新島
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この項目では、伊豆諸島にある新島について説明しています。その他の新島については「新島 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

新島

新島(右)と式根島のランドサット
所在地 日本東京都
所在海域太平洋
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度22分 東経139度16分 / 北緯34.367度 東経139.267度 / 34.367; 139.267座標: 北緯34度22分 東経139度16分 / 北緯34.367度 東経139.267度 / 34.367; 139.267
面積23.17 km²
最高標高432 m
最高峰宮塚山
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プロジェクト 地形
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新島
雨温図説明

123456789101112
  109 126  123 126  199 158  182 1812  217 2216  243 2419  224 2823  242 2924  200 2722  325 2317  184 1913  114 148
気温(°C)
総降水量(mm)
出典:気象庁

インペリアル換算
123456789101112
  4.3 5342  4.8 5443  7.8 5846  7.2 6553  8.6 7160  9.6 7667  8.8 8273  9.5 8576  7.9 8072  13 7363  7.2 6655  4.5 5747
気温(°F)
総降水量(in)

新島(にいじま)は、伊豆諸島を構成するの一つである。
地理

東京から南に約160km、静岡県下田市から南東に36kmの位置にある。

行政上の所属は東京都新島村である。

東京からわずか160km南という比較的に本州に近い位置にあるものの、現在も美しい自然環境が残されており、空気は非常に清浄で、星空や海の美しさは首都圏とは比べ物にならない。サーファー海水浴客などに主眼を置いた観光業漁業などが盛んである。

神津島から望む新島

羽伏浦海岸

白ママ断崖

海岸
羽伏浦海岸(はぶしうらかいがん)
島の東岸に位置する。新東京百景にも選ばれており、白い砂浜と、それに伴う乳青色の海が7kmも続く美しい海岸。
前浜海岸
島の西側にある海岸。
若郷前浜海岸
島の北部西側にある海岸で、他とは違い黒砂の海岸である。
間々下海岸
島の南西側にある海岸。
淡井浦海岸
島の北東にある海岸。
地質

後期更新世頃に活動を開始したと推定される火山島であり、主に流紋岩・一部玄武岩溶岩からなる単成火山群となっている。島の最高地点は宮塚山の標高432mで、約1.7万年前の噴火によって形成された。最新の噴火は886年に発生したもので、この時の噴火によって新島の南半部(向山)が形成された[1]火山噴火予知連絡会によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている[2]

島周辺では地震活動も活発で、1936年の地震では島内で死者が出るなど、被害地震も度々発生している。近年では1991年2000年群発地震が発生しており、2000年の群発地震では島内の道路が一部崩落し、島内北部に位置する「若郷」へと続く道が寸断されるなど、大きな被害が出た。なお、今でも山肌が露出している場所はあるもののインフラ面は完全に復興している。

地質は流紋岩が多いため、島全体を通して砂や地面が白く美しい。その様は右記の画像でも見て取れる。主に向山で採掘される石は、イタリアリパリ島と、天城山・伊豆諸島北部でしか産出されない抗火石(こうがせき、コーガ石)というもので、建築用、装飾用として珍重されている。
気候

気候は年間を通じてやや温暖。常夏と言うほどでは無いが東京よりは暖かく、降雪することはめったに無い。また、外洋に面しているため風が強い日が多く、特に冬は「西ん風」と呼ばれる強い西風が毎日のように吹く。

新島(2003年 - 2020年)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)19.4
(66.9)20.5
(68.9)22.5
(72.5)24.7
(76.5)27.7
(81.9)31.0
(87.8)34.2
(93.6)34.1
(93.4)32.2
(90)30.5
(86.9)25.3
(77.5)23.9
(75)34.2
(93.6)
平均最高気温 °C (°F)11.5
(52.7)12.2
(54)14.8
(58.6)18.5
(65.3)22.0
(71.6)24.3
(75.7)27.9
(82.2)29.6
(85.3)27.1
(80.8)22.7
(72.9)18.8
(65.8)14.1
(57.4)20.3
(68.5)
日平均気温 °C (°F)8.9
(48)9.5
(49.1)11.8
(53.2)15.5
(59.9)19.1
(66.4)21.8
(71.2)25.3
(77.5)26.8
(80.2)24.5
(76.1)20.4
(68.7)16.3
(61.3)11.6
(52.9)17.6
(63.7)
平均最低気温 °C (°F)5.5
(41.9)6.1
(43)8.2
(46.8)12.0
(53.6)15.9
(60.6)19.4
(66.9)23.1
(73.6)24.6
(76.3)22.1
(71.8)17.7
(63.9)13.1
(55.6)8.3
(46.9)14.7
(58.5)
最低気温記録 °C (°F)?1.8
(28.8)?2.0
(28.4)?2.0
(28.4)3.1
(37.6)7.7
(45.9)12.7
(54.9)16.3
(61.3)19.2
(66.6)15.0
(59)9.2
(48.6)2.5
(36.5)?2.1
(28.2)?2.1
(28.2)
降水量 mm (inch)101.4
(3.992)134.3
(5.287)187.0
(7.362)173.4
(6.827)184.0
(7.244)261.5
(10.295)205.3
(8.083)169.1
(6.657)195.1
(7.681)313.5
(12.343)182.8
(7.197)117.5
(4.626)2,225
(87.598)
平均降水日数 (?1.0 mm)8.39.612.010.710.012.29.88.211.611.811.29.1124.4
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]

生物相2011年に出現した最も希少な大型鯨類の一種であるセミクジラ[注 1]

黒潮に乗って多くの海洋生物が島周囲には集まり、ミナミハンドウイルカ御蔵島周辺の個体らが本島や利島等伊豆諸島周辺海域や本州沿岸に定着を始めたと思われる)やウミガメ等が見られ、鯨類は捕鯨時代以前と比べ非常に数も種類も少ないが、黒潮に乗ってきたマッコウクジラザトウクジラマンタなどが近海で見られる事もある。

非常に貴重な動物が観察される事もあり、1989年には、国内で初めてキタゾウアザラシが確認された[4][5]

セミクジラやアジア系のコククジラ[6]という危機的な状況に置かれている絶滅危惧の大型鯨類も近年に確認されている。

また、かつては本島や式根島鵜渡根島などにニホンアシカの繁殖地が存在していた[7]
歴史・文化流人墓地


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