座標: .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度40分55.82秒 東経139度41分9.06秒 / 北緯35.6821722度 東経139.6858500度 / 35.6821722; 139.6858500
新国立劇場
New National Theatre, Tokyo
情報
旧名称第二国立劇場(仮称)
完成1997年
開館1997年10月10日
開館公演オペラ「建・TAKERU」
客席数オペラ劇場:1,814席
中劇場:1,038席 - 796席
小劇場:468席 - 358席
延床面積70,081[1]m²
設備レストラン、託児室、情報センター、リハーサル室、研修所 ほか
用途オペラ、バレエ、現代舞踊、演劇
運営公益財団法人新国立劇場運営財団
所在地〒151-0071
東京都渋谷区本町1丁目1番1号
外部リンク新国立劇場
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新国立劇場(しんこくりつげきじょう、英語:New National Theatre, Tokyo)は、東京都渋谷区本町一丁目にある歌劇場(オペラ劇場)[1]。日本芸術文化振興会が設置し、公益財団法人新国立劇場運営財団が委託を受けて運営をしている。
オペラ、バレエ、現代舞踊、演劇の主催公演の実施及びこれらの公演のための施設の貸付を行っている[1]。付属の演劇学校である研修所を有する。 1950年代半ばに伝統芸能のための国立劇場設置案が公表され、それに伴って世間の関心が強まり、現代的芸能のための劇場も建設してほしいとの要望が出されるようになった[2]。現代的芸能のための国立の劇場は、伝統芸能のための国立劇場と同時に建設が要望され、具体的な建設構想もあったが、敷地の関係でなかなか実現しなった[2]。 1971年(昭和46年)に第二国立劇場(仮称)の調査費が計上され、1972年(昭和47年)には第二国立劇場設立準備協議会が設置された[2]。コンペティションでは柳澤孝彦ら竹中工務店設計部の案が採用された。 1975年(昭和50年)に第二国立劇場設立準備費が計上され、1976年(昭和51年)には基本構想案が第二国立劇場設立準備協議会で承認された[2]。1989年(昭和64年/平成元年)、国立劇場法の一部改正が行われた。文部省(文化庁)所管の国立劇場(現:日本芸術文化振興会)に現代舞台芸術に関する業務が追加され、第二国立劇場(現:新国立劇場)の設置者に決定する。また、衆議院文教委員会は本案審査の為、新劇界から千田是也を参考人として招致した[3]。 開館に至るまでには紆余曲折があった。「二国問題」(仮称:第二国立劇場から)と言われ、バレエ、演劇、オペラそれぞれの部門において論争の的となった。その中で大きなものは、オペラ劇場の客席数である。 結果として、国内のオペラ関係者の主張が通った。2011年現在、日本で最もオペラ公演に適しているのにもかかわらず、前述のNBSは新国立劇場を使用していない。 1997年10月10日 - オペラ「建・TAKERU」(團伊玖磨作曲、星出豊指揮)で明仁天皇・皇后美智子、内閣総理大臣橋本龍太郎(いずれも当時)臨席の元、こけら落しが行われた。 東京オペラシティが隣接しており、新国立劇場西側の道路は「オペラ通り」と名付けられている。 情報センター (5F)、リハーサル室 (B2F)、研修室、屋上庭園 (5F) など。 詳しくは「新国立劇場 アクセス プレミエ(新演出)の上演のみ掲載上演作品 (1997年 - 2024年) シーズン作曲作品演出備考
歴史
構想
国内のオペラ関係者は、客席数を少なくして、どの席からも見やすく音響的にも優れたものにすることを主張。
それに対して、海外の有名歌劇場を招聘している日本舞台芸術振興会(NBS)の佐々木忠次は、座席数をできるだけ多くするように主張。理由として、海外の歌劇場を招聘して日本で公演させるのには莫大な費用がかかることから、その費用を回収するために座席数をできるだけ多くしたかったのである。
開館
施設
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1[1]
鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階・地下4階
建物延べ面積:70,081m2[1]
設計:柳澤孝彦+TAK建築研究所
オペラ劇場 (OPERA PALACE Tokyo)
座席数:1,814席
1?4階の4階層に客席を配置。
主としてオペラ、バレエ等の公演に利用。コンサートが開催されたことは、過去に数回しかない。
最大120人(4管編成)の奏者が入るオーケストラピットは常設であり、公演内容に応じて深さの調整が可能である。
4面舞台をもつプロセニアム形式。上下奥舞台の機構を使用し、度々入れ替え公演が行われている。
オペラの字幕装置は舞台左右に設置され、縦書きで表示される。
劇場が愛称を公募し、2007年3月29日にオペラパレス(OPERA PALACE Tokyo) と決められた[4]。
中劇場 (Playhouse)
プロセニアム形式:1,038席、オープン形式:1,010席
