連載され、Vol.7(2008年)に掲載された第10話を最後にシリーズは中断。その後2019年、『メフィスト』(講談社)での連載が発表され[3]、2020年4月発売のVOL.1および同年8月発売のVOL.2に掲載された。

魔法が存在する日本を舞台に、魔法を使えない普通の人間である主人公の少年・供犠創貴と魔法使いの少女・水倉りすかの2人が、りすかの父親・水倉神檎を追う中での戦いと冒険を描いている。魔法少女ものに推理小説の要素を加えた作風であり、作中には「一般的な魔法を小説で書いた時の嘘っぽさ」を緩和するための装置として、架空の神話体系「クトゥルフ神話」からの引用がある。
設定 

舞台は主に九州の佐賀県。魔法の国・長崎県とは巨大な城門によって隔てられ、長崎県との行き来は城門管理委員会によって管理されている。

長崎県には魔法使いと呼ばれる者が住んでおり、彼らは魔法と呼ばれる異能力を行使する。魔法は「使用者の『精神』を外側に向けて放出する行為」とされ、その魔法によって使用者がどのような人物か知ることができる。魔法使いによって魔法を授けられた人間は「『魔法』使い」と表記される。魔法について「属性(パターン)」、「種類(カテゴリ)」、「顕現(モーメント)」という単語で説明がなされているが、これらが何を意味するのかは明確に示されていない。

魔法の発動を助ける技術として、魔法式(まほうしき)と魔法陣(まほうじん)がある。魔法式は、事前に術をかける対象に「式」を書いておき、呪文の詠唱時間を短くする技術。術者が近くにいなければ発動できない。魔法陣は、一定の条件がクリアされると発動する「陣」。魔法式と違い、術者が近くにいる必要はない。

魔法使いは海を渡れず、弱い者であれば川や湖も越えられない。もし海を渡ろうとした場合には死亡し、死を回避できたとしても、人間でも魔法使いでもない存在となる。
あらすじ
第1巻(第1 - 3話)
巨大な「城門」によって閉鎖されている「魔法の国」・長崎県からやってきた、時間操作の魔法を使う「魔法使い」の水倉りすかと、佐賀県に住む人間で、りすかに戦闘の指示を行う「『魔法使い』使い」の供犠創貴。2人は佐賀県を拠点として、姿をくらましたりすかの父親・水倉神檎を探しつつ、悪事を行う魔法使いを倒す「魔法狩り」を行っている。りすかは自身の血液に特殊な仕掛けがなされており、出血すれば通常の手順を省略して魔法を使えるほか、死に至るほど出血することで1分間だけ現在より遥かに強い力を持つ17年後の姿になるという切り札を持っており、これによって様々な局面を切り抜けていく。その中で、りすかの従兄である水倉破記が現れ、「六人の魔法使い」が佐賀県に来たことを理由にりすかを長崎県へ連れ戻そうとするが、りすかは自分の意志で佐賀県に残る。
第2巻(第4 - 6話)
水倉神檎の手掛かりがある場所を訪れた創貴とりすかは、2人とは別のルートから手掛かりに辿り着いた魔法使い・ツナギに出会う。創貴たちは1度ツナギと敵対するが後に協力関係となり、「六人の魔法使い」の1人目・目を合わせた相手を殺害する「魔眼」の使い手である人飼無縁を協力して倒す。創貴・りすか・ツナギの3人は、残りの「六人の魔法使い」に接触するため佐賀を旅立つ。
第3巻(第7 - 9話)
「六人の魔法使い」の2人目・地球木霙を倒した後、創貴はりすか・ツナギと別れて宿泊しているホテルの部屋に戻るが、そこで「六人の魔法使い」の6人目・「魔法封じ」の水倉鍵に遭遇する。鍵は創貴に自分たちの仲間になるよう提案し、水倉神檎が企む「箱舟計画」の一部を明かす。箱舟計画とは海を渡れない魔法使いたちのため、成長したりすかに地球の時間を
大陸が1つだった時代まで巻き戻させることであり、「六人の魔法使い」はりすかを成長させるためのかませ犬に過ぎなかった。結局創貴は鍵たちの仲間とはならなかったが、鍵は自分と入れ替わりに部屋に入ってきたりすかとツナギの魔法を自身の能力で封じ、さらに「六人の魔法使い」の3人目・蠅村召香が固定の魔法で創貴たちを部屋に閉じ込める。りすかは今までできなかった過去へ戻る魔法によって蠅村の固定を破り、創貴たちは危機的状況を脱出する。直後に創貴は「六人の魔法使い」の4人目・塔キリヤの魔法により平行世界に飛ばされるが、塔は創貴の父・創嗣と母・きずなによって倒され、創貴は元の世界へ戻る。
第4巻(第10 - 13話)
創貴とツナギは「六人の魔法使い」の5人目・炭素で杭を作り出す結島愛媛の魔法で磔にされ、りすかは出血させないため全身の骨を砕かれて行動を封じられる。創貴は結島との問答で時間を稼ぎ、りすかの初潮による出血を待つ。復活したりすかは結島の攻撃により出血して17年後の姿となり勝利するが、元の姿に戻れなくなり、さらに創貴たちの前に破記が再び現れる。
登場人物
水倉神檎を追う者たち
供犠創貴(くぎ きずたか)
主人公
[4][5][注釈 1]。佐賀県在住の小学5年生で、毎期クラス委員長を務める優等生。目的のためには手段を選ばず、周りの人間は全てそのための「駒」としか思っていない[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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