新日鐵住金
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、2019年4月に新日鐵住金から商号変更した会社について説明しています。

1934年から1950年まで存在した国策会社については「日本製鐵」をご覧ください。

日本製鉄株式会社
NIPPON STEEL CORPORATION
本社が入居する「丸の内パークビルディング
種類株式会社
機関設計監査等委員会設置会社[1]
市場情報東証プライム 5401名証プレミア 5401福証 5401札証 5401
略称NSC、日鉄
本社所在地 日本
100-8071
東京都千代田区丸の内二丁目6番1号
設立1950年昭和25年)4月1日
八幡製鐵株式会社)
業種鉄鋼
法人番号3010001008848
事業内容鉄鋼の製造、販売など
代表者代表取締役会長CEO 橋本英二
代表取締役社長COO 今井正
代表取締役副会長兼副社長 森高弘
代表取締役副社長 佐藤直樹
代表取締役副社長 廣P孝
代表取締役副社長 福田和久
代表取締役副社長 船越弘文
資本金4195億24百万円
(2021年3月31日現在)[2]
発行済株式総数9億5032万1千株
売上高連結:7兆9755億86百万円
(2023年3月期)
純利益連結:9269億20百万円
(2023年3月期)
純資産連結:4兆1811億56百万円
(2023年3月期)
総資産連結:9兆5670億99百万円
(2023年3月期)
従業員数連結:106,068人
単体:28,331人
(2023年3月31日現在)
決算期3月31日
会計監査人有限責任あずさ監査法人
主要株主日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 15.5%
日本カストディ銀行(信託口) 5.7%
日本生命 2.1%
(2022年9月30日現在)
主要子会社日鉄ソリューションズ 63.4%
日鉄エンジニアリング 100%
日鉄ケミカル&マテリアル 100%
日鉄鋼板 100%
山陽特殊製鋼 53.2%
大阪製鐵 66.3%
外部リンクwww.nipponsteel.com
テンプレートを表示

日本製鉄株式会社(にっぽんせいてつ、: NIPPON STEEL CORPORATION)は、東京都千代田区に本社を置く、日本最大手の鉄鋼メーカー高炉メーカー)である。製鉄事業、エンジニアリング事業化学事業システムソリューション事業など4つの事業を有する[3]粗鋼生産量において日本国内最大手、世界では宝武鋼鉄集団中国)、アルセロール・ミッタルルクセンブルク)に次ぐ世界第3位の規模を持つ。略称は日鉄、NSC。TOPIX Large70の構成銘柄の一つである。

コーポレートスローガンは「総合力世界No.1の鉄鋼メーカーへ」。
概要

現在の福岡県北九州市八幡東区(かつての八幡市)で創業を開始した官営八幡製鐵所の流れを汲む新日本製鐵と、住友グループの鉄鋼メーカーである住友金属工業大阪府大阪市)が2012年10月1日合併して新日鐵住金株式会社(しんにってつすみきん、英: NIPPON STEEL & SUMITOMO METAL CORPORATION、略称:NSSMC)として誕生した。2002年川崎製鉄日本鋼管(NKK)の経営統合によるJFEホールディングスの発足以来、約10年ぶりの大型再編となった。それまでの再編は生産調整等が目的であったが、新日鐵住金では大韓民国中華人民共和国を始め、新興国の製鋼メーカー台頭を意識した戦略的合併が主な目的となっている。グローバル競争での存続を巡る大型取引であり、合併を発表した当時はこれ(=市場寡占化)を許容した公正取引委員会の態度の変化が話題となった。

新日本製鐵(新日鐵)は、日本製鐵株式會社(日鐵)を前身に持つ鉄鋼メーカーである。日鐵は1934年官営八幡製鐵所を中心として複数の製鉄業者が合同して発足し、「日本製鐵株式會社法」で経営が規定される高い公共性を持つ半官半民の国策会社であった。一方、住友金属工業(住金)は、1935年に住友伸銅鋼管と住友製鋼所(旧・住友鋳鋼場)が合併して発足した鉄鋼メーカーである。住金はパナソニック関西電力などとともに関西経済界の重鎮(関西財界御三家)であり、住友グループの要として三井住友銀行(旧住友銀行)、住友化学と共に「住友グループ御三家」と称された。主たる事業は鉄鋼業であり、鋼管薄板厚板建材鉄道車両用品、チタン条鋼などを生産していた。事業の中でも「パイプの住金」と言われるように、継目無鋼管と呼ばれる原油発掘用の鋼管は世界的にトップシェアを誇った。また、2010年の粗鋼生産量において日本国内では第3位、世界では第19位の規模であった。

合併の背景には、日本国内での重複部門の統廃合によるコスト削減や経営資源を集中させて莫大な費用を要する高炉建設を迅速に進める体制整備、また鉄鋼需要が急拡大する新興国などを視野に、海外展開における課題(輸送コストや円高による価格競争力の低下)があり、規模拡大による競争力の強化が不可避と判断されたものと見られる[4]。粗鋼生産量ベースで、世界4位の新日本製鉄と同19位の住友金属工業との合算は3750万トンとなり、世界2位の宝鋼集団(中国、3130万トン)と3位ポスコ(韓国、3110万トン)を上回り、首位を独走するアルセロール・ミッタルルクセンブルク、7750万トン)を追いかける筆頭となった(生産量の数値は2009年実績、世界鉄鋼協会調べ)[4]。また、住友金属工業は住友グループの主要企業であったが、合併とともに住友グループから離脱している。

2019年4月1日付で日本製鉄株式会社に社名を変更した。財閥解体により八幡製鐵富士製鐵に分割される前の商号「日本製鐵」(にほんせいてつ)に復するが、「鐵」が新字体の「鉄」となり、読みも「にっぽんせいてつ」となっている。英語社名は合併前の「Nippon Steel」に戻り、「& Sumitomo Metal」が外れた。これにより、合併から7年(住友金属工業時代を含めると67年)にして「住友金属」の名が名実ともに消滅した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:93 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef