新庄城
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この項目では、羽前国(山形県新庄市)の城について説明しています。

越中国(富山県富山市)の城については「新庄城 (越中国)」をご覧ください。

近江国(滋賀県高島市)の城については「新庄城 (近江国)」をご覧ください。

新庄城
山形県
石垣
別名沼田城、鵜沼城
城郭構造輪郭式平城
天守構造不明
築城主戸沢政盛
築城年1625年寛永2年)
主な改修者戸沢政盛
主な城主戸沢氏
廃城年1868年明治元年)
遺構土塁、堀
指定文化財新庄市史跡
位置北緯38度46分1.27秒
東経140度17分36.61秒
土塁と堀 武器櫓跡 本丸と二の丸を結ぶ土橋 武器櫓の土塁 大納戸櫓跡

新庄城(しんじょうじょう)は、山形県新庄市堀端町にあった日本の城(中世の平城)である。別名沼田城(ぬまたじょう)、鵜沼城(うぬまじょう)と呼ばれる。新庄市指定史跡。
目次

1 概要

2 城郭

3 城下

4 関連項目

5 外部リンク

概要

新庄城は、新庄藩6万石(のちに6万8200石)の本拠として寛永2年(1625年)、戸沢政盛により現在の山形県新庄市堀端町に築城された平城。本丸の南側に出丸のように小さな二の丸が並列状に配置され、その外側を三の丸が囲む形である。本丸及び二の丸、三の丸の堀の水は城の北を流れる差指野川(さすのかわ)から引かれた。三の丸堀(二の堀)の反対側に当たる現在の堀端町は、家老などが住む侍屋敷があった。最上氏改易後に入封した戸沢政盛は当初真室城鮭延城)に入城したが、手狭であることと、山城のための不便さから幕府に願い出て、当地に築城した。なお、縄張は同一時期に山形城に入封した鳥居忠政によるものである。

1636年(寛永13年)に、火災によって天守が焼失したが再建されなかった。

慶応4年(1868年)の戊辰戦争では戦闘の舞台となった。当初、新庄藩奥羽越列藩同盟に参加していたが、久保田藩(秋田藩)が新政府側へ変節したのに同調し、奥羽越列同盟から離脱した。これに激怒した庄内藩は新庄藩へと攻め入り、庄内藩兵と新庄藩兵の間で攻城戦が行われたが新庄城は陥落して、その大部分が焼失した。当時の藩主、戸沢正実は久保田藩へ落ち延びた。新庄城は同年のうちに廃城となった。

現在は、新庄城の建物のほとんどが失われ、本丸址に戸澤神社、護国神社、稲荷神社、天満神社がある。このうち、天満神社は城を創建した戸沢氏の氏神で、藩政時代から現存している唯一の建造物であり、県指定文化財(昭和63年(1987年)8月25日指定)になっている。新庄市老人福祉センターや新庄市保健センター付近では三の丸堀跡も確認できる。本丸跡、二の丸跡を含めた城跡は最上公園として市民に開放されており、新庄市出身の折下吉延による心字池がある。また、最上地方随一の桜の名所として知られ、毎年4月20日前後に見頃を迎え、「カド焼きまつり」の会場となる。夏は天満神社の縁の祭りである新庄まつりが開催される。
城郭

本丸には御殿(天守は落雷で焼失)、三の丸にはの政庁が置かれた。
本丸
設備:御殿、土塁、濠、天守(落雷で焼失)、二重櫓3棟
二の丸
設備:土塁、濠
三の丸

城下

城下町羽州街道に沿って商家が集まり、城下各地に職人町が造られた。羽州街道は元々「東の道」と呼ばれて神室連峰の山裾を縫っており、城域から少々離れていたが、築城を機に城下を通るように変更された。同様に庄内地方からの道路も、本合海から新田川の川沿いを通って宮野、角沢、鳥越に至るルートであった(源義経の「東下り」もこのルートである)が、新庄藩によって長坂峠(現在の八向中学校前の坂)越えの道が開削され、福田、二軒(仁間)から城下へと向かう道になった。

現在も城下町当時の町割が残る地域があり、城下町によく見られるような曲がり道や丁字路が多い。
定期市が立つ町
五日町(南本町)、十日町(北本町)
馬市が立つ町
馬喰町(馬口労町) 藩主が馬で城外に出る「御馬出口」もここにあった。
職人町
鍛冶町
城下で最も栄えていた商家街
北本町、南本町 新庄城の正門に当たる大手門には、北本町と南本町の間から入る構造であった。
その他
鉄砲町、御長柄町、茶屋町
街道
羽州街道
関連項目

日本の城一覧

北海道・東北の史跡一覧

外部リンク

新庄城址
- 新庄市ホームページ


この項目は、日本の歴史に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますP:歴史/P:歴史学/PJ日本史)。


更新日時:2018年7月6日(金)02:50
取得日時:2018/12/17 15:16


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