『新字』(にいな)は、天武天皇の命を受けた坂合部磐積により編纂された日本最初の辞典。
天武天皇11年3月(682年)に完成した。1部44巻からなったが[1]、後に逸書となったため、詳細は不明である。
『釈日本紀』が引用する私記によると、「現在図書寮にある書で、その字体は梵字に頗る似ている。未だその字義の準拠する所がつまびらかではない」と説明されている。
『新字』の性格については、漢字のうちいわゆる国字を載せたものとする説、漢字の訓の注釈を定めたものとする説、天武天皇期の修史事業[2]のために、古語の正確な表記のために制定されたものとする説などがある。 [ヘルプ]
脚注
^ 『日本書紀』巻第二十九、天武天皇11年3月13日条
^ 『日本書紀』巻第二十九、天武天皇10年3月17日条
参考文献
『日本書紀』(五)岩波文庫、1995年
『日本書紀』全現代語訳(下)、講談社学術文庫、宇治谷孟:訳、1988年
関連項目
撰善言司
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更新日時:2018年10月12日(金)11:37
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