1?2階の2階層に客席を配置。
主として演劇、現代舞踊等の公演に利用。オペラ、バレエ公演も可能。
4面舞台、仮設オーケストラピットもある。
小劇場 (The Pit)
座席数:340 - 468席
B1Fにある。
可動式の舞台と座席を持つ。
オープンステージによる上演形式を持つ現代舞台公演の公演に利用される。
その他の施設
アプローチ(2019年4月4日撮影)
プロムナード(2019年4月4日撮影)
プロムナード(2019年4月4日撮影)
メインエントランス(2019年4月4日撮影)
ホワイエ(2019年4月4日撮影)
中劇場ホワイエ(2019年4月4日撮影)
交通アクセス
京王電鉄京王新線 初台駅中央口直結(徒歩1分)
路線バス「新国立劇場前」下車
渋谷駅より京王バス 渋61・渋63系統
渋谷駅より京王バス・都営バス 渋66系統
ハチ公バス 春の小川ルート
首都高速4号新宿線 新宿出口すぐ
地下有料駐車場 (観劇割引あり)
初台駅北口自転車有料駐輪場
公演
オペラ
新国立劇場合唱団が専属団体であるが、出演料都度払い制であり、ドイツの歌劇場合唱団のようなレジデントではない。
専属オーケストラの他、音楽監督がおらず、演奏は東フィル、東響が交代で担当。但し、過去には新星日本交響楽団、都響、N響、新日本フィルが演奏したこともある。
若い演出家を育てる目的で「小劇場オペラシリーズ」が開催されていた。
芸術監督の企画により、中劇場における演奏会形式上演、カヴァー歌手による演奏会形式上演が実施されている。
1999年から、毎年7月に「高校生のためのオペラ鑑賞教室」を実施し、2004年からは「子どものためのオペラ」の上演も行い、次代の聴衆拡大への取り組みも行っている。
開場記念公演のオペラ「建・TAKERU」は、演奏、演出上の問題から数多くの批判を浴びた。
開場記念として上演されたヴェルディ「アイーダ」(ゼッフィレッリ演出)は豪華絢爛な舞台演出であり再演が望まれていた。2003年9月、五十嵐喜芳芸術監督の退任時に再演され、2008年3月には10周年記念として公演されて記録的な成功を収めた。
2000年に、中劇場でオペラが1演目だけ上演された(バルトーク「青ひげ公の城」)。2008年度より、日本人作曲のオペラは中劇場で上演されることとなった。
2001年から2004年にかけて上演されたワーグナー「ニーベルングの指環」(キース・ウォーナー演出、準・メルクル指揮、東フィル、N響)は、「トーキョー・リング」として歴史的に残る舞台となった。2009年、2010年に再演された(ダン・エッティンガー指揮、東京フィル)。
2003年9月までは、日本人と外国人によるダブルキャストによる上演であったが、2003年10月以降、原則的に外国人が主役を歌うシングルキャストとなった。
2011年3月に新演出の「マノン・レスコー」が上演される予定であったが、東日本大震災の影響を受けて中止した。その後も、日程変更、キャスト変更などが相次いだ。
芸術監督
畑中良輔( - 1999年8月)
五十嵐喜芳(1999年9月 - 2003年9月)
トーマス・ノヴォラツスキー(Thomas Novohradsky)(2003年10月 - 2007年8月)
若杉弘(芸術参与/2005年9月 - 2007年8月)
若杉弘(2007年9月 - 2009年7月)
尾高忠明(2010年9月 - 2014年8月)
飯守泰次郎(2014年9月 - 2018年8月)
大野和士(2018年9月 - 現在[5]。2026年8月まで続投予定[6])
上演作品
開場記念團伊玖磨建・TAKERU西澤敬一世界初演
開場記念ワーグナーローエングリンヴォルフガング・ワーグナー
開場記念ヴェルディアイーダフランコ・ゼッフィレッリ
1998/1999プッチーニ蝶々夫人栗山昌良
1998/1999モーツァルト魔笛ミヒャエル・ハンペ
1998/1999ヴェルディナブッコアントネッロ・マダウ=ディアツ
1998/1999R.シュトラウスアラベッラ鈴木敬介
1998/1999ロッシーニセビリアの理髪師ピエールフランチェスコ・マエストリーニ
1998/1999フンパーディンクヘンゼルとグレーテル西澤敬一
1998/1999ビゼーカルメングスタフ・クーン
1998/1999水野修孝天守物語栗山昌良
1998/1999J.シュトラウスこうもり寺崎裕則
1998/1999原嘉壽子罪と罰加藤直世界初演
1999/2000ヴェルディ仮面舞踏会アルベルト・ファッシーニ
1999/2000プッチーニマノン・レスコーピエールフランチェスコ・マエストリーニ
1999/2000モーツァルトドン・ジョヴァンニロベルト・デ・シモーネ
1999/2000松村禎三沈黙中村敬一
1999/2000R.シュトラウスサロメアウグスト・エヴァーディング
1999/2000マスネドン・キショットピエロ・ファッジョーニ
1999/2000ヴェルディリゴレットアルベルト・ファッシーニ
2000/2001プッチーニトスカアントネッロ・マダウ=ディアツ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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